「0〜6歳までの見守り子育て」を読んで気づかされたこと
50歳を機にファンキーに、世界基準で生きることにした私。
なぜそうしようと思ったか。
そう思うまでには、タイトルの著者 井坂敦子さんの力が大きい。
直接的な繋がりはない出会いで、彼女は私の師匠の奥さま。
娘ちゃんとはたまに顔を合わせていたものの、奥さまであるあっちゃん(井坂敦子さん)と顔を合わせることはほぼなかったのだけど、娘ちゃんや彼女の従姉妹から「2人(あっちゃんと私)は絶対合う」と、よく言われていた。
仲良くお付き合いさせていただくようになったのは、私が競技をやめたので師匠の元に通わなくなって、さらに私が離婚をしてから。
前向きな離婚だったものの、ひとりで生活していくことに不安ばかりだった私にずっとずっと「あなたは素敵な人だよ」「ご両親に大切に育てられたことが分かる、もっと自信を持っていい」と、事あるごとに言い続けてくれる。それでも不安だ、怖い、というと「なんで怖いの?」「どうして不安なの?」と子どものように無邪気に問いかけてくる。
そう聞かれると私も「なんでなんだろ?」と考えざるを得なく、深堀りしてみると大したことでもなかったなと気付かされることがとても多い。
明るくて、なんでも楽しんでいる素敵な人。
そのあっちゃんが本を出版した。
幼児教育には縁がない人にも読んでもらいたい
私には子どもがいないので幼児教育には縁がない。
それでもあっちゃんの話や、幼児教育に携わっている友人の話を聞くとすごくおもしろい。子どもを欲しいと思ったことはないけれど、子育てするなら幼児教育を絶対したかったな、その知識がなかったからやっぱり子どもは作らなくてよかったな、と思っていた。
だけdp、本を読んで考えが変わった。
お受験をするために本に書いてあるような幼児教育をするのではなく、子どもが社会で自信を持って、伸びやかに生きていくために幼児教育は必要なんだ。この本は、情緒を育てられる本だと思う。
絶縁した母に感謝した
2年前、私は母と縁を切った。そもそも苦手な存在ではあったけれど、決定的なことがあり、もう連絡は取っていない。
この本は、そんな母、そして亡くなった大好きな父がどれだけ大切に育ててくれたかを教えてくれた。
「時にはレストランなどのハレの場へ」という項目がある。
20歳になった頃、妹と二人でフォーシーズンズホテルに泊まって来なさいと、父からお金を渡された。一流のホテルで過ごしてみなさいと。
その時は「ラッキー!」だけだったけど、父は本に書いてあるように一流のホテルで女性として扱われる体験をさせたかったんだ。
「赤ちゃんでも英語の童謡なら親しめる」
これにも当てはまる記憶がある。
母は、ビートルズやカーペンターズをこよなく愛していて、私は彼らの曲を聴いて育った。特にカーペンターズは家でよく流れていたのではほとんど曲を歌える。
英語を全く分からない頃から「ウェンナイワズ ヤングアイ〜リッスントゥーザレディオ〜♪」と、滑り台の上に登っては歌っていたそうだ。(滑り台は滑らずに階段で降りて来てたそう 笑)
そんな私は今でも英語が大好き。
そのほか、
ここに書いた項目にも心当たりがありすぎる。
「所作がきれい」「食べ方がきれい」
「本当の味を知ってるからお料理が上手なんだね」
「おもてなしが上手!」
「字がきれい」「お茶やっててえらいね」
そう人からほめていただいたことがある。
私はこの本を読むまでそれを「自分で手に入れたもの」と思っていたけれど、両親が私に与えてくれた教育の賜物だった。
躾やマナーに関しては、父が積極的にやっていたけれど、母だって20歳の娘にお金をかけてホテルに泊らせることを了承してくれていた。
父や母は国内のそんなにいいホテルに泊まったことはなかったはず。
子どもたちのためのマナー教室と題し、フランス料理屋さんでシェフにナイフとフォークの使い方をフルコースをいただきながら教えてもらった。
旬のものが食卓に並んだし、何もかも手作りだった。
小学校に入ってから「ポテトチップスが食べたい」と母に言ったら、なんと手作りポテトチップスが出てきた。
勝手に大きくなった気がするし、「50歳になったというのに未だに昔、親にこう言われた、こうしなさいって言われたって言ってて、おかしいよ」って、つい最近、友だちに注意された(笑)
素敵な大人の女性になるように育ててくれたんだから、
もっともっと自信を持って生きていこう。
自信を持ってファンキーに生きていこう!
そう気づかされてくれた大切な本。
あっちゃん、出版おめでとうございます!
母の誕生日にカードと共にこの本を贈ろうと思います。
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