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Keyball44|25mmトラックボールの使用感(POM・PTFE・ボナンザコーティング)


現在の沼の深さ

keyball44購入 → テンティング → リストレスト作成 → カメラキーキャップ購入 → リストレストテンティング → ケース購入 → ロープロファイル化 → トラックボール25mm化(いまここ)

Keyballに関する過去の記事は↓

はじめに

前回キースイッチ交換によるロープロファイル化を行ってから、1週間も経たずして25mmのトラックボールに手を出してしまった。
キーボード沼とは恐ろしいものである。「好奇心は猫をも殺す」ということわざもある通り、目の前に沼があったら足を入れずにはいられないのだ。

34mmから25mmのトラックボールに変更する利点としては、
・操作感の変化(合うかどうかわわからない…)
・見た目
・タイピング時の干渉が減らせる

逆に気になる点は、
・操作感の変化が悪い方に…
・位置が外側にシフトするため、親指の疲労度がどうなるか

トラックボールケース(支持機構)

25mmのトラックボールを使うためには、専用のケースがいる。3Dプリンターで25mm用トラックボールケースを作成し販売している方々から購入するのが手っ取り早い。

ケース内にはトラックボールを支える支持機構があり、小玉およびベアリングがある。(小玉自体は回転しない)
小玉の素材はファインセラミックス、金属(ステンレス球等)、鉱石(人工ルビー等)がある。

小玉とベアリングの違いだが、
ベアリングの場合は、
・ボールの滑りがよくて軽い力で動かすことができる
・ボールを回転させたときの勢いが長く続くので、マウスカーソルを一気に動かせる。
・回転音がする

小玉の場合は、
・なめらか
・静か
・ゴミに強く、メンテナンスしやすい

わたしが検討したケースは↓

トラックボールの種類

25mmのトラックボールは、現状トラックボールとして売られている中では種類が少なく赤色のみである。

白色でよければ、ベアリングで使用されているPOMボールでも代用ができるみたい。

POM(ポリアセタール)とは、ポリオキシメチレン(Polyoxymethylene)の略で、熱可塑性樹脂の一種。エンジニアプラスチック(エンプラ)の一種で、耐摩耗性や機械的特性に優れてる。軽量。

少し重いPTFEボールも使えるみたい。

PTFEとはフッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレンの略称。耐薬品性や耐候性、電気絶縁性、低摩擦性などの特性がある。

POMボールを染め上げているのもある。

いろんなボールを試されている方もいるので以下の記事が参考になる。
まさかのビリヤードの球を使用されていて、目の付け所がすごいと思った。


結局またメルカリで購入

いろいろ悩んだが、25mmトラックボールの色がグレーか白か黒で、ケースの色がグレーを条件に探した結果、メルカリで購入することにした。決め手はセット割とタイムセールでかなりお安く手に入れることができたからだ。

グレーのボールとグレーのケース
支持球は3mmのセラミックボール

装着

ねじはそのまま使用可能とのことだったので、単純に付け替えるだけだった。


左がperixxの34mm ブラック
右がPOMボール25mm グレー
サイズの比較

評価

操作性はかなり向上した。思ったところにピタッと止まる感じがいい。
なめらかさはperixxの34mmにくらべるとイマイチであったがあまり気にはならない。しかし、気になる点は音だ。回すたびにジャージャーと音がする。

一体感もアップし、見た目も良くなった。また、小さくなったことでタイピングの際に干渉を気にするストレスが少なくなったし、快適度は確実に上がった。
だが、親指の疲労度は変わらない…

トラックボールのホールド感は問題なく、落ちたりすることはない。強いて言うならば、フィットしすぎて取り外しが少し時間がかかるくらいである。

結果的には購入してよかった。

問題点の解決

・ボナンザでコーティング

トラックボーラーの皆さんの情報によると、「ボナンザ」でコーティングすることでなめらかになるとのこと。ボナンザはフッ素樹脂コーティング材みたいだ。
さっそく購入してみる。

コーティングの方法は
① ボールに適量垂らして馴染ませ、軽く拭き取る
② 15分くらい乾燥させる
③ キムワイプもしくは布で磨く
④ ①〜③をもう1回繰り返す。

よっぽどのことがない限り1ボトル使い切ることはないだろう

キムワイプをちょうど切らしていたので仕方なくティッシュで行った。
ボールを磨いているとふと子供の頃を思い出す。そういえばよく泥団子を砂で磨いていた。ボールを磨くという行為はなぜか心穏やかにさせてくれる。癒し効果もあるのかもしれない。(わたしだけ…?)

2〜3日後にもう一回コーティング作業を行うと、より長持ちするそうだ。

次に、本体の方の支持球にもコーティングを施す。
汚れを除去し、綿棒で支持球にボナンザをつけて、しばらくして綺麗なめん棒でふきふきする。

ボナンザでのコーティング後の効果は、確かになめらかになり、スムーズに動くようになった。しかし、肝心の音があまり変わらない。

25mm POMボール ボナンザなし

25mm POMボール ボナンザコーティングあり

34mm Perixx ボナンザなし


・PTFEボールに変えてみる

ボナンザコーティングでも音は変わらないため、今度はPTFEボールに変えてみる。

…多少はマシになったかなという程度。

ちなみに各ボールの重さは、
 ・25mm POMボール 11g
 ・25mm PTFEボール 18g
 ・34mm Perixxボール 26g
であった。

25mm POM   /   25mm PTFE   /   34mm Perixx

結論

いろいろ試してみた結果、POMボールをボナンザでコーティングして使用することにした。
PTFEボールも程よい重さで使いやすかったのだが、長時間使用していると親指が疲れた。デリケートなわたしの親指には軽いPOMボールが合っていたようだ。

今回のPOMボールとPTFEボール両方とも使用に問題はなく、どちらを使うかは各個人の好みになってくると思う。

さいごに

もうKeyballに関しては何にもすることがなくなったかもしれない。(無線化も気になるが、基本的に持ち運びしたり外で使わないので優先度は低い)
やり切った感と少しの寂しさが残るが、節約しながらカスタマイズを楽しめたと思う。

しかし、自作キーボードの旅はまだ終わりではない。そう始まりなのだ。

今後はオリジナルの自作キーボードを作ることを計画中である。
…あくまでも計画中なのでいつになるかわからないが、またここでお披露目できたらうれしいのである。


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mame
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