離婚届を書いたあの日を忘れない
あの日。私は1人で市役所にいた。
離婚届って、その辺には置いてない。
職員の人に恐る恐る聞いた。「離婚届ってどこでもらえますか。」
職員さんはぎこちない笑みを浮かべて、「番号札を取ってお待ちくださいね」と。
窓口で離婚届を受け取り、「離婚届不受理申請」も一緒にした。
自宅に帰ってから
1人で泣きながら自分の欄を書いた。
「夫が帰ってくる前に書き切るんだ」
そんな気持ちに駆り立てられて、意気込んで書いていた。
婚姻届は2人でキャッキャしながら書いたのになあ…。
なんだか離婚届の方が紙すら重く感じる。
夫が帰ってきた。
「話があるから座って欲しい」と伝えると、夫はギョッとした顔でダイニングに座った。
離婚の話を切り出した
「もう結婚生活を続けるのが難しい。再構築する気がなければ、離婚しよう」
そうシンプルに伝え、離婚届を差し出した。
夫の反応は、驚きすぎて冗談だとでも思ったのか、
「ちょちょちょ…、え、待ってくれ。待とう?」と、少し笑っていた。
私が黙っていると、夫が1人でに喋り出したのを覚えている。
「いや、ごめん。家事とか、任せてたし。仕事が忙しくて色々負担かけてたよね。ほんとごめん。」
離婚の決め手はそれじゃない
いや…違うんだよ、夫。
確かに、家事のこと、仕事のこと、お金のこと。いろんな不満はあった。
でも、この数ヶ月前から「夫婦で会議」を始めていて、月1回は話し合いができていたのだ。家事の分担もこれから軌道に乗せようというところだった。
その話はコチラ。
そうじゃなくて、私の糸がぷつんと切れたのは…
夫の異性関係の問題だった。
そしてそこには、私の「共依存」という問題も絡んでいた。
夫に「それもあるけど、決め手は、女性関係のことだよ。何か私に話していないことはない?」と切り出した。
夫はしばらく呆然としていた……
つづく
(※ちなみに結末は離婚してません、再構築中です)
続きの記事はこちらから。
補足 離婚届不受理申請とは
離婚届を出す意思がなくても、勝手に出されたら離婚って成立してしまう。
それを防ぐための手続き。
私の場合、離婚するなら慰謝料をもらうつもりでいたので、それを受け取る前に勝手に離婚していなくならないように不受理申請を出しておいた。
いくら「離婚届を出すときは2人でね」と口約束していても、人間錯乱するとわからないもんだから。
はい、基本的に警戒心強めの女だと自覚しております…。
でも知っておくと役に立つこともあるので参考にしてください!(なんの?)
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