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小説「つまらぬ怪奇は麺麭より安い 第1話~人面瘡~」

この町には何でも流れてくる。
紅い水の流れる大河の果て、隣大陸を隔てる巨大な海と河口に面したこの町には、上流から彼岸からこの世のすべてが流れてくる。人、金、武器、麻薬、赤ん坊、死体、この世に存在するありとあらゆるものが流れてくる、大きくも混沌としたこの町を、住人たちはいつしか【廃界】と呼んだ。
流れ着いたものは使い道がなければ海岸沿いの焼却場で燃やされ、有用であれば町の中に流れて、再利用されるか誰かの所有物となるか、或いは姿を変えて命を奪う道具に変わるか、結末はおおよそその内のどれかだ。
ものであればそうだが、もの以外はそうはいかない。
病ともなれば当然人の手に余る、治療法のない病であれば医者の手にも余る、それが病の形をした怪奇であれば誰の手にも終えない厄介事となって、町のあらゆる場所をたらい回しにされて、然るべき場所へと流れることになる。


そう、これは怪奇の話だ。
実に奇妙で怪しい話でもあるし、安っぽい他愛のない少し珍しいだけの話でもある。
今日は少しだけ、そんな怪奇の話をしよう。


俺の背後を進む荷車の上で、かつて栄華を手にしたひとりの女が、雑に寝かされて丁重さの欠片もなく運ばれている。
女は色街の若き女王だった。彼女と茶を飲むだけでも銀が雪のように溶ける、夜を共にしようものなら金がいくら消えてしまうかわからない。
孤児という不幸な星の下にあった少女は、血の滲むような努力で身に着けた芸と生まれ持った妖艶な魅力で娼館の中でも大輪の華となり、同じ苦界に身を置く女たちを励ます光となって多くの孤児を養っていた。
そんな聖母とも称される女王が、ある日奇妙な病に罹った。
些細な病気であればともかく、それが性病や感染症ともなれば客前に出すわけにはいかず、客前に出せない哀れな夜鷹を飼う度量の持ち主はそうはいない。白鳥でも珍鳥でも、病が治らなければ容易く捨てられてしまうのだ。
そう、まさに彼女のように。

彼女、高級遊女の銀鈴(インリン)が罹ったのは実に奇妙な、医者すらも匙を投げだす、それこそ匙を掴んで窓を開けて路地の端まで投げつけるような手の施しようのない病だ。
先月のことだ、ある日彼女の胸に奇妙な痣が現れた。当初は化粧で隠していたものの、痣は段々と拡がり、でこぼこと硬い傷のように盛り上がり、半月もする頃には人間の顔のようなものへと形を変えた。
奇妙な病の宿主は医者の間でたらい回しにされた後、治療不可能と店に突っ返され、散々金銀を搾り上げた非道な飼い主から、何処ぞにでも捨ててこいと見限られた。

しかし捨ててしまうののは忍びない。
胸に顔が出来たとはいえ、彼女はかつての色街の女王だ。容姿の美しさも体の豊かさも、遺棄されてから試した具合の良さも、奇妙を患ってもなお香る色気も、文字通り万人に注がれる慈愛に満ちた精神も、そのどれもが右に出る者は滅多にいない。
治してさえしまえば、一生働いても手の届かないような極上の女が手に入るのだ。
ならばと闇医者や祈祷師や呪い師を手当たり次第に訪ね、最後に辿り着いたのが目の前に佇む奇妙な店だった。


骨董品店【森の黒百舌鳥】は、どんなものでも扱う店との噂がある。
その中には病魔に侵された患者の肉片や臓腑、さらに人智の埒外にある怪奇もあるという。匙を投げた連中が口を揃えるように、もし希望があるとすれば……と名前を挙げたのが、この珍妙極まった外観の骨董品店、森の黒百舌鳥だ。
古びたあばら家のような吹けば飛びそうな建物を覆い被さるように、そこかしこに壺だの硝子球だの武器だの瓶詰の人体だのが雑多に置かれ、異国の言語で書かれた書物が天井を突き破る勢いで積み上げられ、一見すると塵を搔き集めた廃墟にしか見えない。

