【情報処理安全確保支援士】合格したので振り返り(答案あり)
令和5年度秋試験に受験し、合格したので振り返ってみたいと思います。
なぜ受験したのか
弊社では資格手当があり、情報処理安全確保支援士が最も合格難易度が低くコスパが良いと考えたからです。(不純な動機ですが…)
弊社の資格手当は一時金での支給ではなく、合格証を提出した月から毎月給料に上乗せされる仕組みで早めに取得できれば恩恵も大きいです。
もちろん、セキュリティ分野の学習に対する興味もありました。
情報処理安全確保支援士試験とは
IPA試験におけるいわゆる「高度」試験です。午後試験は記述もあります。合格後はお金を払って申請すれば「登録セキスペ」になることができます。ただ、研修など維持費がかかり自費で登録している方は少ないようです。
この試験に合格すると情報セキュリティについてそれなりの専門知識があるよとIPAからお墨付きをもらうことができます。少なくとも公式ページにはそう書いてあります。
私が受験して合格したのは令和5年秋で、ちょうど午後Ⅰと午後Ⅱが午後に統合されたタイミングでした。
何度かこの試験を受験してきましたが、個人的には統合されたことにより難易度は下がったのではないかと感じています。
勉強方法
午前Ⅰ
令和5年秋のタイミングでちょうど午前Ⅰ免除が切れてしまったので、午前Ⅰからの受験でした。仕事柄、午前問題はそこまで手を入れなくても取れる自信はあったので、試験数日前に過去問道場を少しこなした程度です。
ただし、出題は応用からなので油断したら足元をすくわれます。おなじみの過去問道場で解答を暗記するレベルで反復するといいでしょう。免除を持っていないなら午前Ⅰ免除だけを目指して受験するのもアリだと思います。
午前Ⅱ
こちらも勉強法は午前Ⅰと同様ひたすら過去問を繰り返すに限ります。そもそも同じ問題の流用が約半数なので、試験前にどれだけ問題を解いているかが重要です。根気よくやるしかないですね。
午後
令和5年秋試験から午後が統合されたため時間配分など悩む部分はありましたが、想定の範囲内でした。特別な勉強をしたかと言われると過去問を解いて解説を熟読しつつ、一応参考書は購入し電車で流し読みはしました。本文PDFがダウンロードできるのでお得です。
後はIPAが作る試験なので「情報セキュリティ10大脅威」は一読しました。過去問を何回か解くと分かりますが、テーマは大体決まっているので「情報セキュリティ10大脅威」を見ておくとイメージがしやすいと思います。
実務経験がない、セキュリティの学習に自信がない方でしたらUdemyのセキュリティ講座もわかりやすくておすすめです。特に手を動かす講座ではないですが、隙間時間に見ておくと論述のヒントになるかもしれません。
受験結果
ぎりぎりでしたが合格でした。午前2までは自己採点で60点以上取れていることは分かっていましたが、午後の自己採点は50点台だったので合格していて驚きました。
とにかく分からなくても持っている知識で記述すれば、意外に部分点をもらえるのかなぁと思いました。
受験した感想
受験して良かったと思います(合格したし)この試験に合格したからセキュリティのスペシャリストか?と言われると中々難しいのが正直なところです。
しかし、普段のプログラミングやサーバ構築でも情報セキュリティを踏まえた上で、どうするべきなのかという行動にはつながっていると思います。引き続き、自己研鑽に努めていきたいと思います。
実際の答案
IPAに答案の開示請求を行い、その結果があるので興味のある方はご覧ください。模範解答と結構違う記述でも合格できていることがわかると思います。黒塗り部分は開示請求時に塗られたものです。細かい配点までは非公開となっています。
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