できることを一緒に考えていきたい 【わんだより】vol.3 こふゆとおはぎの話 -前編-
わんだりとは
わんだん邸卒業生のこふゆ(元コハク)とおはぎ(元チャオ)。
元野犬で兄弟一緒に保護されわんだん邸へ。
2022年2月にこふゆが、そして、その2ヶ月後におはぎが、現在の飼い主であるKさんと家族に。
一度は離ればなれになったこふゆとおはぎの兄弟がKさんのおうちでどのように暮らしているのか取材しました。
わんだん邸を知ったきっかけ
Kさんご夫婦はそれぞれ、実家に犬がいる生活だったそうです。
Kさん
「近所で子犬が生まれたから川に捨ててくるという話を聞いて、『卵あげるからそのワンちゃん譲って』と引き取りました。今じゃ考えられない話ですよね(笑)。他にも高齢の親戚が飼えなくなった犬を引き取ったり。でも、子供だったので犬のお世話はお手伝い程度でした。」
そんな経験から、犬を迎えるならペットショップよりは保護犬を、と思っていたそうです。
Kさん
「家の中で犬を飼ったことはなかったので、一から教えてくれる保護犬の施設を探していました。大きめの犬を希望していたのですが、調べていた保護施設には小型犬しかいなくて。そんな時に大きめの子たちがいるわんだん邸を知って行ってみました。」
こふゆとおはぎとの出会い
Kさんが初めてわんだん邸でこふゆとおはぎを見た時、スマートで格好いいと思ったそうです。その時おはぎは別の里親希望の方とのトライアルが決まっていました。
Kさん
「今後、他の動物を迎えたいと考えていたので、『無駄に吠えない』、『穏やか』というのが条件でした。スタッフさんからは『こふゆは穏やかですが、すごくいたずら好きです』と念を押されましたが、多少のいたずらは覚悟しましたし、対策を考えれば良いと思いました。それより、初めての人にも近づいていく好奇心の強さを見て、他の子が増えた時もうまくやっていけそうだなと思いました。マイペースで独特な雰囲気にも惹かれ、お迎えしたいという気持ちが強くなりました。」
おはぎも家族になった理由
Kさんとこふゆが家族になってから数日後、別の里親希望者さんの元でトライアル中だったおはぎがトライアル中止になりわんだん邸に戻ってきていました。その頃のこふゆはおうちに引きこもりがちになっていました。おはぎにも会えたらこふゆの気分転換にもなると思い、わんだん邸へ里帰りをすることにしたそうです。
Kさん
「里帰りで久しぶりに会ったこふゆとおはぎはわんプロ(わんこのプロレス、じゃれあい)をしたりして、すごく楽しんでいました。でも、おうちに帰ったこふゆはすごく寂しそうで、1〜2週間くらい鬱のような状態になってしまったんです。」
そこでKさんはおはぎを迎えたいという気持ちが強くなったと言います。それと同時に、安易にお迎えしてはいけないと思ったそうです。お迎えする場合の費用、自分たちのライフスタイル、最期までちゃんとお世話できるのかなど、毎日話し合って悩んだそうです。
Kさん
「お迎えしようと思ってからまずはおはぎに慣れてもらおうと思いわんだん邸に何度か通いました。わんだん邸でのおはぎはこふゆの匂いがするのか、こふゆを探すような素振りをしました。それから家に帰ると、今度はこふゆがおはぎの匂いを感じて探しているようでした。お互いに寂しそうで探しあっているのを見ていてやっぱりおはぎを迎えることを決めました。」
こふゆとおはぎを迎えることを決めたKさん。
後編では再会したこふゆとおはぎがどんな生活を送っているのか取材しました。
後編はこちらから
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