東儀秀樹さん 英語が喋れるよりも日本文化の理解を
雅楽師の東儀秀樹さん、本当に多才!
雅楽に馴染が無い方でも、東儀ワールドにきっと引き込まれることでしょう。
伝統と現代を行き来する。まさに天衣無縫。
東儀さんの世界に、驚くやら癒されるやらです。
東儀家は奈良時代から1300年間、雅楽を世襲してきた楽家。
高2の時に両親から雅楽をすすめられ、18歳から宮内庁楽部に入りました。
それまではバンド三昧だったそうです。意外ですね。
雅楽だけでなく独自の音楽の創作、国際親善活動もしていらっしゃいます。
東儀秀樹氏【前編3】「伝統への理解が新たな価値を生む」2021年9月9日(木)放送分 日経CNBC「GINZA CROSSING Talk」
ボーダーレスは論争を起こしやすい
価値観が違う、それは当たり前。ぼくはこれでいい。あなたと違って当たり前だよと、お互いに理解できるっていうのが一番いいバランス。
しかも地球の個性が色とりどりでキープできる、とご自身の思いを語っています。
なるほど!ですよね。
ボーダーレスなんて考えてみたらおかしな話です。
宇宙から見ると国境線は無い。だから「皆、同じ地球人」という考え方は理想的で素晴らしいとは思う。
だけどそれって、ひとりひとりの個性が輝かないし、何だか空虚だ。
何よりその「ボーダーレス・国境を無くそう」という理想を利用する
輩もいますからね。
色とりどりで良い。
相手を否定したり、押し付けてはダメ。
語学力じゃない、説明よりも体験したい
国際交流=語学力と勘違いしがちです。私もそうでした。
でも外国の方が求めているのは?
高尚な文化じゃなくて、たとえば畳に布団を敷いて寝るといったようなこと。
「あれがやりたいんだよね、あれをやらせてくれるところ知らない?」って言われた時に、畳に布団を敷いて寝るということを英語で説明する人がいても全然興味を持ちません。
同じように「炬燵(こたつ)に入りたいんだよね」という場合、
炬燵を説明されることは、全然期待していない。
「炬燵ならウチにあるから、ちょっと寄っていきなさい」って言ってくれる日本人が好きなわけですね。
「歌舞伎と雅楽の違いって何ですか?」
外国の人にそう質問されたら答えられるだろうか?
歌舞伎のことも、雅楽のことも両方とも理解していないと
英語が堪能でもひと言も出てこない。
そうするとその外国人は
「あ、ごめんなさい結構ですと言って、他の人のところ行っちゃうでしょ」
自国の文化や習慣が理解できていない。
そうすると英語がペラペラでも上手な交流にはならないのです。
ということは英語が上手じゃなくてもいいし、通訳を使ってもいいから、
体験してもらったり、ここに行けば体験できるよと伝えることが出来る。
それが出来た方が良い。
それが本当の国際交流じゃないか、と東儀さんはおっしゃっていました。
琵琶の超絶技巧
さて、現代人の心にも響く素晴らしい琵琶演奏。超絶技巧の琵琶演奏も是非ご覧になってみてください。
琵琶という楽器のイメージを覆されます。
不思議な夢の世界に導かれるようです。
古代から現代までの楽器をこなし、音楽ばかりでなく
あふれ出さんばかりの才能、本当に唯一無二の存在ですね!!
超絶技巧!雅楽の琵琶の曲を作ってみた。
「夢幻霊月」
好きなように楽しめればいいのです
1400年前の日本の音楽から、現代まで縦横無尽に駆け回る。
東儀ワールドは本当に魅力的です。🌙
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