まめなタイムズ vol.3
みなさんこんにちは、まめなプロジェクトです。
あっという間に年末を迎え、最低気温が0度を下回る日も出てきました。雪がちらつく日もありますが、農床の冬野菜で作った温かいごはんを食べ、おかげさまでメンバー一同、元気に過ごしております。
こちらのマガジンでは、プロジェクトの進捗状況や、イベントの開催情報などを中心に、まめなの最近の様子をお届けしていきます。
日々の様子については、InstagramとFacebookでも発信しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
久比でのフィールドワーク
みなさんこんにちは!広島大学4年生の延岡空です。
この夏から久比で卒業論文のためのフィールドワークを行っています。
卒業論文のテーマは「記憶の想起」です。
久比にいると、地域の方々と道端でお話をすることがあります。時には軒先に入れていただくことも。
「昔は一面ミカン畑だったんでえ」「昔は朝まで盆踊りを踊りよった」と、話をする中で昔の記憶が蘇っていき、話に花が咲くことがよくあります。
このように久比では、まめなメンバーと地域の方々の交流が少しずつ深まっています。
そんな中で、多様な人々の関わり合いによって、どのように地域の方々の過去の記憶が思い起こされていくのかを調査しています。
12月9日には地域の方々との交流を深めるため、「平釜煮しめ会」を開催しました。久比では昔から冠婚葬祭の時、大きな平釜で煮しめやうどんなどを作っていたそうです。
大きな釜で炊くのがおいしさの秘訣。おばあちゃんたちは家でも煮しめを作るそうですが「平釜で炊くのには敵わん」と口を揃えて言っていました。
調査で久比を訪れる回数が増えるにつれて、地域の方々が「お帰り」「また帰っておいで」と声をかけてくださるようになりました。もはや久比は「調査対象地」ではなく「帰ってこれる場所」になったことが何よりもうれしいです。
文章・延岡 空
タコスパーティー
こんにちは、まめなのきりです。
以前、家族同然に仲良くしてくれているおばあちゃんの家に鶏のトマト煮込みを持って行ったとき、「こんな味自分じゃつくらないから嬉しいわ~」と言ってくれたことからアイデアが湧き、柑橘栽培で忙しい人生を送ってきている地域のみんなに、ごはんで世界を旅するようなことができたらいいなと思いました。
島のおばあちゃんおじいちゃんたちが、サルサ音楽を聴きながら、タコスを食べる。地域の子どもたちや、広島市内から訪れた大学生たちも一緒に笑い合っている。そんな光景を実現することができて、よかったです。(あろうことか、集合写真を撮り忘れてしまいました。悔やまれます。。)
また、まめなへ夏にインターンに来てくれた飯田夏さんに、映像記録を撮っていただくことにもトライできてよかったです。依頼する僕も夏さんも不慣れな部分があり改善点もたくさんありましたが、まず1度やってみて気づけることが多くありました。
さらに、今回のイベントを実施するために、僕自身のSNSで小さなクラウドファンディングをおこなっており、計14名からご支援いただきました。そのおかげで、参加してくれた27名のみんなへ楽しい時間とおいしいタコスを届けることができました。
余談ですが、久比では60年代後半ごろまで、冠婚葬祭は自分たちで準備して実施していたそうで。同地区の人や親戚が手伝って100人前の食事をつくるらしいです。僕は、どうしても、その光景が見てみたくなってしまいました。
どこかに久比で結婚式をやってみたい人、いないでしょうか、、。
文章・黒澤 季理
映像・飯田 夏
\ 新コーナー / 『ブラダイゴ』
こんにちは!久比に住んで3年半が過ぎた大悟です。まめなでは様々な仕事をしながら、久比に泊まりに来られた方向けに「ブラダイゴ」という形でガイドもしています。今回から、まめなタイムズで、久比に来られた方に実際に紹介する久比の歴史や小話をご紹介していきます。
久比の東の谷(高田)の谷奥から川沿いの道を下ると、正面に柑橘畑がへばりついた巨岩のような一貫目山が見えます。まめな本部になっている旧梶原医院のご先祖が大正時代に記した梶原平松自伝に、久比の様々な言い伝えが記されており、その中にこの山の言い伝えも残っています。
昔々、一貫目山に登った兄弟は、安芸蒲刈島の大浦の沖に来る寄せ手の船に一矢を見舞った。兄の矢は届かず、弟が代わってその敵の兵船を覆したと言う。
平松自伝には、他にも水軍や海賊との戦いを示唆するような言い伝えがいくつか記されており、江戸時代よりも昔、久比周辺の海域も戦場になっていたことが伺えます。ブラダイゴでは、様々な時代の久比のエピソードと、地域のおじいちゃんおばあちゃんとの触れ合いの中で久比の魅力を発見していきます。久比へお越しの際は、ぜひ、案内ツアーにお申し込みください!
文章・福島 大悟
今後のイベント情報等
ポッドキャスト、はじめました。
まめなコモンズで暮らす人や訪れた旅人、土地で暮らす村人の話を聞きながらフリートークをするポッドキャストがゆるっと始まっております。
ようこそ、いもこめ ~農床野菜と米粉ベーグル~
東京の米粉ベーグル屋さん『いもこめ』が出張してきてくれます!
新春もちつき大会
地域のみんなと、朝から午後までえんえんと餅をつき続けます!
農床おかず会
毎月、ナースアンドクラフト主催で行われている農床おかず会、次回は1/24(水)の開催です。ご参加、お待ちしております!(予約不要)
ここまで読み進めていただき、ありがとうございます。
みなさまの応援に支えられて今のまめながあります。今後も精力的に活動してまいりますので、まめなの取り組みに興味を持っていただけたら、ぜひ以下のページもご覧ください。
それでは、良いお年を!