期待しないということ
人に対して期待をしない。
と、聞くと冷たく感じるかもしれない。
私は人に期待はしないが、信頼はしている。
いつからか人に対してあまりを期待しなくなった。
早く大人になることを求められていたからなのか、期待しても周りの人によって上手くいかずに諦めた経験を多く積んできたからなのか、両方か。
諦めを経て、もはや悟りのような感じになった。
人に対して期待をしないのは暗いとか悲しい、ネガティブだと言う人もいるかもしれないが、そうとは限らない。
だって、変に期待をしないのは相手も自分も楽だから。
「なんでこれをやってくれないの?」とか、
「もっとこうしてほしいのに!」とか、
そういう怒りは出てこないし、どろどろした感情も無い。
もちろん家族には多少あるが、そういう時は疲れて余裕がなくて自分中心でしか物事を見れなくなっている。
ふっと客観的に自分の外から見てみると意外と冷静になることができる。
疲れているとそれがとっても難しいのだけれど。
過度に期待をかけないからこそ、何かをしてもらった時は嬉しく感じる。
誰だってプラスαの気遣いが嬉しいように。
私はしょっちゅうプラスαに出会える。
また、人に頼りすぎずに自分で行動したり進めたりする力がつくと思う。
「あれ、やっておいてくれないかなぁ」と誰かに期待して待っているよりも、
「これ、やってほしいんだけどお願いできるかな?」と直接頼んだり、余裕があれば自分でやったりした方がよっぽどストレスが減るし、行動力がつく。
結局のところ、相手にどうしてほしいのか、何が嫌なのかを言葉にして伝えることが一番大事なのかもしれない。
私は、人に期待はしないが、周りの人を信頼している。
そうやって相手にも自分にも寄り添って生きていきたいのだと思う。