「やり切りました」と言える生き方
こんにちは、まめこです。先日ある舞台の大千穐楽を観て、心に深く残った思いを綴ってみたいと思います。
特別な夜の終わりに
先日、長年通い続けた大好きな舞台の大千穐楽を観てきました。歌、踊り、音響、構成、衣装、照明、どれもが素晴らしい壮大なエンターテインメント。その圧倒的な世界観に、観るたびに心を揺さぶられてきました。
飽きっぽい性格のわたしが、こんなに長く一つの舞台に魅了されたのは初めてのことです。毎年本当に楽しみにしていました。
出会いは10年前
この舞台との出会いは、子育ての中で大きな壁にぶつかっていた時期のこと。子どもとの接し方や自分の在り方そのものを根本から見直さざるを得ない日々。
観劇中は現実を忘れて物語の世界に浸ることができる。それは単なる現実逃避ではなく、諦めずにがんばろうと明日への力をもらえる大切な時間だったのです。
「思い残すことは何もない。やり切った。」という言葉
諸事情が重なり、座長は今年で「幕を下ろす」という決断をしました。彼自身が限界を超えて命を燃やしながら舞台に立ち続けていることは、観客にもわかっていました。ファンとしては、さみしさと、お疲れさまでした!今までありがとう!の気持ちが入り混じった気持ちでした。
大千穐楽のカーテンコールで彼は「やり切った。思い残すことは何もない」と言い切りました。その言葉が、わたしの心に深く深く刺さったのです。
50代の自分を振り返る
わたしは今まで、何かをここまで情熱を持って「やり切った」と言えることがあったでしょうか?いつも「そこそこ」で「まあまあ」なところで自分は所詮この程度、と折り合いをつけてきた気がします。
50代も半ばに差し掛かった今、確かに体力も気力も下り坂を感じます。でも、10年後、20年後に今を振り返った時、きっと「あの頃は健康で元気だった」と思うのでしょう。
これからの在り方
わたしには幸いなことに、素晴らしいロールモデルがいます。臨終定年をモットーに働き続ける父、利他の精神を体現する和尚さん、社会的養護の活動に人生を捧げる姉のような存在の方、そして前述の舞台の座長でもある、エンターテイナーであるわたしの推し、、、
まずは自分を整えることを日々続けていこうと思います。エネルギーの漏れを防ぎ、大切なことのために使えるように。誰かの役に立つ仕事をして、体力があるうちに行きたい場所へ行き、会いたい人に会う。食事を節制する。そして苦手な運動を定期的に行って体力をつけること。
そして、これまでの仕事や人生で得た経験を、惜しみなく誰かのために使っていく。それが、わたしなりの「やり切る」という生き方のはじめの一歩なのかもしれないな、と大好きな舞台が終わってしまったさみしさの中で考えていた夜でした。
わたしの経験が、ほんの少しでも、身軽に、自分らしく生きていくお役に立てば嬉しいなと思って書きました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も良い一日でありますように🙏