詩「秋の終わり」
揺れているのは空になったキイロスズメバチの乾いた巣で
崩れてゆくのは空になったアリジゴクの円錐形の砂の巣穴
すべて満たされてしまったら成立しないこの世界で
終わりの始まりを見つめてゆく
無音の叫び、無力の雄叫び、涙は秋と冬のあいだを
青く真っすぐ流れてゆく
揺れているのは空になったキイロスズメバチの乾いた巣で
崩れてゆくのは空になったアリジゴクの円錐形の砂の巣穴
すべて満たされてしまったら成立しないこの世界で
終わりの始まりを見つめてゆく
無音の叫び、無力の雄叫び、涙は秋と冬のあいだを
青く真っすぐ流れてゆく