2022年8月27日 JIGGER'S SON30周年ライブ『30年後のぼくら』(プレミアムアンコールの追記あり)
JIGGER’S SONデビュー30周年アニバーサリーライブ『30年後のぼくら』
『30年後のぼくら』の感想(備忘録として)
*備忘録的な個人の感想です。
2022年8月27日、仙台darwinで開催されたJIGGER'S SON(以下、ジガーズサンと表記)デビュー30周年アニバーサリーライブ『30年後のぼくら』。
感想を書こうと思いながらも、「YouTube配信のアーカイブもあるしまだいいか」と先延ばしにして、いざアーカイブを見ながら書こうとしたら見入ってしまって1文字も書けず…という日々を繰り返し、アーカイブ視聴最終日(10月2日)にレポートを書く事態になってしまいました(言い訳)。
いいライブでしたね。ジガーズサンかっこよかったです。
(ジガーズサンメンバー Vo&G:坂本サトル、G:渡辺洋一 B:坂本昌人 D:鈴木慎也)
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2012年の再結成以降、ほぼ毎年、年に1回のライブをおこなっていたジガーズサンですが、2020年および2021年は新型コロナウィルス蔓延により、無観客での配信ライブをおこなったので、有観客のライブは実に3年ぶり。
感染対策も兼ねて、観客人数を絞って開催されたライブは、サトル部(ファンクラブ)先行販売、一般販売、追加販売すべて完売し、会場は熱気で溢れていました。
チケット完売のため、当日はYouTubeでの同時ライブ配信も行われました。
私はこの日、ライブ会場で、最高の音響と照明のもと、バンドの演奏を楽しむことができました。
4人が楽器をもって佇んでいるだけで、もう最高。メンバー皆さん素敵な顔で演奏されていて、もう感動。
1年に一度、3日間のリハーサルだけで仕上げたとは思えないバンドのプレイで、名曲の数々が繰り広げられていきました。
1曲1曲演奏するごとに、ジガースサンの曲に血が通って、いきいきと蘇っていくのを目の当たりにして、胸が熱くなりっぱなしでした。
ジガーズサンのフロントマンとしてのサトルさんは、バンドマンの顔になっていて、緑のシャツがとっても似合っていてカッコ良かったですね。
ボーカルも素晴らしかったです。
セットリストについて
今回のライブのセットリストは、2020年7月25日におこなわれるはずだった、ジガーズサンライブ2020『BEST HIT JSS』のために、ジガーズサンの楽曲全94曲より「あなたがライブで聴きたい10曲」としてリクエストを募った上位の曲を中心に選曲された、とのこと。
(2020年のジガーズサンライブは、コロナ禍のため、YouTube配信番組『同じ空の下』に変更になりました)
このときの投票順位については、ファンコミュニティサイト『サトル部』での配信ラジオ『シューイチラジオ』(2022年8月30日放送回)で、集計結果が明かされています。今回のライブでは、ランキング上位の曲のほとんどが演奏されていました。
『シューイチラジオ』は、有料会員の2年生に登録すると、過去のアーカイブをすべて視聴できるので、興味のある方は、ぜひ入部を!
タイムインデックスより
サトルさんがYouTubeにタイムインデックスをつけてくれたので、それにそっての感想です。
【太字部分→YouTubeに記載の time indexより】
渡辺洋一による前説
7月からがちがちに緊張しているという、ギター渡辺さんによる影アナ。「新型コロナ感染対策のため不特定多数のハグなどはご遠慮ください」というコロナ禍ジョークを挟んだアナウンスで観客のハートを鷲掴みに。
オープニングムービー
ジガーズサン・デビューからのMVをメドレーでつなげたムービーで開幕。「あれから30回目の夏」「30年後のぼくら 始まります!」の字幕で大盛り上がり!!…になるかと思いきや、拍手がパラパラ(笑)。長引くコロナ禍で有観客ライブがあまりに久しぶりすぎて、観客が盛り上がり方を探りながらのライブ開始となった、貴重な記録となりました。
オープニングSE『あなたの味方』(’95)をバックにメンバー登場!