「おい、そこの君、店の前でぼけーっとするんじゃないよ」
がらくたの山の中から顔を出したのは、まだ子どもにしか見えない年若い女だ。いや、女にしては女だけが持つ特有の色気というか色情を煽るような香がなく、見ようによっては美しい少年のように見えなくもない。
茶色がかった明るめの髪は肩を通り越して肘の辺りまで届く長さで、しかし編むことも結うこともせず、伸ばしっぱなしなだけのようにも見える。
声も女にしては低く雑味があり、男にしては高く艶がある、絶妙に判別の難しい不思議な声だ。
おまけに立ち上がった姿は赤を基調とした道士服をかちっと着込んでいるものの、女にしては胸元が薄く、男にしては全体の線が細く背丈も小さい。
「なんだ? ボクに用じゃないのか?」
一人称はボクときた。ますます判らない。

判断が難しいが、どのみち餓鬼に用はない。こういう妙な店の店主は怪しい老人か中年と相場が決まっている、目の前の少女っぽいのは、おそらく留守番か手伝いといったところだろう。
「店主はどこだ?」
「君の目の前にいるが?」
返答を聞いて、目の前の雑多に積み重ねられた商品を凝視する。しかし俺と留守番以外の人間は何処にもいないのだ。
「いないようだが?」
「だから店主はボクだと言っているんだが?」
「冗談か?」
そう返答したところで意識は途切れた。最後に微かに視界の端に捉えたのは、跳ね上げられた真っ赤な靴の先だ。


~ ~ ~ ~ ~ ~


「馬傑(マージエ)、色街の娼館で働く雑用係、20歳。家族構成は父、母、兄に姉、全員廃界の外に住んでいて、現在独り暮らし。家柄はごくごく普通で平穏、16歳まで比較的高度な教育を受けていたが挫折、暴力行為で放逐。前科あり、窃盗に傷害に違法薬物所持。全身に刺青、背中に太古の槍を構えた英傑があって、それが特徴らしい特徴。小心者で些細な変化や物音にも敏感、眠りはいつも浅めでよく欠伸をしている。好きな食べ物は拉麺と餃子、馴染みの店は3丁目の黒豚飯店。わかるわかる、あの店は値段の割にうまいからなー」
頭上で淡々と俺の個人的な情報が読み上げられている。気を失っているわずかな時間の間に調べ上げたのか、それとも俺は自分で思っているより有名人なのか。そんなわけはないので、おそらく調べ上げたのだろう。恐ろしく短時間でおぞましい量を。
問い詰めようにも体に力が入らない。頭も重い、思考も鈍い。それ以上に顎が虫歯を患った時のように、疼くように痛む。おそらく蹴られた衝撃で骨を痛めたのだろう、ということは俺は蹴られたのか。

「おっ、目が覚めたかい? 先に言っておくがボクは無礼者は嫌いだ、なめた口を利くと刻んで豚の餌にするぞ」
出来れば顎を蹴る前に言って欲しかったが、どうやらこの自称店主らしき子どもは基本的に短気で粗暴のようだ。それと相当に体が柔軟性に富み、瞬発力にも優れ、身のこなしが軽い。自分より大きい相手の顎を蹴り抜ける程には足が上がり、しかも一撃が槍のように鋭く強い。
「ボクは朱雀(ジューシェー)、この店の店主だ。ちなみに君より五つほど年上だから敬語を使え」
どう見ても10代半ばにしか見えないが、年齢は25歳ほどらしい。どうやら冗談でも無さそうだ。

