![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158677622/rectangle_large_type_2_1682f3b41410b3cf00e32b8f45d93a56.jpeg?width=1200)
坂本サトルさん作のノベルティソング(コミックソング)のこと
今年8月に開催された、坂本サトルさんの看板ラジオ番組「坂本サトルミリオンレディオ」(エフエム青森)の初ライブイベント「The ミリオンレディオショー」。
現在、このイベントの有料配信チケットが販売されており、動画でイベントを見ることができます。(視聴可能期間:~2024年11月4日まで)
8月10日に開催された「The ミリオンレディオショー!」。あのAppleからはなぜかコメディ番組に分類されてしまっているこの番組ですが、実はどんな番組よりも音楽番組だと自負しています。なんと言っても番組オリジナル曲が40曲以上もあるのです!(音声投稿シリーズ含む)そんな番組が初めて開催したライブショー。これぞ音楽バラエティ!笑って泣いて突き放されてまた泣いて笑う…というジェットコースターライブの模様を期間限定で有料配信中です。「ほぼJIGGER’S SON」なサトルバンドのサポートも楽しんでもらえます。視聴期間は11月4日23:59まで。ぜひ!!
「The ミリオンレディオショー!配信チケット」
*価格:2500円(税込)
*視聴可能期間:2024年10月10日20:00から11月04日23:59まで。
■クレジットカード
https://sakamotosatoru.shop-pro.jp/?pid=183014176
■銀行振り込み
https://sakamotosatoru.shop-pro.jp/?pid=183015067
坂本サトルバンド(pf:佐藤達哉、bass:坂本昌人、drums:鈴木慎也、E.g:山口克彦)をバックに従え、番組レギュラーのシンガーソングライター・モモさん、小山内創祐さんというプロミュージシャンと、ラジオスタッフ、リスナーが一堂にパフォーマンスを繰り広げるという、大人の学園祭のようなステージ。
本気の音楽とコメディショーが融合した、唯一無二の音楽バラエティショーとなりました。
もともとライブのMCのおもしろさに定評があり、JIGGER'S SONライブではギター渡辺さんをフィーチャーしたコーナーを設けるなど、ユーモアのある演出も得意としているサトルさん。
そして坂本サトル・ディスコグラフィーには、変化球的なおもしろソング=ノベルティソング※がちょこちょこ登場します。
「ミリオンレディオショー」は、サトルさんのノベルティソング力(りょく)が凝縮された、「裏・坂本サトル」の魅力を堪能できる、貴重なイベントだったなと思いました。
そこで本記事では、坂本サトルさんが制作したノベルティソングをまとめて紹介してみようと思います。
※ノベルティソングとは…コミックソングやリズムが特徴的なユーモラスな魅力を持つ楽曲を意味する呼称。
本記事では「ノベルティソング」について、ユーモア・おもしろさを打ち出した歌、のような意味合いとして使用します。
坂本サトルさん作ノベルティソング
■1993年 JIGGER'S SON「少年に大志を 故郷に錦を」
(「幸せになりたい。」収録)
JIGGER'S SON 3枚目のアルバム「幸せになりたい。」に収録。
坂本さとる(’93年当時の表記)のほか、Drums・鈴木慎也、Bass・坂本昌人、Guitar・渡辺洋一というバンドメンバー全員がボーカルとして参加しています。
前半は各メンバーの自己紹介的な歌詞となっており、ちょっとふざけてるかな?くらいの楽しいナンバーに聞こえますが、後半、牧歌的なピアノ(クレジットによるとサトルさんが伴奏)にのせて、渡辺さんが「♪私 生まれは北海道~」と歌いだす辺りからカオスの様相を呈していきます。
渡辺さんのソロパートは、後述する「日清パワーステーションライブで配布された8cm CD」において、「北海エレジー」というタイトルで演歌風にアレンジされ再録。
ユーモラスでおふざけ全開の曲のようですが、サトルさんはこの曲について、ラジオで下記のように紹介。
JIGGER'S SONは’92年にデビューして、4ヶ月の間に2枚のアルバムをリリースした。そして初めてサウンドプロデューサーがつくという経験をした。