M01. メリーゴーランド
M02. 令和もやろうぜ
M03. 再会20
サトルさんの「仙台ー!!」という雄叫びと共に、『メリーゴーランド』(’13)でスタート。「♪メリーゴーランド!」というメンバー全員のコーラスが、4人揃っての演奏というのを実感できて、胸が高鳴りました。
2曲目は’19年ライブで初披露した『令和もやろうぜ』(’19)。バンド結成の地・仙台をフィーチャーした歌詞で、ジガーズサンと仙台の深い関わりが伝わります。間奏のセッションがかっこいい!
3曲目『再会20』(’13)はバンド結成~解散~再結成を古語で綴った歌詞の曲で、「なぜ30周年ライブが仙台なのか」という理由を、セットリストや歌で、ちゃんと観客に説明している構成だったんだなぁ、と思いました。
MC「これ以上は言えません」
「オープニングムービーあんまり盛り上がってなかったね…」とサトルさん。しかし「ステージに出てきてわかった。(観客は)マスクしてるし、歓声(声だし)しないのをちゃんと守ってらっしゃるのね」と理由に納得のご様子。「盛り上がってきたらついつい声もでちゃうかもね」「テレパシーは伝わっちゃうかもね」と、なにかを予言していました。
M04. 迎えにゆくよ
M05. バトン
M06. 海辺で暮らす君
M07. 素敵な日々
今回のライブでは、1stアルバム収録の『迎えにゆくよ』(’92)がサトルさんの心に一番響いたと、様々なラジオで仰っていました。
『バトン』(’12)はバンド再結成後の1stシングルで、大切な曲。
『海辺で暮らす君』(’98)は、’22年8月16日配信の『シューイチラジオ』で楽曲解説していて、「今の方が絶対にうまく歌える」と仰っていましたが、このライブで実現しました。
続く『素敵な日々』(’97)はリクエスト投票でかなり上位の曲で、7曲目にしてエンディングかと思うくらい、盛り上がりがすごかった。この曲から会場のボルテージが一気にぐぐっとあがって、観客もいつものライブの楽しみ方を思い出して、心の声がテレパシーでもれだしちゃう感じでした。
~アコースティックコーナー~
MC「メンバー紹介」
着席。
サトルさん:「このご時世、メンバー4人も観客も、いろんな障害を乗り越えて集まれたのは奇跡的で素晴らしいことだと思います。…すばらしい!」
メンバー紹介。
マットさん:「マスク外して人前に出るの恥ずかしいね」。マットさんは、昨年は「中学校のPTA会長」、今年は「消防の分団長」と、青森の長をつく役職をこなしていて、青森の権威となっているそうです。
メンバー紹介から少々脱線し、ジガーズサンメンバーが会食中に、イケメン店員の顔が見たくてマスクを外してもらう方法を考えたという話になり、渡辺さんが編み出したのが、「そのマスク素敵ですね。裏見せて」という方法。この話題が後ほど回収されるとは…!(この会食の模様は、『サトル部』の配信アーカイブで視聴可能)
慎也さん:「サイリウムって何時間くらい持つの?(筆者注:サイリウムはジガーズサンから観客へのプレゼント) 6時間くらい?ライブ中は持ちますね」サトル「かわいいよ。純烈のライブみたい」
渡辺さん:サトル「緊張は解けましたか?」、渡辺「やめろ」(やりとりこれだけ)。渡辺さんの見せ場はこのあとたっぷり設けられていました。
サトルさんが、「今日は遠くからきている人いるんですか?」と観客にいろいろ聞いたところ、一番遠方のお客さんは、佐賀県から!
