10年後の約束・ももいろクリスマス2021(2日目)
【おことわり】ももクリ2日目については既に各メディアより詳細にわたるライブレポートがUPされておりますので、公式の情報は↓こちらをご参照ください。
前日に続いて、さいたまスーパーアリーナ(SSA)にて開催された『ももいろクリスマス2021 さいたまスーパーアリーナ大会』に行ってきました。
初日の模様は↓こちらにまとめました。
初日は若干数の当日券も出ていたようですが2日目はSOLD OUT。500LVも400LV最上段もすべて開放のフルハウスです。
遠隔地の方、どうしても現場には行けない方も有料配信で楽しんでいただけた模様。この2年間で大きく変化したのはLVや配信の位置付けで、いまやLVは完全に配信に取って代わられた印象です。
余談ですがそんな折、百田夏菜子さんのソロコンは映画館でディレイビューを行います。これには映画館業界の苦境を少しでも何とかしたいという映画人・本広克行監督の意向もあったとかなかったとか。
そんなわけで見逃し配信がこれから1ヶ月先まで行われますので、まだ観てなくて初見を楽しみにしている方がもしここをご覧でしたら、この先は完全ネタバレになってしまいますので今すぐに戻るボタンか閉じるボタンを押してください。よろしくお願いします。
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それでは始めます。
開演前の諸注意の中で「演出上大きな音が出るので小さなお子様にはご配慮ください、ご希望の方にはイヤーマフをお貸ししますので係員にお申し出ください」というくだりが追加されていました。たしかにPRIDEの爆音はかなり凄いので。公演期間中にフレキシブルに追加できるのは有難いことです。
初日と全く同じく、19:00オンタイムで暗転。
エモエモなOPビデオからPRIDE。この爆音を聴くとももクリに来た!とスイッチが入るのでこれはやはり不可欠なのかと。2019はPRIDEを敢えてやらない演出だったけど、壮大なマンネリは肯定的な立場なのでこれからも続けてほしいです。
2日目は衣装のイメージを完全に変えてきました。ふわふわのスカート裾がなんとも可愛いらしいんですが、これが後で災いのタネに。
1曲目は初日と同じCONTRADICTION。歌い出しの夏菜子ちゃん、リズム取りにくそうで一見調子外れな感じに聞こえてしまう。イヤモニの不調なのか耳をやたら気にしている。
続けてマホロバケーション。徐々に不調から回復してきて、サビあたりでは完全にリカバリーした模様。よかったよかった。
出だし2曲は初日と変わらないので、それほどセトリは変えてこないパターンかしら、と思いきやDNAに代わってロードショー。
「そうさ始まりはいつもここからだね/あの日ぼくら出逢えたから/きみと巡り会えたから/歩き続けたから始まるんだ」
ここを伝えたくてセトリに入れたのだろうか。
センターステージに移動しながらHOLIDAY。やっぱり2019のシャボン玉ホリデー的な楽しい光景がよみがえってくる。
MC。あーりんのスカートの裾を夏菜子ちゃんがやたらと気にしている。ほつれが出ていたようで引っぱってみると、どんどんほつれが大きくなって遂にはしっぽみたいになってしまい収拾がつかない事態に。あわてて舞台下に一旦はけて緊急措置。すぐに復帰するも裾が少し小さくなってしまう。
前日よりさらに早いセクションでの今宵、ライブの下で。そして配信ライブのテーマ曲、PLAY!と、只野菜摘先生曲を続けて。PLAY!は去年のももクリを断念して生まれた曲なので、ここで日の目を見ることで去年と今年をつなげる意味を持たせたかったのでしょうか。PLAY!の終わりでセンターからメインに戻るとき、ずっと手を握ったまま移動するあやたかが何とも微笑ましくて愛おしかったです。
MC。クラップがすごいね、という話の流れでたまさん、うっかりセトリのネタバレしそうになる。
たま「昨日やったけど黒い週末とか、今日はやらないけど、、あっ」
胡麻化してもごもごするたまさんが面白かったです。
周りの迷惑にならない程度なら、フリコピもどんどんやってください。とのこと。
みんなの近くに行きます!