「で、君の持ち込んだ女だが……」
朱雀の顔を向けた方向から聞こえるジャラジャラと鎖の擦れる音、女の呻き声、それを隠すような獣じみた咆哮。壁に呑み込まれるように鎖と枷で手足を固定された銀鈴が、胸元の人間の顔を大きく張り出して、まるでその顔が体を操っているかのように両手足を強引に動かそうと藻掻いている。
「おい、不用意に近づくなよ。今は気が立ってるからな」
銀鈴に手を伸ばそうとすると、肩の関節が外れるのではないかと思わせる勢いで胸元の顔が口を大きく開けて、指先に噛みつこうとする獣のように近寄ろうとする。
「ちなみに物は食うぞ」
朱雀が開いた口に向けて林檎を放ると、口の中の歯のように硬質化したものを使って噛み砕き、そのまま果汁を垂れ流しながら有るはずの無い喉へと飲み込もうとするのだ。
しかし無い場所へは届けようがない。砕けた林檎は丹念に磨り潰された後に床へと落ちて、朱雀が溜息を吐きながら雑巾を足で踏みつけて、そのまま横着な方法で拭きとっていく。

「なんだ、これ……?」
「人面瘡だな」

【人面瘡】
人面疽とも呼ぶ。
体の表面についた傷や痣が悪化し、人の顔面のような形へと変化する奇病。成長すれば物を噛み、声を発し、その段階になると体内に木の根のように神経を張り巡らせてしまうため、取り除くことが急激に難しくなる。
やがて肉体の主導権を奪い、宿主を消耗させて死に至らしめるため、初期段階で対処できなかった場合は不治の病と同意。

「位置もよくない。胸に出来たってことは根が心臓に達している可能性が高い。ちなみに……」
朱雀が銀鈴に歩み寄り、噛みつこうとする人面瘡の口に筒状の金属を突っ込んで黙らせ、銀鈴の両足を無理矢理拡げて股を覗き込む。
呆れた睨むような半眼でこちらを向き直り、そのまま銀鈴の足を手早く閉じさせる。
「体力を消耗する行為は進行を早めるから当然厳禁だが、お前ら、やったな?」
そう言って右手の親指と人差し指の尖端をくっつけて輪を作り、左手の人差し指を輪の中に通して出し入れする。いわゆる俗で卑猥な手振りの一種で、性行為を意味するものだ。
勿論そういう行為にはすでに及んでいる。人助けには理由が必要となる、それが人によっては金であったり投資であったり状況であったり、時には情であったり肉欲であったりするわけで。
「前に闇医者で尻に硝子瓶を突っ込んだ患者を見たことがあるが、股だの尻だのに異物を突っ込むなんて、入れるのも入れられるのも理解し難いな。人間共はどいつもこいつも馬鹿なのか?」
中には情や肉欲を理解できない者もいるわけだが。

「さて、じゃあ処分するかね」
「待ってくれ。処分って、殺すのか?」
朱雀の左足が跳ね上がって眉間に突き刺さる。目が眩むような痛みに顔を覆って悶絶していると、眉間を貫いた足がそのまま後頭部へと降ってくる。
「敬語使えって言ったぞ」
「……すみません」
「よろしい。じゃあ、質問に答えてやるけど、さっきも言ったが心臓に根が届いていたら取り除けない。人間は心臓取っちゃうと死ぬからね」
そう説明しながら自身の心臓を何度か叩き、かといって根を残して切り取っても再び人面瘡が出来てしまうと付け加える。
つまりは取ってしまうしかないのだ。或いは取らずに何もせず、ただ死ぬのを待つか。
「持って帰るならそれでも構わないぞ。人面瘡はあまり買い手もいないし、献上しようにも喜ばれるものでもないからね。知ってるか? つまらぬ怪奇は麺麭より安いんだ。で、これは麺麭より安い怪奇だ」
「なにか他に方法はないんですか? 例えば人面瘡を小さくするとか……」
鉄の筒を咥えたまま呻き声を上げる人面瘡と、その宿主である憔悴しきった女に目線を向ける。
「痛い……助けて、馬傑……」
なにか方法がないのか、この死に瀕した女を助ける方法が。