サトル「そんなに好き?ジガーズサン。そう」
M08. 流れ星が見える丘
アコースティックセッションでの演奏は初めてという『流れ星が見える丘』(’92)。マットさんの高音のコーラスが際立って美しかった。会場ではミラーボールの照明が夜空の流れ星のように演出されていて、きれいでした。
MC「小芝居失敗〜ワタナベメガネ」
会場限定盤シングル『バトン』に収録の『わたなべの歌』(’12)。
サトルさんの「歌ってよ」という要望に対し、本当は、
渡辺「歌うのやだよ」→サトル「歌詞がいやなんでしょ?歌詞変えてきたよ」→渡辺「これなら歌えるかな」という段取りのはずが、すっかり忘れて、渡辺「(観客の拍手で)じゃぁ歌っちゃおうかな」となってしまい、サトルさんからダメ出し。(このやりとりも含めて渡辺ショーとして完璧でした)
さらに、2020年の渡辺さん還暦のお誕生日お祝いにメンバーからもらったおもしろメガネ装着の儀。
M09. わたなべの歌
→後述
MC「円安の影響〜絶対ダメ!」
『わたなべの歌』でハーモニカを使いたくて楽器屋さんに買いにいったら、円安の影響でハーモニカが高い!カズーは460円だったそうでカズーに決まったそうです。
M10. うわさのディレイ
アマチュアのころから歌っていたという『うわさのディレイ』(’94)。6thシングル『何もしてあげない』のカップリングで、このほかベストアルバム『Birthday』のみに収録にも関わらず、リクエスト投票で好順位でした。音源はバンドver.ですが、ライブではアコースティックver.で歌うことが多くなったそう。歌も演奏も照明もかっこよかった!
トラブル発生〜MC「慎也がメインで」
→後述
M11. 何もしてあげない
M12. 告白
M13. 忘れないで
ジガーズサンの胸を打つ感動シングル曲3連発。『何もしてあげない』(’94)と『告白』(’95)は佐藤達哉さんのピアノ音源と同期しての演奏でした。やっぱりシングルは、曲の魅力がすごい。強い。引き込まれて、手拍子も忘れて聞き入ってしまいました。全部名曲。
M14. バランス
『忘れないで』(’98)から間髪入れずに『バランス』(’98)。ジーンとしていた雰囲気から一転、またも会場がヒートアップ!盛り上がりました!マットさん、渡辺さんのソロもかっこいい!
M15. また明日
『また明日』(’94)もピアノとの同期曲。間奏のギターソロがサトルさんと渡辺さんのツインギターなんですね。お互い向かい合って演奏している様子が胸熱。サトルさんが後半、ハンドマイクにしてステージの前方にでてきて歌ったときは、特にグッときました。
歌のあと、サトルさんが
「みんないい顔してたよ、マスクから見えるところは」
「そのマスクどうなってんの、裏見せて」
と言ったときは「伏線回収…!」と笑いました。
M16. 君が降らせた雨
M17. 紫の花
M18. 缶ビール
この3曲はアルバム曲ですが、リクエストで人気が高かった曲、あるいはライブで大切な曲。
『君が降らせた雨』(’93)はファンに向けて歌っているような歌詞で、感動しちゃいますね。
『紫の花』(’96)はストレートな愛情の歌。「♪僕はあなたが全部好きだから」歌詞で歌われる世界がまっすぐ胸に入ってきます。紫の照明が美しかった。
『缶ビール』(’94)。ジガーズサンにとって、とっても大切な曲が本編最後の曲となりました。「♪ふたり分の涙がとけて…」のテレパシーに涙。オレンジ色の夕暮れのような照明が印象的でした。
アンコール
グッズのTシャツに着替えてメンバー再登場。
マットさんの「ジガーズサンはいい曲いっぱいあるね」というMCがこの日のライブを表しています。
M19. Carcharodon Megalodon
M20. 世界の終わり
ロック2連発。アンコールでこんな激しい曲をやるバンド体力のすごさ。『カルカロドン・メガロドン』(’17)のハーモニカかっこよかったですね。ピック投げたのもかっこよかったですね。色鮮やかな照明もかっこいい。
『世界の終わり』は’97年のシングルで、当時のインタビューによると、「ノストラダムスの大予言」(’99年に世界が滅びるという)に代表される世紀末の終末観を「世界の終わり」として歌った曲だったとのこと。令和のいま、コロナ禍の時代に響くのが良いのか悪いのかわかりせんが、時代を超える力強い名曲です。
MC「最後のご挨拶」
サトルさん「ジガーズサンは1年に1回しかライブできないですけど、また来年集まって、憂さ晴らしをできたらいいですね」「1年に4日間だけジガーズサン4人一緒に演奏できるんですけど、それ以外の360日はジガーズサンのために使っているかというと…そうでもないですね(笑)。みんなそれぞれの日常があって、日常の積み重ねで1年経っていく。そうやって、いつまでも続けられたらいいなと思います」多田慎也さんが涙したという感動的MC。
M21. 大丈夫
感動的なフィナーレ。会場の一体感がすごかった!!
