後ろ足が弱ってきた!そんな時におススメのマッサージ
「急に後ろ足が突っ張って」「たまにだけど、後ろ足を引き摺ってるんです」
そういって来店される方が多いです。犬の健康と長寿を願う飼い主様、愛犬が後ろ足に問題を考えるのはとても心配なことです。後ろ足が弱ってきた場合、年齢や病気、怪我が原因になることもありますが、日常的なケア効果的な方法としての一つに「ツボ押し」や「マッサージ」があります。 この記事では、犬の後ろ足が弱った時に特に効果的なツボと、家庭でできる簡単なマッサージ方法について詳しく解説します。
1.犬の後ろ足が弱い原因
犬の後ろ足が弱くなる主な原因には、以下のようなものがあります。
加齢による筋力低下:高齢犬になると、筋肉や関節が弱まり、特に後ろ足が影響を受けやすいです。
関節炎: 犬も関節炎にかかることがあり、痛みや炎症によって歩行が困難になることがあります。
椎間板ヘルニア: 椎間板が受け取って、神経を圧迫して後ろ足に麻痺や痛みを保ちます。
股関節形成不全:遺伝による関与で股関節がうまく形成されず、後ろ足の筋力低下や歩行障害が起こります。
神経疾患: 脊髄や神経に影響を与える疾患が原因で、後ろ足の力が弱まることがあります。
この問題に対処するためには、適切な獣医師の診断や治療が必要ですが、日々のケアとしてツボ押しやマッサージを取り入れることで、犬の快適な生活をサポートすることができます。
2. ツボの効果とマッサージの重要性
ツボは、東洋医学において「気」や「血」の流れを整えるポイントとして知られています。犬の体にも人間と同様に多くのツボがあり、これらのツボを刺激することで健康状態を改善したり、痛みや疲労を軽減したりする効果が期待できます。 特に後ろ足が弱った犬に対して、適切なツボ押しやマッサージを行うことで、血行を促進し、筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減することが可能です。
ツボやマッサージの効果を最大限に引き出すためには、以下の点に注意して行うことが大切です。
リラックスした状態で行う: 犬がリラックスしている状態で行うと、筋肉が緩みやすくなり、効果が認められます。
優しく圧をかける: 強く押しすぎると逆効果になるため、犬の反応を見ながらやさしく行います。
定期的に行う:継続的に行うことで、徐々に効果が現れ、後ろ足の筋力低下や痛みを緩和することが期待できます。
3. 犬の後ろ足に効果的なツボ
次に、犬の後ろ足が弱った時に特に効果的とされるツボをいくつか紹介します。
(1) 三陰交(さんいんこう)
場所:後ろ足の内側、膝のすぐ下にあります。
三陰交は、血流を促進し、脚全体の筋肉の疲労を軽減する効果があります。 このツボは特に、後ろ足の弱まりが加齢によるものである場合に有効です。さらに全身のバランスを整える効果が期待されます。
マッサージ方法:
指の腹を使って、三陰交の周囲をやさしく円を描くようにマッサージします。
1回あたり30秒~1分程度を目安に行います。
毎日または週に数回継続して行うことが効果的です。
(2) 殷門(いんもん)
場所:後ろ足の太ももにあたる部分、臀部から膝に向かう途中にあります。
殷門は、坐骨神経痛や筋肉痛の緩和に効果があるとされています。回復の手助けをします。
マッサージ方法:
指の腹でやさしく押し、殷門のあたりに心地よい圧力をかけます。
指で軽く押しながら、一定のリズムで刺激を与えます。
一回の施術は30秒~1分が目安です。
(3)膝眼(しつがん)
場所: 犬の膝の両脇にあります。
膝目は、膝関節の痛みを少なく、後ろ足の動きをスムーズにする効果があります。 特に、関節炎による痛みの原因で後ろ足が弱い犬に有効です。
マッサージ方法:
膝の両脇を軽く指で押さえ、円を描くようにマッサージします。
強く圧迫せず、犬が心地よいと感じる範囲でやってみましょう。
毎日少しずつ継続することで、関節の柔軟性を高める効果が期待できます。
(4) 足三里(あしさんり)
場所:前足の膝の下にありますが、後ろ足のケアにも関連するため、全身の気の流れを整えるポイントとして有効です。
足三里は、免疫力向上や疲労回復に効果があるとされており、全身の健康維持に役立ちます。 特に、体力が落ちている犬や、シニア犬にとって有益です。
マッサージ方法:
指でやさしく押さえ、圧をかけたり緩めたりしながら、リズミカルに刺激します。
犬の体調を見ながら、無理のない範囲で行います。
4. ツボ押しの際の注意点
ツボ押しやマッサージを行う際には、いくつかの注意点があります。
犬の体調を確認する: 痛みがひどい場合や、皮膚に傷がある場合は、ツボ押しを避け、まずは獣医師の診察を受けることが大切です。
無理をさせない: 犬が嫌がる様子を見せたり、不快そうにしている場合は、無理に続けないようにしましょう。
獣医師のアドバイスを受ける: 犬の症状が深刻な場合、ツボ押しやマッサージが適切かどうか、事前に獣医師に相談することが重要です。
5.ツボ押しと併用したケア方法
ツボやマッサージだけでなく、他のケア方法も併用することで、さらなる効果が期待できます。
(1)適切な運動
後ろ足が弱い場合でも、完全に運動を止めるのは逆効果です。無理のない範囲で軽い散歩やストレッチを行うことで、筋力の低下を防ぎます。水中歩行や低インパクトの運動もおすすめです。
(2) 栄養バランスの取れた食事
関節や筋肉の健康をサポートするために、栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。 特に、グルコサミンやコンドロイチンを含むサプリメントは、関節のサポートに役立ちます。
(3) 獣医師の観察と治療
ツボやマッサージは補助的なケア方法として有効ですが、根本的な治療には獣医師の診察が必要です。 特に、痛みや麻痺が見られる場合は、かなり専門的な治療を受けることがございます重要です
6. 犬の後ろ足のケアを続ける
犬の後ろ足が弱った場合、早めに適切なケアを始めることで、症状の進行を抑え、生活の質を向上させることができます。ツボ押しやマッサージは、飼い主が愛犬と向き合い時間を増やし、絆を深める良い機会です。
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