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鍼灸マッサージ師 開業した方がいい人・しない方がいい人の見極めポイント

現在、訪問鍼灸マッサージで独立して6年が経とうとしています。
この間、同業種のいろんな人を見たり聞いたりしてきて、「開業した方がいい人」と「まだしない方がいい人」の違いがなんとなくわかってきました。
これから開業を考えている人に向けて、自分なりにその基準をまとめてみますね。


自己紹介と実績

まずはサクッと僕自身の紹介から。
独立して6年目になりますが、おかげさまで今ではほとんど営業や集客活動をしなくても、患者さんの予約が途切れない状態をキープできています。

「ゴッドハンド」と呼ばれるようなスーパーテクニックがあるわけではありませんが、ある程度の治療技術と患者さんとの関わり方を地道に学んできたからこそ、こういう状態を作れたんだろうなと思っています。

実は僕、勤務時代は治療そのもののやり方には不満がなかったんですよね。患者さんへの対応はわりと自由にやらせてもらっていました。

ただ、どうしても納得がいかなかったのが、「患者さんの獲得の仕方」でした。

まだ施術が不要な人まで、院の人脈を使って紹介してもらい、無理矢理治療を促す方針をとっていたんです。

「本当に必要な人にだけ届けたいのに、どうして無理に施術しなきゃいけないんだ」

という気持ちが日に日に強くなっていった結果、「じゃあ自分が理想とするかたちで届けたい!」と思って独立を決めた、という経緯があります。

開業した方がいい人

勤め先の患者さんの見方や治療方針に不満がある人

勤務先の方針に「もっとこうした方が患者さんのためになるのに…」という違和感を覚えるなら、それは自分の中に「より良い治療をしたい」「もっと患者さんに寄り添いたい」という意思があるということ。

僕の場合も、施術の手技自体は自由にやらせてもらっていたものの、無理に通わせるような獲得方法がどうしても合わず、「そのやり方なら自分はやりたくない!」という気持ちがきっかけで独立を決めました。

もしあなたにも同じような想いがあるなら、転職や独立の選択肢を検討してもいいかもしれません。

8割方治せる疾患がある(と自信を持って言える)

例えば、「腰痛なら8割くらいは良くできる」「肩こりならほぼ改善に導ける」と胸を張って言える技術があるなら、開業ラインはだいぶクリアです。

もちろん集客や経営の勉強は必要ですが、患者さんが本当に求めているのは「今のつらさから解放された未来そのもの」。

そこに対する確固たる自信があるなら、開業しても十分やっていけるはずです。

8割方の患者さんを満足させる自信がある

上の「治せる自信」と似ているようで違うのが、患者さんを満足させる自信。

技術がまだ発展途上だとしても、接客やホスピタリティを武器に「来てよかった」「話を聞いてもらえて安心した」と思ってもらえるなら、十分やっていける可能性があります。

患者さんと関係性を築くのが好きな人、自分も一緒に成長していきたいという人は、開業してからも長続きしやすいですよ。

開業しない方がいい人

開業する理由が“自分のためだけ”の人

「もっとお金が欲しい」「自分の院を構えたい」「開業しているってなんかカッコいい」…いわゆる“自分目線のみ”の目的だけだと、苦戦するケースが多いです。

もちろん、人間なので“欲”があるのは悪いことではありません。

ただ、その欲の“奥”にある承認欲求や安心したい気持ちなどが、開業後すぐには満たされない現実にぶつかると、大きな挫折を味わいやすいんですね。

ここから先はもう少し深い話をしていきます。

たとえば「お金が欲しい」の奥には「将来の不安をなくしたい」「もっと自由になりたい」といった気持ちがあるかもしれません。

でも、思うように利益が出ない時期が続くと、

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