Dヲタ家族、6時間の地蔵に挑む①
18時半閉園の特殊日の恩恵
今年のディズニーハロウィンと言ったらもう大変なのでした。
何せ今年はコロナのせいで4年間お預けをくらわされた伝説のパレード「スプーキーBoo!パレード(以下スプブ」がダンサーも含めて完全復活をするとの一報が入った時の我が家の熱狂はすさまじかった。
何せこのパレード、多くの人が「ディズニーのパレード」と聞いて連想する「明るくてかわいくてポップな」ものをほとんど排して「ダークで不気味でクール」に全振りした結果大ヒットし、コロナでパレードが開催できなかった間も「スプブは再演されるのか?!」が多くのディズニーファンの関心事でしたから。
https://youtu.be/DAv65mheMog?si=XOBbNXAg4AuyZfSl
私達家族がこのパレードを初めて見たのは2018年のパレード自体が初演の時。
ゴーストになり切ってほぼ笑わず、不気味なメイクと衣装(でもとても素敵)に身を包んだダンサーの怪しい美しさに魅入られ、その翌年もパークに足を運んでは来年もスプブが再演されることをひそかに願ったものでしたが、待っていた未来は再演どころかその後3年以上に渡る感染対策という名のパレード縮小時代でした。
そんな暗黒の時代もようやく光が差し、みんなが心待ちにしていたパレードが復活するとあっては何をどうしても日程を合わせて見に行かねばなるまい。
少なくとも2回、いや3回はハロウィン期間中に見に行きたい。
そう決めた私たちはハロウィンイベントが始まって間もない9月18日にまずはパレードを見るべく頑張ってみたものの、その日はまだ残暑が恐ろしく厳しく出演者の暑さ対策のために「キャンセルグリーティング」(通常演出のパレードが天候や気温などの事情により開催できない場合、出演者がパレードルートを練り歩いて踊らずにパフォーマンスする)となってしまい、「次こそは絶対に通常パレードを見なければ気が収まらない」と私、夫、娘の3人はある意味意地になって釈然としない思いを抱えたままパークを後にしたのでした。
そしてその後。
日程や天候を入念に考えに考え、暑さのせいでパレードがキャンセルになる可能性が限りなく低そうな日を探し出したところ、10月6日の天気なら降水確率も20%を下回り気温も安定していることがわかり、2週間近く抱えた鬱屈を晴らすべく、私たち家族は午前6時半に家を出ました。
実はその日は夜間の貸し切り営業が入っており、一般のゲストは普段より2時間半早い18時30分までしか園内にいられなかったのですが、そのせいか現地に着いたら本当に若干ではあるものの、曜日による混雑差が発生しないくらいに毎日激込みのハロウィン期間にしてはわずかに人が少なかったです。
正直私たちも「ちょっと勿体ないな」という気もあったのですが、それよりもスプブを納得のいくポジションで見ることの方が最優先されるとし、閉演時間の早さはこの際問題にしないことにしました。
ここで私たちの服装について少し説明しておきます。
ハロウィン期間中はディズニーキャラクターの仮装が許可されているため、私たち3人は思い思いに好きな衣装を着用しておりました。
私は「アナ雪」の短編「家族の思い出」でのエルサ。
夫はランドでのショー「クラブマウスビート」でのミッキー。
娘は「エレクトリカルパレード」に登場するダンサー。
パークには自家用車で向かったので家からそれぞれ衣装を着ていったのですが、早朝とはいえ自宅玄関のドアを開けて車に乗り込むまでの数十秒の間がもっとも緊張したのは言うまでもありません。
~②に続く~
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