「ところで君、なんでそんなに助けたいんだ? 君の飼い主からは捨ててこいって言われてるんだろ? あれかい? 情が湧いちゃった?」
朱雀が皮肉めいた笑みを浮かべて、再び卑猥な手振りをしてみせる。図星を突かれた俺の反応を観察するように見下ろし、呆れたように両手を放して海月のように動かしている。
「くだらない。君の脳みそは頭じゃなくて、竿と玉に入ってるのかね」
「彼女は娼館の華です。救いたいと願う者は俺以外にも沢山いますので」
「娼館の華ねえ……」
咄嗟に出た言い訳を失笑しながら、朱雀は袖から取り出した紙に目を落とし、どこで聞き集めたのか残酷な現実を読み上げてくる。

銀鈴、28歳。通称、薄幸の銀の令嬢。俗称、人売りの鈴。
両親は廃界外の小さな町の平凡な小役人。17歳の頃、平凡な暮らしに嫌気がさして、刺激を求めて廃界へと家出、そのまま現在の娼館の主と知り合って雇われる。元々品の良い家柄に産まれた彼女には、他の者が持たない礼節と振る舞いが身についていた為に幾つかの芸を仕込ませて、令嬢のような遊女を作り上げた。孤児という設定はその頃に偽った値を吊り上げる札だ。
数年後、美貌と嘘を存分に発揮して中級遊女になった彼女は、自分の価値を更に高める手段を思いついた。孤児を引き取って遊女としての振る舞いを仕込み、覚えの良い者は里親が見つかったと偽って廃界外の娼館へと売り飛ばす。覚えの悪い者は娼館の下働きをさせて単純な労働力にする。
売った孤児は両手足の指では数え切れず、娼館は飯だけ食わせれば構わない労働力が手に入る仕組みだ。

「……ゼッタイニ……ユルサナイ……」
「……コノオンナモ……ジゴクヘ……」
「……タスケテ……クルシイ……」
「……ドウシテ……ダマシタ……」
人面瘡が言葉に似た音で形作られた呪詛を次々と発している。

「実は少し前に、瓶詰の人面瘡の肉腫をひとりの女に売った。あとは言わなくても想像がつくんじゃないか」

人間は川に住んでいるわけではない、水は上から下へと流れるだけだが、因果はきっちりと巡り、怨嗟は必ず戻ってくる。
売られて身も心もぼろぼろになった女は廃界へと戻り、復讐の手段を懐に抱えて養母との再会を果たす。とびっきりの贈り物を添えて。
接近の手段は容易だったのだろう。例えば別の者が営む娼館、女王に憎悪へと転じた妄執を抱いた客、大輪の華に嫉妬する小さな蕾たち、華を摘みたい者は幾らでもいる。それこそ彼女が売った孤児よりも遥かに多く、数え切れない程に。

それでも偽りと嘘で着飾った悪女を救いたいと思うのは、目の前の少女なのか少年なのかわからない者が言うように男女の情が湧いたのか、それとも単純に俺が肉欲に溺れた馬鹿なのか。


「まるで餌付けされた犬っころだね、実に飼い犬向きな性格だ。そうだ、行き先に困ったら今度ボクのところに来るといい。丁度飼い犬が1匹欲しかったところなんだ」


・ ・ ・ ・ ・ ・


それから何が起きたのか。
覚えていたくないのか、現実を拒絶したのか、記憶はそこまでで途切れている。
目を開けると見覚えのない机の上に血肉の詰まった瓶がひとつ、蓋をしていても酷く胸倉の中の臓腑を直に掴まれて噎せ返るように臭い、耳元ではがりごりと耳馴染みの薄い音が絶え間なく鳴り響く。いや、馴染みは薄いが聞き覚えはある。女王を抱いた時に耳にした胸元の肉の音。それが不思議と自分の耳の傍から、小さくしかしはっきりと聞こえてくるのだ。
慌てて体を跳ね起こして鏡を探す。
耳元の音は鳴りやまない。ということは寝そべっていた床ではなく、自分の肩或いは首、もしくは顔の辺りで蠢いているのだ。