今思えば当たり前のことなんだけど、プロデューサーやレコード会社のスタッフが、先生のようにいろいろと教えてくれて鍛えてくれてたんだよね。だけど、俺たちはそれまでアマチュアで好き勝手やってきたのに、デビューしたとたんに周囲がいろいろ言ってきて、このままだと俺たち潰されちゃう、だめになっちゃう、と思ってしまって。
それで3枚目のアルバムで、「1曲でいいから俺たちだけで、セルプロデュースでやらせてくれ!」と言ったのがこの曲(笑)。
だから超ふざけてる曲なんだけど、この曲にかける思いは差し迫ったものがある。これをやらないと俺たちのこの後がなくなるっていうね(笑)。切羽詰まったが故のおふざけ。俺たちってこういうところあるんですよって、スタッフに向かって主張しておきたかった。
(エフエム青森)
デビュー2年目にして、JIGGER'S SONのオリジナリティ、アイデンティティを死守するために制作された曲と知って聞くと、また違った味わいがあります。
■1995年 JIGGER'S SON「待ってておくれよ芽室町」「北海エレジー」(日清パワーステーションライブで配布された8cm CD収録)
1995年に行われた〈日清パワーアンテナ CDデータ&NACK5プレゼントライブ〉で配布された8cmCD。JIGGER'S SONメンバー4人のフリートークが20分ほど繰り広げられ、その中で、渡辺洋一さんが歌う「待ってておくれよ芽室町」「北海エレジー」が紹介されています。
上記2曲はJIGGER'S SONのアルバム等には収録されておらず、このCDでしか聞く術がありませんでしたが、坂本サトルファンクラブ「サトル部」の配信ラジオ番組「シューイチラジオ」でオンエアされました。(2022年10月18日シューイチラジオ第39回)
シューイチラジオは、サトル部2年生の方は過去のアーカイブを聴くことができますので、ご興味ある方はぜひ「サトル部」へ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729561951-rM042q1pDKPAkQBn7d6XIYJU.jpg?width=1200)
「待ってておくれよ芽室町」はフォークソング風、「北海エレジー」は演歌風。どちらの曲も、渡辺さんの出身地・北海道芽室町への故郷愛を歌っています。曲中に他メンバーが歌謡曲風のコーラスで参加。思い切りふざけてます。でも楽しそう。
アルバム「素敵な日々」(1995)収録中のレコーディングスタジオで録音したらしいです。
■2012年 JIGGER'S SON「わたなべのうた」(シングルEP「バトン」収録)
…そしてギタリスト渡辺が歌うこのバンドのウラ真骨頂、”真面目おふざけ曲”の「わたなべのうた」の全4曲を収録!
バトン詳細より
2012年にJIGGER'S SONが再結成し、「バトン」というシングルEPが発売されました。「バトン」EPは、2012年9月21日開催された復活ライブ(渋谷O-east)にて販売された「会場限定盤」と、同年11月に発売した「一般流通盤(DVD盤)」の2種類が存在し、「わたなべのうた」は「会場限定盤」のみに収録されています。
「バトン」発売時のインタビューで、「JIGGER'S SONが復活するならこういう曲も作りたいと思った」と仰っていたサトルさん。JIGGER'S SONにとって渡辺さんのおふざけ曲がとても重要な存在であることがわかります。
近年のJIGGER'S SONライブでは「わたなべのうた」コーナーが恒例となり、毎年変わる歌詞も楽しみの一つに。
JIGGER'S SONの楽曲の中で唯一サブスクに上がっていない曲。CDが500円で販売しているので、ぜひCDを購入して聴いてください。
↓こちらのライブ映像でも。1:10:44 MC「渡辺パネル登場2〜渡辺とテレビ電話」~
■2013年 サトル&ヨシヒデ「堕天使達の歌」(ダウンロード限定配信)
エフエム仙台(Date FM)で放送していたラジオ番組「坂本サトル〜うたのちから」の番組内で制作された曲。2013年3月13日ダウンロード限定シングルとしてリリースされました。
番組アシスタントだったヨシヒデさんの辿ってきた様々な音楽ジャンルの変遷を1曲にまとめた歌。
アイドル、演歌、ラップ、ビジュアル系ロックと、多岐にわたる音楽を1曲に融合するサトルさんの手腕がお見事。歌いこなすヨシヒデさんもすごい。
サトルさんの音楽性の高さと歌詞のユーモアが光る、珠玉の1曲です。キレキレの歌詞は以下のサイトで閲覧可能。
現在は残念ながらダウンロード配信終了していますが、サトル部シューイチラジオ第136回(2024年8月27日)でオンエア。こちらもアーカイブで聴くことができます。
※現在は配信停止