この曲でもハンドマイクにしてステージの前まで出てきて歌うサトルさん。
「4人あわせてジガーズサンでした!どうもありがとう!!」
エンディングMC「また来年!」
エンディングSE『最新式を買ってやる』(’17)
マットさん:「やっぱりお客さんがいるといいですね。またぜひ来年もお待ちしています」
サトルさん:「来年は一体どんな長が増えているのか、お楽しみにね!」
慎也さん:「無事故・無違反!1年がんばろう!」
渡辺さん:「今日はほんとにみんなに助けられました!ありがとうございました。ほんとにありがとう!」
サトルさん:「緊張とけた?」
渡辺さん:「この瞬間とけたね」
サトルさん:「みなさんありがとうございました。元気でまた会いましょう!配信のみんなもありがとう!!また来年会いましょう!」
『わたなべのうた』のこと
アコースティックコーナーで歌われた『わたなべの歌』。
渡辺さんが歌い出してからも、譜面台が変な場所に置かれていてあたふたしたり、カズー吹いてたり、笑いどころが満載でした。
けっこう長尺とられていましたが、サトルさんは’12年の再結成時のインタビューで、「1人だとなかなかふざけられないけど、4人だとふざけられる」と仰っていたので、4人にとってこの時間がとても大切なんだろうなと思いました。
今回、一部歌詞が変わっていましたが、ふざけている中でも良いことが歌われていましたので、歌詞を抜き出し。
赤い照明にミラーボールが回ってさながらスナック。
ミラーボールの正しい使い方していました。
渡辺さんにはぜひとも歌い続けてほしい一曲です。
同期トラブル~鈴木慎也さんのMC
ジガーズサンのライブでは、毎回、キーボーディストの佐藤達哉さんがサポートとして入ってくれていますが、今年はaikoさんのツアーと重なり、直接参加はできないものの、3曲分ピアノの演奏(音源データ)で参加してくれることに。
同期曲の1曲目『何もしてあげない』の際、サトルさんのギターソロとタイミングを合わせてピアノが流れるはずが…音がしない!
ステージ上の機材のトラブルということで、サトルさんがさらりと「やめるか」と言ったものの、サトルさんがご自身で機材トラブルを直しに行って、その間、3人のメンバーがトークでつないでいました。
「4人いるからこういう対応もできるんだな」となんだかジーンとしてしまいました。
この場面のウラ話については、2022年9月1日放送『坂本サトルのミリオンレディオ』podcastで詳しく聞くことができます。
ところで、そのときの慎也さんのMCの内容について。
数年前に、関東から地元の岩手県花巻市に帰られたという慎也さん。
「関東に住んでいたころ、自分のアパートの部屋の前に〈下の畑に居ります〉と書いていたら、宅配の人が本当に畑を探しに行ってしまって(笑)」というお話をされていました。
私は、偶然にも慎也さんと同じ花巻出身で、ものすごくわかりみのあるお話だったのですが、果たして全国の観客の皆さんにどれだけ伝わったのか?ちょっと気になってしまいました。(会場は仙台なので東北のお客さん多くてちゃんと伝わってましたね)
花巻といえば童話作家・宮澤賢治の出身地であり、「下ノ畑二居リマス」というのは、賢治がかつて居住していた建物に掲げられた黒板に書かれた文言のことです。↓これ。
『30年後のぼくら』の意味
ジガーズサンは’92年にデビューし、’98年アルバム『バランス』を最後に活動休止、’01年に解散。そして2012年に活動再開宣言。
今年は、ジガーズサンデビュー30周年であると同時に、’12年の再結成から10年の節目でもありました。
2012年6月1日、サトルさんのツイッターおよびブログで告げられた、「JIGGER'S SONやります」宣言。
それと同時に発表されたジガーズサンのライブ開催。
そして8月、仙台の野外イベント「夕涼みコンサート」にて、再結成後、初のジガーズサンのお披露目。
9月21日、渋谷O-eastでライブ『再会20~僕らはみんな生きている』が開催され、同日、会場限定版シングル『バトン』発売。
11月にはライブの模様が収録されたDVD付通常版シングル『バトン』が全国発売と、ジガーズサン復活宣言から、目まぐるしく行われた活動は、驚きとワクワクの連続でした。
その後も、シングル『メリーゴーランド』や、アルバム『SOUND of SURPRISE』発売、ほぼ毎年、年に1度おこなわれるライブ活動や、新曲発表など、ジガーズサンの活動が継続されています。
