エール
今朝の『エール』に出てきた『会うと、あの時に戻れる仲間』という言葉。
これ、すごくわかる…って思いました。
自分が出口の見えない辛さを感じていた数年前、たまたま高校の同窓会の幹事学年になっていて、同級生や恩師と会う機会が増えたのです。
その時に感じたことが、まさに『会うと、あの時に戻れる』ということでした。
夫は、私に
『僕は、がん患者という人生を生きているんじゃない。轟 哲也という人生を生きているんだ。あなたも、がん患者の家族という人生を生きているんじゃない』
と言ったことがあります。
そうなんだけれど、私の頭から「がん」は常に消えません。
必死にもがいて、利酒師の免許を取ってみたりしたけれど、何をしても、もがいている感じから離れられないのです。
でも、不思議と、一緒の時間、空間を過ごした人たちと会うと、
『○○の』抜きの私に戻れる。
特段、「がん」や私の活動について触れてくることはないのですが
時折、背中に手を当ててくれたり、別れ際にハグしてくれた体温から、『見ているからね』『がんばれ』という想いが感じられるのです。
あれこそが【エール】なんじゃないかな。
夫も闘病中、友達が今まで通りに接してくれることを力にしていたように思います。
私と同じように、エールを感じ取っていたのでしょうし、それが力となって、人生を投げ出さずに生きられたんじゃないかなと思いました。
『エール』って、励ますことじゃない。
変わらずそこに居ること。想っていること。見ているよってこと。
『会うと、あの時に戻れる人がいる』
人生の後半を生きているからこそ、じんわり響きました。
エールは、きっと立場を超えた、その人への愛なんだね。
大切な人たちに。
P.S. I love you
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