原神二次創作PDFに対しての経費問題とその周辺問題
<二次創作における経費はどこまで考えられるのか?>
質問箱のほうに「原神」の二次創作で経費が掛かっているからDL販売を有料でしてもいいという人がいる、というものと「中国では二次創作にかかった費用を回収するのが常識ですがご存じですか?」というものがきました。
原神自体はプレイしてませんが、とくにこの問題になっている主催さんの信者さんがこちらを殴ってくる状態ですので取り上げることにしました。
あわせてワタリさんが言うところの「自分はプロだから原稿料を二次創作に乗せてもいい」と一緒に考えてみたいと思います。
まず、10月のフセッター(観覧制限なし)において
「制作にかかった費用"というものを印刷費のみとするかどうかについては未だに意見が割れるところではありますが、例え電子作品であっても制作に使った機材(ソフト)費、資料費、表紙等のデザイン依頼費等、コスト自体はかかっているのでその回収自体は問題がないと思っています。」
https://fusetter.com/tw/St7nyXii#all
とあります。
また、後日のフセッターで
「●費用とは何が該当するのか具体的に教えて欲しい
→最近のツイッターのご意見など拝見しておりましたが、私がここで意見を述べてしまうと意見の相違により、他の誰かが攻撃されてしまう要因になりかねないため具体的な回答は控えさせてください。
(個人的には、いろんな意見を見ましたが人によってそれぞれ考えがあって、そのどれもが間違いではないと思っています。ジャンルによっても雰囲気が変わりますし、同じ作品でも男性向けと女性向けで傾向ががらりと変わることもありました。コスプレ写真集に衣装代やスタジオ代を含めるといった話しや、コミケの男性向け2次創作大手さんなどは確定申告基準に経費を算出しているといったお話も聞いたことはあります。何が正解で間違っているというものではなく、今はネットで色々調べられる時代のため、色んな考えを見て自分で判断することが重要なのだと思います。趣味だから駄目、という考えも理解ができます。しかし様々な事情を含む同人市場で、個人の意見のみで誰かを否定する事も出来ないのだと思っています)」
https://fusetter.com/tw/Y4HcoFx2#all
とあります。この主催の方はプロの漫画家であり、原神公式アンソロなどにも寄稿しているとのことでした。
そのうえで消されたものとして「家賃」「ネット回線料金」は二次創作の経費にしていいという発言があったとも聞こえております(断定はしませんが、二次創作における経費を持ち出す時点で問題があると考えます)
さて、ここで二次創作にデザイン料やかかった時間の経費を載せていいものか?になります。
<二次創作はあくまで趣味のものである>
原神において主催のほかにも「デザイン料がかかっているからその分は回収していい、時間かけて使ってるから時間分は回収したい」という旨のツイートもありました。現在は削除済みですがそのような考えを持っている人が多いということに驚きました。
ではこれをもう少し見方を変えてみましょう。
あなたの友人などから「ケーキを作ったの。でもレンタルキッチンで作ったからそのレンタル料金と包んでるカップ代は回収してもいい?」といわれたらどうでしょうか?
この場合は二次創作の原作がケーキのレシピであり、家賃がレンタル料金、デザイン料がカップ代になります。
お菓子であったら「じゃあいらないかな…」となる人も多いのではないでしょうか?
まして趣味で作ってきたものであるという前提です。
では、ツール代、家賃代もOKという考えはどうなのか?です。
・その作品のためだけのものではない
ツール代、これは漫画ならばクリップスタジオなどに該当するかとおもいます。文章ならはティストエディタ有料版ではないでしょうか?
このツール代はその作品だけを描くためならばもしかしたら経費になるかもしれません。
ですがそのDL販売専用ではなく、ほかの作品や絵をかいているものでもありますよね。
この時点で経費とは言い切れないではないでしょうか?
また、家賃、ネット回線代ですがその部屋でその原稿のみを書いている仕事場なのでしょうか?
これも違うと思います。ネット回線も資料とそのゲームのプレイのみでしょうか?