バンドを再結成するときは、並々ならぬ想いやご苦労があったことと思いますが、こうして再結成後に10年続けていくということは、始めたとき以上に大変なことだったんじゃないかと想像します。
サトルさんは、’92年のデビュー後はジガーズサンのフロントマンとしてバンドを引っ張り、バンド活動休止後は、ソロシンガーとしてジガーズサンの楽曲を歌い繋いできました。
そして’12年の奇跡のような再復活宣言から10年、さまざまな荒波を乗り越え、今日まで30年以上ずっと、ジガーズサンの音楽を守り続けていらっしゃいます。
一言では言い表せないほどの、様々な苦労があったことと思います。
サトルさんは、シングル『バトン』発売のキャンペーンの際に、この曲について、「ジガーズサンでやると思ったからできた曲だと思う」と仰っていました。
また、「良くも悪くも、曲というのは、誰と一緒にやるかに影響されて作られていく」「昔はメンバーの欠点をよく思えなかったけど、今は足りないところも含めて、それこそが魅力だと思ってる」ともお話されていて、あの時の、活動休止を経た後のジガーズサンでなければ出来なかった曲だったのだなと思います。
一方、ソロシンガーとして’99年にデビューしたサトルさんの音楽活動は、『天使達の歌』の路上ライブ&手売りという音楽の届け方と出会い、インディーズで1万枚を売り上げ、再メジャーデビュー。
その後独立し、現在は青森から音楽活動を続けています。
ソロデビュー後のサトルさんの音楽活動はずっと、既存のシステムに頼り切ることなく、どうやったら音楽を続けられるか・届けられるかについて、試行錯誤を繰り返しながら、自分の手で切り開いているように見えます。
だからこそ、誰もが予想していなかった、ジガーズサンの再結成を果たすことができたのではないかと思います。
音楽以外の仕事をしているメンバー3人を、年に1度のライブ活動でバンド再開するという、ウルトラC的な方法で。
サトルさんの今まででの活動があったからこそ、ジガーズサンを自らの手に取り戻すことができたんじゃないかと思います。
ファンにとっての30年間もまた、ときには、いろいろ複雑な思いを抱えた時期もあったのかもしれません。
しかし、こうして続けてくれているから、ジガーズサンが存在してくれているから、今もライブに足を運べて、幸せな時間を共有できる。
来年もまた、という希望を持たせてくれる。
ライブ中、サトルさんは「古いスタッフの方から、30周年をお祝いさせてくれるバンドはなかなかいないと声をかけてもらった」と、長く続けていくことの大変さと素晴らしさをお話されていました。
バンドの30周年をこうしてお祝いができる、それこそが素晴らしい、幸せなできごとだと思います。
サトルさんは「一生ジガーズサン続けます」と言ってくださっているので、30年は経過点にすぎないのかもしれません。
また来年、再来年、あと何十年と、メンバーみなさん健康に気をつけて、長くジガーズサンを続けてください。
『30年後のぼくら』配信をもう一度みられるチャンス?
YouTubeの配信ライブのアーカイブは、10月2日の23:59をもって終了しますが、10月のいつか、みんなでチャットしながら楽しめるプレミアム配信を予定されているとのこと(たぶん)。
『30年後のぼくら』の配信ライブを楽しめるラストチャンスとなる可能性が高いので、サトルさんの公式のお知らせを待ちたいところです。
→下に追記あり。
※2022年11月12日追記 2022年11月5日配信ライブ『30年後のぼくら』プレミアムアンコール
2022年11月5日(土)の19時~(当日は配信が遅れ、19:25ごろからのスタートでしたが…)、
「JIGGER'S SONの4人と一緒に30周年記念ライブをもう1度見よう!」という配信イベント、『30年後のぼくら プレミアムアンコール』が行われました。
あのライブがもう一度楽しめるだけでもうれしいのに、ジガーズサンメンバーのリアルタイムでのコメントや、かわいいアクスタが大活躍するお芝居まであり、さまざまなアイディアが散りばめられた、ほかでは見られない特別なエンターテイメント番組でした。
【time index】より
・ジガーズ小劇場その1
オープニング、登場したのは…なんとアクスタ!
