Apple、iPad mini(A17 Pro)を発表 / サンデーAFJ 2024年10月20日号
日本時間10月15日の22:30頃に突然AppleからiPad miniの新型モデル、iPad mini(A17 Pro)が発表されました。
これまで販売されていたiPad mini(第6世代)は2021年9月に発表されており、約3年ぶりのモデルチェンジとなったわけですが、今回は前モデルと比較して変わったポイントをまとめていこうと思います。
まず最大の進化ポイントはSoC。前モデルはA15 Bionicチップを搭載していましたが、今回の新型では名前にもある通りA17 Proチップ搭載となりました。この事によってApple IntelligenceがiPad miniでも使用出来るようになりました。
A17 ProチップはiPhone 15 Proシリーズに搭載されていたチップですが、実はiPhone 15 Proシリーズに搭載されているものよりもGPUのコア数が1つ減っており、5コアとなっています。また、iPhone 15 Proシリーズを使用しているユーザーから一定数声が上がっていたのが発熱問題。負荷のかかる作業をしていなくても発熱が気になるというユーザーの声もありましたが、この辺りiPad miniだとどうなるのか少し不安が残ります。
そしてUSB Type-C端子のスペックが少し向上しました。前モデルではデータ転送速度が5Gbps、つまりUSB3.0相当だったわけですが、今回10Gbpsに対応しました。iPad miniはその独特のサイズ感から根強いファンが多く、なんでもiPad miniでこなすユーザーも居ることから、このUSB Type-Cの転送速度が上がったのは地味ではあるものの嬉しい進化と言えるかもしれません。
次にApple Pencilの互換性。前モデルではApple Pencil第2世代に対応していましたが、今回は今年の4月にM4チップを搭載したiPad Proと同時に登場したApple Pencil Proに対応、第2世代は非対応となってしまいました。
iPad mini 第5世代以降、モデルチェンジの度にApple Pencilの対応モデルも変わり続けています。Apple Pencil第1世代→第2世代への移行はかなり大きかったものの、Apple Pencil 第2世代→Apple Pencil Proは金額分の体験の変化があるか、と言われると、サッとメモを取る等のライトに使う方が多いであろうiPad miniユーザーにとっては微妙な気がします。
Apple Pencil (USB-C)にも対応していますが、こちらは有線でしか充電が出来ないため、Apple Pencil第2世代からの買い替えだとかえって不便になってしまうので悩ましいところです。
その他地味な変更点ですが、Wi-Fi 6E対応とセルラーモデルからSIMカードスロットが廃されてeSIMオンリーになったという変更点もあります。セルラーモデルからSIMカードスロットが廃されたのは今年の4月に登場していたM4チップ搭載iPad ProやM2チップ搭載iPad Airでも同様の変更がされていますので、今後iPadの無印モデルやiPhone等からもSIMカードスロットが廃されていくことでしょう。
iPad mini 第6世代からiPad mini(A17 Pro)への変更点はこれくらいとなっており、それ以外は全て同じとなっています。ただ価格が前モデルより安くなっており、Wi-Fiモデルが¥78,800〜となっています。そしてベースモデルのストレージが第6世代では64GBだったのが今回から128GBスタートとなっているので、かなりお得感は増していると思います。
皆さんiPad mini(A17 Pro)の発表を受けてどう思われたでしょうか?是非AFJで教えてくださいね。
それでは今回はこの辺で。