BL「遺骨の旅路」⚠ネタバレ感想⚠
Twitterで1話試し読みを読んだきっかけで、知った作品。
何故兄の元は、自ら命を絶つことになったのか。
何故友人であるという漣がそこまで兄に執着するのか、時生と共にその旅路の軌跡を辿った。
旅の途中で互いの元─兄─のことを語り始めていくうちに、どんな兄だったのか、そして時生が少しずつ漣に惹かれていく描写がとても好き。
3話で漣に対してもう少し食べた方がいいんじゃないかと言った際に、「案外口うるさいんだな」と言われ、「元とは全然似てなくて」と返した時に「何で元と比べるんだ?」と不思議そうに言われ、漣はきちんと自分のことを見てくれることに嬉しくなっているのが良い。
「元が死んだのは時生のせいじゃない」と頬に手を添えて慰めてくる漣の描写もめちゃくちゃ好きで、こういう状況じゃないのに、心の中では好きだと呟いてしまっているところが〜!!!じれったい!
1話で友人であるのにあそこまで泣くのは、きっとそれ以上の想いがあったんだろうなと思ったら、やはりと思った描写でもあったけど、元が自殺した原因は漣が好きだとキスをしてしまったことと、その後今回"二人で" 訪れるはずだった旅館の住所が添付された連絡に返事が出来なかったことがあって、自分が悪いんだと責めていることも含めて、胸が痛くなった。
時生には「元の死を悼むためだけに泣いてくれ」と言っていたのに、自分のことを責めて。ズキズキ·····
露天風呂にて、漣の裸体を見て、しなやかな身体、元も見たのだろうかという感想を抱いているのが·····時生も少しずつ"そういう目"で見ているのが·····(笑)なんとも·····。
誤魔化すために「目元をあっためないと」とかこの料理下手美味いぞ!と急かすところとか、ほこほこしてしまう。
寝る前に手をぎゅっと握ったままだったからか、漣が時生側の敷布団の方に寝ているところが可愛い。
その後、つい「俺に·····すればいいのに」と言ってしまうところが!漣が寝ていて良かったね!!起きていたらどんな反応をしていたことか。
お客様ノートに書かれていた元の書いた文により、元の残留思念のようなもの、というか、あの時の元視点となり、全てが分かってしまった描写、残酷でそれがかえって良かった。すこ。
何かに縛りに縛られて、敷かれたレールにしか歩けなくて、道が逸れたら、今まで言われてきた"期待"に応えられなくて、そのプレッシャーに耐えきれなくて、自ら··········グッサグサくるわー!
本当は相思相愛だったのに、残酷すぎるんですが!!!(すこのすこ)
漣も元の幻覚に囚われて、窓に落ちかけたし。6話の最後の描写は肝が冷えすぎわ。キンキンに冷えてやがる·····ッ!!ありがてえ(???)
5年間、元のことを想い続けたのと時生が漣のことを想い続けていた。
そうしてようやっと自分が時生のことが好きだと分かった後の性行為·····!
よく5年もガマン出来たよなと思うぐらい、漣に言われたようにすぐに達してた。
合間の背景が黒くなる部分があるのだけど、上手く説明が出来ないけど、あまり見ない描写だからつい見てしまった。強調させている部分だなと。
番外編の恋人関係となった二人の旅での出来事、ツーショット無かったから不意に撮った写真よりもきちんと笑った顔の方が恋人らしくていいと返す時生にきゅんしてしまったではないか!
その後の愛おしそうにセッ·····をするのものすごく好きでした!!しかも浴衣セッ!じゃないですか!大好物!!いいですよね、ちょっと捲ればすぐに挿入出来ますし、はだけさせやすいし、着衣セッ!が簡単に出来る·····!!それがかえってエロさが増す·····!!どちらもノーパンだったのかなと思ってしまった描写·····(だとしたら、良)(妄想しすぎか)
表紙絵もめちゃくちゃ良すぎて、広げて見てしまった。
睡蓮があちこち浮かんでいるのが、死もテーマにしている作品に合っているし、その中水に浸された三人の構図と関係が意味深で、美しいなと思った。
九割物語の、一割性行為だったのだけど、これはこれで良いな思った。物語ものすごく良かった。
最後は救われて良かったねと思った話でした!