「ん? 目が覚めたかね?」

朱雀と名乗った件の店主が、体格に合ってないだぼだぼの服を纏って、昼下がりの猫のように大きな欠伸をしている。その背後には大中小と見た目にわかりやすい人影が立っているが、部屋が薄暗くて顔まではよくわからない。
その中のひとりが眠たげな眼を擦る朱雀に大きめの鏡を渡し、受け取った主はこちらに手指脂で薄っすら濁った鏡面を向けてくる。
そこに映っていたのは十は老け込んだ男の顔、おまけに左側の頬から首にかけて人面瘡が貼りついている。
「おいおい、なにを驚いてるんだ。自棄ばちになった君が、彼女と人面瘡の切除に割り込んできて、うっかり顔に貼り付かせてしまったんだろうが」

断片的な記憶が微かに浮かぶ。
炎で焙った手斧にも似た牛刀で人面瘡の顔が割られていく中、耳を塞がずにいられない断末魔の絶叫と怨嗟の言葉の中、せめてひと思いに楽にさせてやれないかと確かに割り込んだ。
その最中、生きる道を探すように突き出した歯にあたる部分が俺の顔に齧りつき、そのまま痛みと共に宿主を乗り換えたのだった。

「ほら、これでも着けてろ」
朱雀が放り投げたのは1枚の仮面だった。表側は鳥の嘴の様で顔の下半分が隠れる作りで、内側には左頬に接する部分に短い針が付いていて、仮面を被ると人面瘡に突き刺さる仕組みとなっている。
「頬に憑りついた人面瘡は取れない。でも、その針に麻酔を塗っておけば、成長をある程度は阻害することが出来る。長生きしたかったら着けてろ、夭折したいなら知らん」

選択肢などない、実質半ば強制的な一択だ。
生きるか死ぬか、そう問われてしまえば生きる以外の道を選べるものが、果たしてこの世にどれだけ居るのだろうか?

「馬傑の名前は今日で捨てろ。そうだな、これからは鶴翼(フーイー)と名乗れ、明日から店番をしてもらう」

朱雀はそれだけ言い放つと、再び大きな欠伸をして体格と合っていない服をだらしなく振りながら、ゆらゆらと幽霊にように足音ひとつ立てずに奥へと引っ込み、ただただ鉄扉を閉じる音だけを残した。


こうして俺は、嘘と欲に溺れて地獄へと落ちた女と彼女が堕とした亡者たちの織り成した、新しい主が言うところの麺麭より安い怪奇に巻き込まれ、それまで生きてきた名前と人前に出せる顔を失った。
その代わりに奇妙な、金になるならどんなものでも扱う骨董品店の店員、それも人面瘡付きで仮面無しでは生きられないというおまけ付きの未来を手に入れてしまったわけだが。



古董店【森ノ黒百舌鳥】收集稀奇古怪的物品。我們處理各種稀奇古怪的事情、所以如果你有什麼想法、八卦也可以、所以請問店員。
(骨董品店【森の黒百舌鳥】は怪奇や珍品を集めています。珍妙奇妙どんなものでも扱います故に、心当たりのある方は噂話でも結構ですので、店番にお申し付けください。)

店の入り口の看板には、そんな戯れ言のような言葉が書き記されている。
事実この戯言通りに俺は次々と怪奇に見舞われることになるのだが、その話は今度にすることとしよう。


(続く)


є(・◇・。)эє(・◇・。)эє(・◇・。)эє(・◇・。)э

小説書きました。
いわゆる「性別不明の少女にも見える店主と怪奇と怪奇に巻き込まれたチンピラの話の中華風要素を添えて」です。そんなジャンルがあるのか知りませんけど。

店主の朱雀は前に書いた短編小説「朽ちる空と沈む雨」に出てくるフェイレンの首領のセルフリメイクです。となると当然ルオたちやフェイシアも出てくるわけなのですが、まあ割とすぐに出てきます。でもあまり出しゃばられたくもないので、余話みたいなとこで出します。

そんなに長くならない予定ですが、最後までお付き合いくださいませ。