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何度繰り返しても失敗しかない世界ならいっそ壊してしまおう

写真は前に道端で見かけたトンビです。なんでトンビが道端に、と思うかもしれませんが、私も思ったので仕方ない。トンビは空だけにあらず、たまには地上に降りてくる。

――地上にある星を誰も覚えていない、人は(油)揚げばかり見てる。

いや、揚げも見てないです。油揚げは味さえつければ美味しいけれども。カレー味とかカレー味とかカレー味とか。


さて、本題。

先日、タイムリープする夢を見たのですが、今現在の記憶を持ったまま5歳(はっきり5歳と言われたわけじゃないけど推定5歳頃)の私に戻りまして、今の私が14歳(飲酒可能)ということで、実年齢は14+X(X>6)なのですが、まあY年前(Y>15)に戻ったわけです。
いや、実際は戻ってなくて夢の中でだけど。

でー、私、今現在までの記憶を持っているので、あれやこれやを知っているわけですよ。コロナ禍とか金(ゴールドの方)の高騰とか円安ドル高とか。あとなにかあったっけ? とにかく色々知ってるわけですので、同世代の未来のことを何も知らない有象無象の雑多共よりアドバンテージがあって、必ず訪れる未来に向けて正しく腐らず努力をすれば人生成功するので、いぇーい楽勝じゃーん、などと思ったわけですよ、夢の中で。
あ、これ、夢の中の話です。私の頭がおかしくなったわけではありません、頭ならとっくの昔に狂ってる、遅れずについてこい世界。

さて、未来を知ってしまった私、正しく腐らず努力をする為に亡き父から柔道と空手を教わったり(亡き父は結構な有段者)、安定した公務員とか公認会計士とかになれるように黙々と勉強したり、中学生から真面目にアルバイトをして金(マネーの方)を溜めたりするわけですが、あ、これ夢の話ですよ。私の頭がおかしくなったわけではないので、頭ならとっくの昔に壊れてる、助けて世界。

でーですよ、人間誰しも人生の分岐点があるじゃないですか。初恋とか若さゆえの過ちとか、嫌な奴をどうにか出来ればなーとか、もうちょっとシリアスだと喧嘩別れとか鬱で脳が壊れたとか、だいぶディープなのだと友人が殺されたとか、頭おかしいのだと【親の骨を骨壺に入れる時に出しゃばってきてスーパーの袋詰めくらい骨を拾いまくる叔母に骨箸投げつけた事件】とか【両小指の無い詐欺師の叔父が勝手に私名義で闇金に借金したせいで未だにクレジットカードの1枚も作れない事情】とか、色々どうにかしたい分岐点は多々あるのですが、あ、これ夢の話だけど全部事実ですよ。私の頭がおかしくなったわけではない、おかしいのは世界だ、私は悪くない。

でも夢の中でも夢から覚めて何度シミュレーションしても、どの分岐点でも結局うまくいかないというか、うまくいくわけがないということに気づいてしまったので、私にはタイムリープは意味がないし、仮にタイムリープがあったら、ベランダに咥え煙草で乗り出して電線に止まる雀の群れとか眺めながら、

――何度繰り返しても失敗しかない世界ならいっそ壊してしまおう……
(タイムリープ〇〇回目の私)

なんて呟いていたかもしれない。


あぶねえ、うっかり世間を騒がすだけ騒がせて誰にも同情されない類の凶行に走るとこだった……! 夢は危険だ、現実はもっと危険だ……。


あ、今日の朝ごはんはチキン南蛮丼を食べました。写真は撮り忘れました。以上です。