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結婚は人生の墓場だと思っていた私が結婚して子供を持つまで
25年以上勤めたお堅い職場を早期退職して、現在、小学生男子を育てながら主婦をしているまめさとです。
今の私の立場は、たまーにスポットのバイトをしているとはいえ、ほぼ専業主婦。
なので、子供が小学校に上がってからの知り合いには専業主婦志望者と誤解されがちですが、実は自分がこういう人生を送るとは全く思っていませんでした。
むしろ若いころは真逆の考えを持っていました。
自分で稼いで仕事を一生続けていけるよう、小学生のころから公務員志望。
子育てや家庭の事情で自分の時間を犠牲にするなんて、まっぴらごめん。
結婚は人生の墓場。
一生恋愛して、ときめきながら暮らしていきたい。
とまあ、若かりし頃から結構な年になるまでこんな感じで突き進んでいました。
その結果、希望通り公務員として就職。
お金と時間をすべて自分のためにつぎ込み、恋愛などもそこそこしつつ、独身生活を謳歌しておりました。
周囲に子供がいなかったこともあり、子供は本当に苦手。
出産した同僚が育休中に子供を連れて職場にあいさつに来たときも、何のために来ているのか意味不明、仕事の邪魔、と本気で思っていたような人間です。
そうした状況が変わってきたのは、30代半ばあたりでしょうか。
旅行しても、おいしいご飯を食べに行っても、楽しいのは楽しいのですが、すべてが予想の範囲内という感じ。
同じようなこと、物が前にもあったな、なるほど、このパターンね、というどこか冷めた感じで、新鮮な驚きは極めて少ない。
いつしか、自由気ままに生きて、すべてを自分のために使うという生活に飽きていました。
代わりに沸き上がってきたのが、人のために時間を使いたい、もっというと、子供が欲しいというような気持ち。
自分でも意外でしたね。
あれは出産可能なリミットがせまり、危機感を持ったホルモンのなせる業だったのだろうか・・・?
今でもふとそう考えることがあります。
そんな風に本人の考えは変わったのですが、現実は甘くありません。
恋愛の機会は35才前あたりからガクッと減りました。
生まれながらにしてモテフェロモンを持っているような人は、また違うのでしょうが、おそらく結婚を視野に入れるようなお付き合いに関しては、今も昔も事情はそう変わらないのではないかと思います。
そもそも不倫でもしない限り、恋愛しようにも独身者が少ない。
同年代の男性はそのくらいの年になってくると、年下の女性を好みます。
それまで若いというだけでちやほやされていたけれど、徐々にその対象ではなくなっていく・・・という事実を職場でもプライベートでも突きつけられる残酷さ。
ささいなことですが、若手対象の飲み会に声がかからなくなる、とか。
そこから一念発起、婚活めいたことを始めたのですが、まあまあなかなか大変でした。
嫌な思いとか、屈辱的なこと、そこそこありました。
一番つらかったのは、自分は若くなくて婚活市場では価値のない女なんだということを何度も思い知らされる感じ、ですかね。
結構しんどかったです。
紆余曲折あり、結局、昔からの知り合いと結婚し、これまたぎりぎり一人子供を授かることができました。
そこからあとは退屈する暇がないくらい目まぐるしい日々が始まりましたが、今のところ後悔はないです。
本当はもう一人ぐらいいてもよかったな・・・なんてこともとちらっと思いましたが、それは体力的にも年齢的にも無理でしたねえ・・・。
で、結局何が言いたいかといいますと。
結婚も子供も馬鹿らしいと強固な考えを持っていた私が180度考えが変わることがあるように、人生何があるかわからない。
もしも機会があるなら、「コスパが悪い」などという言葉に惑わされず、思い切って飛び込んでみるのも意外と悪くないかもしれませんよ、ということです。
そして、「若さ」はとても貴重な財産。
どんな道を選ぶにしても、そのキラキラしている時代を思いっきり大切に楽しんでもらいたいな、とアラフィフの私は若者たちを見てまぶしく思うのでした。
本日の写真:ヤマラッキョウの花(ヒガンバナ科)
引き続き高山植物シリーズです。