2021年9月23日ひとりミリオン(坂本サトル『レモネードデイズ』のこと)
坂本サトルさんのラジオ番組『坂本サトルのひとりミリオン』(FM青森 毎週木曜21:45~)のリスナーです。
サトルさんが、ご自身の楽曲について語る言葉を記録していきたいと思い、noteを始めました。
読んでいただいたメールと、サトルさんのコメントを記載します。
以下、メール読んでいただいたあとに、ラジオでお話されたサトルさんのコメントです。
* * * * *
(以下、坂本サトルさん『ひとりミリオン』よりコメント引用)
ありがとう!
…さて、これ、夢を打ち砕くかわからないけれども、
この『レモネードデイズ』は、バンド・カーネーションの棚谷祐一さんっていうキーボーディストがプロデュースしてくれたアルバムの曲でね。
この曲は、もともと俺が作ったデモテープでは、もうちょっとバンドサウンドだったんですよ。
だけど、棚谷さんが、どうしても、こういった、打ち込みメインでループ素材をたくさん使ったサウンドにしたい、と。
実は、これについては当時、棚谷さんと激論を交わしましたよね。
最後に、棚谷さんが、「信じてくれ。分かってくれ。これはサトル君にとってすごく大事なことだから。ここでこういうテイストの音をどうしても入れたいんだ」って言ったんだよね。
それで、最後のこの1曲だけ、すごく異質な感じの曲になったんだけど。
そして、本当に遅ればせながらなんだけど、今更ながら、分かったんだよね。棚谷さんがなぜこういうことをしようと思ったのか。
振り返ってみるといま俺は、アルバム『400回目のハッピーエンド』を聞いてもらってもわかる通り、
打ち込みをバリバリ使ったり、ループ素材をたくさん使ったサウンドメイキングを、いっぱいしているのね。
だから今はまったく抵抗ないんだけど、当時の俺にはちょっと受け入れがたいものだったんですよ。
だけど棚谷さんを信じてOKしたんだけど、いま俺は、信じてよかったなって、心から思っていますね。
この≪レモネードデイズ≫っていう言葉は、私が作った造語で、
恋の、甘酸っぱい、だけど、過ぎてから思うとちょっと甘ったるい、それを表す言葉として≪レモネードデイズ≫という言葉を、JIGGER'S SONの『海辺で暮らす君』(アルバム【バランス】(1998年)収録)という曲の中で初めて使ってね。
この言葉が、我ながら「素晴らしい発明だな」と思いまして、「これで1曲かいてみたい」と思ってかいたのがこの曲なんですよね。
余談なんですけど、実は『天使達の歌』がシングルになる前は、この『レモネードデイズ』(もっとバンドサウンドだったからね)をシングルにしたいって、俺はずっと推してたんだよね。
『天使達の歌』と全然違うタイプの曲ですけど。
(レモネードデイズを聞いた後)
…「さよなら僕の好きだった君」っていうのがいいですよね。自分で言っちゃったけど(笑)
最近ライブもないので、ライブバージョンの曲を聴いているといろいろ考えちゃってぐっときますね。
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『レモネードデイズ』は、アルバム【終わらない歌】のほか、
2003年のライブアルバム【Live alone】には、弾き語りバージョンが収録されています。
LIVE alone (shop-pro.jp)
また、アルバム【終わらない歌】発売当時のサトルさんのインタビューがWEBに残っていました。
(ありがとうインターネット!)
レモネードデイズのことにも言及されています。
「ここでやめたら、ジガーズ・サンの曲は犬死ですからね」 | BARKS