■2012年~ 「坂本サトルミリオンレディオ」(エフエム青森)で制作したオリジナルソングの数々(アルバム「400回目のハッピーエンド」(上下)(2021)収録)
遂にリリースされたアルバム「400回目のハッピーエンド」。
番組のワンコーナーから誕生した楽曲、クイズの賞品として制作された楽曲、リスナーの投稿を元に作った楽曲、特別番組用に作られた100番まである曲、200番まである曲…など、恐らく1つの番組でこれほどオリジナル曲を持っているというのは例がないのではないか。
その他、ラジオドラマやジングル等、番組の雰囲気そのままに、歌と笑いとちょっぴり涙でお送りする49トラック120分。上下巻に分けてお届けします。
「400回目のハッピーエンド」解説文より
2012年10月よりエフエム青森で放送開始されたサトルさんの看板ラジオ番組「坂本サトルミリオンレディオ」。「400回目のハッピーエンド」は、番組400回を迎えた記念として2021年に発売されたオリジナルサウンドトラックです。上下巻2枚で構成されたCDには、番組で制作されたオリジナルソング(すごい数!)とラジオドラマが収録。(上巻は完売、下巻は販売中)
レギュラー出演中のモモさんのほか、現在は女優として大活躍中の佐々木史帆さん、元マニ★ラバのはるよピさん、西村美鈴さんなど過去にアシスタントを務めた方々、番組プロデューサーの石村P、そしてリスナーの皆さんなど、バラエティ豊かな面々が参加しています。
裏・坂本サトルの真骨頂を堪能できるCD。個人的には、サトルさんの以下のコメントが、このCDを表していると思っています。最初はすこし戸惑うものの、聞いていくうちにクセになる耳触り。
「これってどういう意味なんでしょう?」「いや、意味はないです。面白いかなあと思って」というのがミリオンレディオ(というか俺か)にはちょいちょいあって、ここらへんが初めて聴いた人が面食らうところだと思う。でも少し我慢して聴いてるとだんだん気持ち良くなってきます。
サトルさんのノベルティソング論から少し話が逸れますが、「400回目のハッピーエンド」のCDを聞いたとき、(失礼ながら言葉を選ばずに言うと)「青森のローカルエフエム局のラジオ番組発」という言葉の印象からは信じられないような、オリジナル楽曲の数の多さ、そのクオリティの高さ、CD+WEBブックレットの組み合わせといった独創性などに、「坂本サトル青森ですごいことやってるな!」と新鮮に驚き感動し、わくわくしました。
サトルさんが青森を拠点としながらも全国を視野に活動していることが実感できたというか。やっていることが信頼できたというか。
コロナ禍に制作されたということもあり、今後ここまで力をいれたラジオCDができるのか定かではありませんが、次作にも期待したいです。
■2020年以降~「ミリオンレディオ」音声投稿シリーズの作品群
「ミリオンレディオ」を代表する名物企画となった、サトルさんが考えた歌詞にリスナーが曲をつけて投稿する「音声投稿シリーズ」。
意外にも、始まったのはコロナ禍の2020年からでした。
毎回、モモさんとサトルさんも一緒に制作しており現在までシリーズ28回分の楽曲があり、最近はミリオンレディオのイベントでも披露されています。
忘れられないのは、番組10周年を記念した2023年10月26日放送回「音声投稿スペシャル『プロのやつ』」。
佐藤竹善さん、松本英子さん、佐藤達哉さん、山寺宏一さん、ブリーフ&トランクス伊藤さん、多田慎也さんなど名だたるミュージシャン14組が参加しました。
現在配信中の「ミリオンレディオショー」では、「プロのやつ」より「佐藤達哉作品」(達哉さん演奏・モモさん生歌)、「小山内創祐作品」(小山内さん生歌)、「真藤敬利作品」「伊藤多賀之(ブリーフ&トランクス)作品」「山寺宏一作品」(音源)を聴くことができます。
【10月26日放送分 オンエアリスト】
※全て歌詞は同じ
M01. ライスボール「ごはん」
M02. アンダーグラフ「夕暮れマサシの日常」
M03. 佐藤達哉&渡瀬マキ(リンドバーグ)「第三京浜」
M04. Pigeon’s milk「sweet 10 lovesong」
M05. 小山内創祐「OH!朦朧!~そしてtomorrow~」
M06. d-iZe「マサシに惚れた女のエレジー」
M07. 佐藤竹善「Oh More row (もっと行列を!)」
M08. SWALLOW「オモロー君」
M09. 伊藤多賀之(ブリーフ&トランクス)「サカモトヴィクトリー」
M10. 松本英子 wiyth 坂本サトル「ほっこりマサシ」
M11. 真藤敬利「10年のバラッド」
M12. 多田慎也「オモロー」