サトルさんが動かす4人のアクスタに、ご本人がアテレコするというミニお芝居が繰り広げられました。意外性!だけど正しいアクスタの使い方!
各メンバーっぽい場所をサトルさんが選び、それぞれロケを敢行したという手間ひまかかった小劇場でした。
・渡辺さん…海(強風荒波)
・サトルさん…スタジオ
・マットさん…緑のきれいな公園
・慎也さん…飲み屋街
・4人トークその1
メンバー4人が4分割の画面で生登場!スカイプを使用してということで、ちょっとスムーズじゃない?しかし、渡辺さんの固まった画像がおかしくて、それもまたジガーズサンらしい、ゆるゆるな時間でした。
部屋の背景もそれぞれ個性的で楽しかったです。
ライブ本編の配信スタート。
〜ライブ前編〜
〜ライブ前編(アコースティックコーナー)終了〜
・4人トークその2
スカイプからLINEに切り替えたという配信は、その1よりもスムーズ。
〜休憩〜
・ジガーズ小劇場その2
まさかのアクスタ劇場その2(笑)。32年ぶりに配信リリースされた『僕の宝物』※のCM劇場でした。
「そだねーモード」爆誕。
※『僕の宝物』…アマチュア時代に発売された幻のカセットアルバム。今年11月に32年ぶりにデジタルリリースされた
僕の宝物 (sakamotosatoru.com)
・4人トークその3
渡辺さんが意外と演技上手、マットさんが下手(笑)というサトルさんのご指摘。
そこから、昔サトルさんが札幌でやっていたラジオの最終回に、メンバー3人がサプライズ電話するはずが、ある日4人が車移動中に、
マットさん「渡辺さん、札幌に電話する日いつでしたっけ?」
渡辺「(サトルの前で)言っちゃダメだって!」といったやりとりが行われ、すべてがばればれ…という思い出トークに。
〜ライブ後編(「何もしてあげない」~)スタート〜
〜ライブ本編終了〜 アンコール
・4人トークその4
4人のしめの言葉。
サトルさん(以下、サ)「1年に1回しか開けない箱もあったりするからさ。トラブルとかもあったりするんだけど。メンバーもいるしお客さんもいるからなんとかなるだろうっていう、いい関係ができてきたのかなって思いますね」
慎也さん「ライブっていうのはいいもんですね。お客さんが楽しんでいるのも伝わりますし、自分たちもすんごい楽しんでやってました。来年もぜひやりましょう」
まっとさん「改めて配信ライブを見て、何回見ても楽しいし、コメントを読みながらに見ると、みんなの盛り上がりや楽しんでいるということがわかって、来年と言わずすぐにでもまた(ライブを)やりたい!カウントダウンライブとか」
サ「(笑)そんなこと言っていいの?自分が一番大変でしょ(笑)」
ま「(笑)冗談ですけど」
渡辺さん「ライブ、みんな楽しんでくれましたね?個人的には来年はもっと楽しめるように準備したいと思います。」
サ「来年の6月までが30周年イヤーだからさ。メンバーの負担がない形で、なにかやりたいと思っている。30周年イヤーはこれでは終わらないとだけ言っておきましょう!」
サ「久々に『僕の宝物』のクレジットみたらね。大久保(泰之)さんの名前が載っていて。大久保さんは僕らを見出してくれた恩人。’19年に急に病気で亡くなってしまって。50代、60代は何があるかわからない。それぞれが気をつけつつ、1年1年がほんとに大事になっていくと思いますね」
・配信式を買ってやる(エンドロール)
鮮やかな紅葉ドライブシーン、サトルさんがわざわざ運転して撮影したのかな?
スタッフクレジットのほか、アクスタ、ジガーズサンの食事風景、リハーサル風景、ライブ終了直後、打ち上げの夜の国分町の写真。
とにかくジガーズサンの仲の良い写真が満載でした。
配信終了後、サトル部限定のおまけ配信もあり、たっぷりジガーズサンを楽しむことができました。
エンドロールからスタッフクレジットを抜粋。
あれ?ピアノで参加されていた佐藤達哉さんは…。
ライブ当日の会場のお花・グッズなど
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