SNSなどにも使っているのでこれも該当しないかと思います。
そしてなによりもこれが二次創作だという部分です。
プロの漫画家であるから回収してもいいということはありません。
その考え自体に疑問を抱いたことも事実です。
・二次創作はあくまで二次創作である
ケーキのほうでも書かせていただきましたがあくまで二次創作は趣味の範囲です。
そこにデザイン料が、時給が、経費が、はおかしなものになります。
「回収できないから販売しない」という人もいるかもしれません。
それで何の問題もないのです。趣味なのですから。仕事ではなく趣味なのです。
そこにプロやアマチュアは関係ありません。
一律で趣味なのです。
この部分が最近はなくなってきているかと思います。
ワタリさんの言うところの「自分の普段の原稿料より安いから利益に当たらない」も趣味に対して利益を出すことが問題です。
この部分はグッズなどでも現在多くなっており、ハンドメイド二次創作なども摘発されております。
(鬼滅の刃、ケーキ販売事件で検索すると出るかと思います)
まして、プロであるならば摘発された際には重めの厳罰になるという可能性もあります。
これはほかの同様条件で同人誌を書いている人に対しての警鐘効果が高いからです。
<国内での頒布であること>
原神は海外でのリリースもされており、海外企業の運営であることも有名です。
10月末にmihoyo公式サイトで二次創作のガイドラインが制定しなおされました。
http://corp.mihoyo.co.jp/policy/guideline2.html
このガイドラインにて禁止事項に
(1) 有償無償に関わらず、事業性の高い営利目的での利用
(2) 公式作品 (イラスト、動画、音声、楽曲、ロゴ、マーク、漫画、等)を直接二次利用すること(著作権侵害)あるいはスキャン・トレース等を行い使用すること
(3) 当社らやコンテンツのイメージを損なう又は第三者の名誉・品位等を傷つけると判断されるもの
(4) 当社らから協賛、公認または提携を受けている、もしくは当社らのゲームに関わる企業の関係者であるような誤解を与えるもの、又はそのおそれのあるもの
があり、ツール代としてクリップスタジオ購入代金やデザイン料の回収というものは(1)に該当する場合も出てくるかと思います。
また、プロであるかたがそのような考えで「経費は回収していい」というのをだしてしまうのも(4)に抵触する可能性も出てきます。
伝聞ではありますが、原神公式アンソロジー参加もなさっている作家さんだということですので(4)はだいぶ近いものになるかもしれません。
また、公式ガイドラインにて「日本国内」と明記されています。
この日本国内での頒布では二次創作作品に経費を計上している同人作家は非常に少なく、日本では「あくまでグレーゾーン」「趣味なので赤字になるようにする」という一種のローカルルールがあります。
ローカルルールであり、版権元も今まではほぼ目をつぶっている状態でした。
最近になり、ヒプノシスマイクの二次創作へのガイドラインの改定をはじめ、目に余る状態のものなどはNGがでるようになりました。
あんさんぶるスターズ!なども同様に改定されています。
そして、先日はウマ娘でも事実上の目に触れるところでのR18,G18への禁止が制定されました。
(やわらかめにありましたが、著しく競走馬の評価を下げる表現が該当します)
「原神は海外企業のゲームであり、中国では同人の費用はシェアして経費回収して赤字になるんですよ、ごぞんじ?」
というものが質問箱に来ましたが
「全く存じません」
「ここは日本です」
と考えております。
二次創作で儲けてやろう!ツール代も経費にいれていいよね!家賃もいれちゃおう!
あのプロの人がいいっていってもんね!のまま成長するとワタリさんになってしまいます。
ワタリさんは二次創作で利益をだして原稿料を受け取るのは当然!という考えはもちろんですが、自分は刀剣乱舞の関係者であり、刀の付喪神のメッセンジャーであり、刀の付喪神と恋愛関係にあり、悪魔の代弁者でもある方です。
この中にいくつの規約違反があるのかもですが他にも、画像利用の規約違反、ページ数詐欺、文字数詐欺なども多くあり、過去のnoteのほうをお時間のある時に目を通していただければ幸いです。
繰り返しになりますが、ワタリさんはこの問題行為を刀剣乱舞、おべいみーで現在も継続中であり新規ユーザーを遠ざけております。
トラブルの多いユーザーを見てそのゲームやジャンルに新規に入ろうとする人が減ってしまうことはそのまま原作であるゲームの収益を減らすことにつながります。
二次創作は原作である作品があってこそのものであり、その邪魔になる行為をしてまですべきものでもないと考えています。
ここも「あくまで趣味である」「ファン活動である」に起因するものです。
二次創作を見て原作に触れる人も確かにいます。
ですがその数は非常に少ないです。
大部分の原作を愛する人は二次創作に対して興味がありません。
SNSでは二次創作があふれているのでこの作品は二次創作に支えられているなどとの声もあります。
ですが、声を上げないほうが多数なのです。
何も言わずに原作を愛し、ゲームをプレイしているユーザーが圧倒的な数なのです。
二次創作問題はこの既存ユーザーの引退につながることもあります。
その引退者がいわゆる重課金であったならその損失は大きなものです。
運営にとって二次創作問題で迷惑行為をするユーザーと課金を重ねて静かに楽しんでいるユーザー、どちらが大事かを考えてみることも大事なことです。
長くなりましたのでこのあたりで。次回からはまたワタリさんの問題に戻ります。
質問箱やDMで自分の体調への温かいお言葉ありがとうございます。
すきの一押しもありがとうございます。
今年もあと2か月を切りました。皆様、心身を大事にしながらすごしてください。
いつも本当にありがとうございます