M13. 山寺宏一 with 坂本サトル「Rapまさし」
M14. 坂本サトル「ノーサレンダーまさし」
私が思いついたノベルティソングはこのくらいでした。が…
この件について、「シューイチラジオ」(第136回・2024年8月27日配信)にメールしたところ、サトルさんは、
ラジオ番組「坂本覚の素敵な日々」(tbc東北放送)でやっていたコーナー「こちらセクハラ研究所」の「竹脇博士のテーマ」がノベルティソングの真骨頂だ!とお話されていました。
残念ながら私は聞いたことがありません。
音源をお持ちの方は、ぜひ「シューイチラジオ」に投稿をお願いします。
サトルさんの制作するノベルティソングの数々。
JIGGER'S SONの曲は渡辺洋一さん、「堕天使達の歌」はヨシヒデさん、ミリオンレディオでの作品はモモさんを筆頭に、石村Pといったスタッフ、リスナーたちなど、歌い手のおもしろさや魅力を引き出すサトルさんのプロデュース力が冴え渡ります。
ラジオ発の作品も多いですね。
ノベルティソングというジャンルは、大瀧詠一さんが好んで研究したり作曲を手掛けていたことで知られていますし、音楽×ユーモアといえば、KANさんもたくさん素晴らしい作品を残していらっしゃいます。
高い音楽性とユーモアのセンス、エンタテイメント性が求められるジャンルで、誰でも簡単に作れるものではないと思います。
サトルさんのライブが心に残るのは、感動的な歌のパフォーマンスはもちろん、お腹の底から笑える歌や演出の魅力もあってこそ。
坂本サトルさんの音楽ヒストリーを語る上で、注目していってもおもしろいんじゃないかなと思いました。
★本記事を読まれておもしろかったら♡スキ を押して頂けますと嬉しいです。
「ミリオンレディオショー!」ライブ配信情報
8月10日に開催された「The ミリオンレディオショー!」。
あのAppleからはなぜかコメディ番組に分類されてしまっているこの番組ですが、実はどんな番組よりも音楽番組だと自負しています。なんと言っても番組オリジナル曲が40曲以上もあるのです!(音声投稿シリーズ含む)
そんな番組が初めて開催したライブショー。
これぞ音楽バラエティ!笑って泣いて突き放されてまた泣いて笑う…というジェットコースターライブの模様を期間限定で有料配信中です。
「ほぼJIGGER’S SON」なサトルバンドのサポートも楽しんでもらえます。視聴期間は11月4日23:59まで。ぜひ!!
【商品詳細】
「The ミリオンレディオショー!配信チケット」
*価格:2500円(税込)
*視聴可能期間:2024年10月10日20:00から11月04日23:59まで。
坂本サトルソロデビュー25周年記念ライブ
「QUATER CENTURY」
坂本サトルさんの音楽人生最大のチャレンジ!
2025年4月5日にリンクステーションホール青森でワンマンライブを開催します。
現在ファンクラブ(サトル部)先行販売実施中!
【公演概要】
坂本サトルソロデビュー25周年記念ライブ
「QUARTER CENTURY」
*日程:2025年4月5日(土)
*会場:リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
*時間:open 16:00 / start 17:00
*チケット:ローソンチケット独占販売
*料金:
・SS席 ¥9,500(指定席・お土産つき)
・S席 ¥8,000(指定席)
・1階A席 ¥6,500(エリア指定自由席、整理番号順入場)
・2階A席 ¥5,500(エリア指定自由席、整理番号順入場)
・2階B席 ¥4,500(エリア指定自由席、整理番号順入場)
※高校生以下、当日身分証明書提示で¥1,000キャッシュバック
【チケット販売スケジュール】
・サトル部先行(SS席、S席のみ):10月23日(水) 12:00~ 10月30日(水) 23:59
サトル部入会方法
→ http://www.sakamotosatoru.com/satorubu.html
・ミリオンレディオ番組先行:10月31日(木) 20:00 ~ 11月07日(木) 23:59
番組オフィシャルXアカウント
→ https://x.com/100radioafb
・ローチケ先行:11月01日(金) 10:00 ~ 11月07日(木) 23:59
ローチケ会員登録ページ
→ https://l-tike.com/login/newcustomer/?rtu=01010101
・一般発売:11月24日(日) ~
ローチケ
→ https://l-tike.com