【キャンプルポ】北米で一番低いキャンプ場と一番高いキャンプ場に泊まってきました!
標高の話です。両方をアメリカのアラスカ州で体験できました。
キャンプ場の特性もなかなか興味深いものです。
まずは、一番低いキャンプ場。
南アラスカのSeward(シューアード)という町にある、"Resurrection South Campground"。(限りなく海抜0m)
何がすごいって、とにかくデカい!キャンピングカー(RV)サイトとテントサイトで70サイト。おまけに北側には別のキャンプ場が隣接していて、入り江の海岸線500mほどにずっと整備されたキャンプサイトが広がっています。
しかも市営らしく、安い。僕らはテントでしたが、1泊1サイトで$10で泊まれます。整備は行き届いているし、景色はキレイだし…。みんな穏やかにキャンプ楽しんでるし…。理想だなこういうの、と率直に感じました。
エントランスからおどろきですが、チェックインは自動販売機。
空いているサイトを見つけてナンバーを入力。クレジット決済で受付完了。チケットを買って、テントサイトの看板に張り出して置けばそれでOK!
こういう気軽に使える公共キャンプ場が、日本でももっと整備されていってほしいものです。
テントサイトは、テーブルセットに焚火用グリルがついて$10ですからね。なんとまぁ安いし快適。シーサイドでのんびり過ごせます。
場内にはコインシャワーもあるので長期滞在もOK!温泉があれば100点ですが、まぁ日本じゃないからね。笑
水場はこんな感じですが、キャンプ場内にはウッドチップが敷かれた子どものプレイパークまで完備。さらに凄いのは、バーベキュー場まで完備されていて(公設)、これは誰でも無料で自由に使えるんだとか。
片付けをちゃんとするのが条件で、見事なキレイさでした。この時も写真撮ってる横でファミリーがBBQしにきてました。ステキですね。
Sewardは元々海路しかなかった時代はアラスカの玄関口だったそうで、今でも大きなハーバーや、物流の拠点なんだそうです。ここに来た貨物は有名なアラスカ鉄道に引っ張られて内陸までいくそうで、客車も止まってました!
なにより、キャンプ場の目の前に海。そしてそのすぐ向こうに氷河…。すごい地形ですよね、アラスカって。この海にはアザラシやラッコも住んでいるそうで、ぼ~っとしてたらアザラシが出現してきました。
右下の銅像は、なんと日本人。明治のころにSewardから内陸に向けて512マイルも道を開拓した偉人として称えられていました。
このキャンプ場は、Sewardのダウンタウンの中にあるので、徒歩圏内で色々楽しめます。ショッピング、水族館、氷河クルーズ、博物館にレストラン。。市営の図書館も3分圏内にあり、FreeWifi完備。困ることは何もありません!快適すぎます。
ちなみに、この町は条例で路上や公共施設の飲酒は禁止されてて、見つかると罰金$150-かかるらしいです。キャンプ場も公共施設だからダメなのかな…と思い飲みませんでした。その代わり、ビアホールへ行って地元のクラフトビールをたんまりと♪ いい街、そしていいキャンプ場!
さて、ところ変わって、今度は「北米で一番高いキャンプ場」。
こちらは、標高5,250mの「デナリ山ハイキャンプ」です。
ドン!こちらも絶景ですね。標高が高いだけあって、空の色が濃いです。
宿泊料はなんと無料で、全体がフリーサイト。安全に張れるだけサイトを作れます。
かの有名な登山家、植村直己さんは冬季単独初登頂の最終のキャンプを、ここに雪洞を掘って過ごしていたそうです。
テントも、かまくらでも泊まれます。ただし、気温が夏でもー20~30℃近くまで落ちるので辛い面もあります。あとは酸素もSewardの約半分くらいしかないので、慣れないと苦しいです。キャンパーの中には、高山病になって下山を余儀なくされてしまう方もいらっしゃいました。
水場はないので、周辺の雪を溶かして"デナリ天然水"を楽しみます。
ここから赤線のライン起点に10時間ほど命がけのハイキングをすると、デナリ山(6,190m/20,310ft)へ出かけることも可能です!
ここからの景色はとっても素晴らしく、忘れることのできない思い出になることは間違いありません!
ただ、周辺にお店はないので忘れ物をすると悲惨です。この時は下のキャンプにテントポールを忘れたので大惨事でした。
アクセスは麓の町から飛行機で30分ののち、徒歩約10日~15日。天候により左右されます。Wifiも入らないので、通信は無線か衛星携帯電話が必要です。
トイレなど住環境に関することは、こちらの記事も参考にしてください。
以上、北米のキャンプ場レポートでした。
ここ以外にもアラスカ州は、キャンプ場だらけ。キャンピングカーをレンタルして1か月くらい旅をするのも割とスタンダードな楽しみ方のようです。
興味があったらぜひ足を運んでみてくださいね!