移動曲はChai Maxx と全力少女。このパートは初日と一緒でした。やっぱりチャイマは腰を据えてやってほしい勢です。。
メインステージに戻って仮想ディストピア。待ってた!!めっちゃ好きです。サビでフライング気味にコール打つところはちゃんとペンライトで。
暗転、お着替えタイム。VTRは初日と同じ。星野市長がでてくるとにやけてしまうのは仕様です。
サンタさんはシャボン玉芸。
ヘッドセットを外す合間の会話がやっぱり面白すぎる。
れに「やっと気づきました。これって何の時間?って。15分ぐらいででででででーって(BGMです)。家で見てて????ってなって。なのでこれから10年間はかくし芸で行きます。(中山)ヒデさんの跡を受け継ぎます。」
「ちょっといいとこは玉井さんがいてからこそ。私たちは二人でひとつ!」
た行がヘッドセット外しに下がった合間はあーりんが悪口を言って夏菜子ちゃんが諫めるくだり。
あ「かなちゃんのちょっといいとこでいいじゃん」
か「しっ!」
れにちゃんがひっそりと登場。夏菜子ちゃんを問い詰める。
れ「あんたどじょうすくい出来んの?あれが出来なきゃちょっといいとこは出来ないの。こっちは腹くくってんだから」
サンタさんMVのどじょうすくいは1発OKで肩透かしを食らったという話。
れ「かなちゃんはインチキくさい顔してるからマジックのオーディション受かんないんだよ」
夏菜子ちゃんはポーカーフェイスが苦手ということね。
か「お着替えしてプリティな衣装になったので、続いてプリティな曲を」
そんなにプリティな曲じゃないよ、とつっこまれる。
『Z』の誓いは確かにプリティからはかなり遠い曲でした。続けて初日大トリだった空のカーテン。
MC。
なぜかあーりんがくるくる踊ってるのがかわいい。
桃鉄の紹介。みんなも早くやって!と煽られてから、BUTTOBI!。
センターステージで真冬のサンサンサマータイム、デモンストレーション。
天国のでたらめをこのタイミングで入れてくるのは本当にずるい。この2年間で会えなくなった人たちを改めて思う。明日も会おうね、忘れないように。
BIONIC CHERRYはそんな空気を一気に変えてしまうからすごい。
MC。さっきの曲中であーりんの雪崩?ドミノ倒しみたいになってたけどあーりんはびくともしない、とのこと。
たま「空のカーテンは今まさにこの時!冬がきた、というのを実感する曲。」
か「2021年終わっちゃうね。みんなと冬を感じられて嬉しいです。」
トロッコでモノクロデッサン、走れ!。メインステージに戻って月色Chainon。
か「すいません佐々木が雨降らせちゃいました! 外めちゃくちゃ寒いよね、気をつけて帰ってください。」
21:11 本編終了(初日とちょうど同じ時刻)
ゆっくりアンコール。初日のれにちゃんの要請がちゃんと活きてました。あの速さならSSAの拍手が揃うのがすごい。
overtureから猛烈宇宙交響曲第七楽章「無限の愛」でマーティ登場、2曲目は前フリせず境界のペンデュラム。たまさんのネタバレ…
ペンデュラム、言われてみればゴリゴリなオケだからギター乗っけるとめちゃくちゃカッコよくなりますね。そもそもレア曲だから余計に新鮮味が増してて良かったです。
この日はマーティお誕生日だったとのこと。ハッピーバースデーやらないのか、と思ったらリハ中にメンバーがお祝いしてたそうです。
MC。10年後にまたここでやりたい宣言が。10年後もももクロであり続けることは既に既成事実のように感じていますが、それを敢えて言葉にしてくれるとホッとするものがあります。
最後は白い風。
初日空のカーテン、2日目白い風、と個人的冬曲ツートップを大トリで演ってくださって本当にありがとうございました。思えばこの2曲は各々、2011と2012のSSAで初披露した曲でした。
この2日間を、この2年間を、SSAに初めて立ってからの10年間を締めくくるのに、これ以上ない選曲とパフォーマンスでした。れにちゃんの儚くも力強い歌声で始まり、3段ロケットから夏菜子ちゃんの全身全霊を込めた「届け いま胸で叫ぶ気持ち」がストレートに入ってくる。
落ちサビの前後?から4人が4分割ビジョンの前に並び、ビジョンは4人を1枚ずつで大写ししてました。せっかくなのでれにちゃんを中心にビジョンで表情を見ていたんですが、どうも様子がおかしい。感極まっている感じ。これはやばいやつでは。。
全て終わって整列して、いつもの挨拶。
れにちゃん、言葉にならず。。話している最中に感極まってしまい涙涙。白い風の「新しい冬をキミと見つけた」が刺さってしまったと。これにはもらい泣きを禁じ得ません。
「モノノフになってくれてありがとう」というれにちゃんに「こちらこそ、れにちゃんがももクロでいてくれて本当にありがとう」と改めて心からお礼を言いたいです。
手を振りすぎて二の腕が筋肉痛、と少し空気を緩ませてくれたあーりんに続き、「不要不急」に言及したたまさん。ここで核心に触れてくるのがたまさんらしいところ。
この2年間、不本意なことが度々あってもどかしさと悔しさが少なからずあったことは想像つくのですが、そんな日々を越えてここに戻ってくることの意義を人一倍思っていたのかもしれません。たまさんの涙を見たのは桃響導夢以来でしょうか。そんなたまさんを優しく見つめるれにちゃんの姿に、またぐっとくるのです。
自分が初めて現場でももクロちゃんを観た春西武初日、あの日もたまさんは喉の調子と闘っていました。たまさんといえば喉の調子を心配するのが普通のように思っていた時期もありましたが、そういえばいつからか、そんな心配はしなくなっていました。
それは10年間とそれ以上に及ぶ長い長い鍛錬の賜物で、自身でそれを打ち明けるという玉井詩織さんの芯の強さに想いを馳せます。
夏菜子ちゃんの最後の締め。ここまで心を鷲掴みにするスピーチが続いてどうなってしまうのか、と思っていたら、意外と平易なコメントでちょっと落ち着いたのですが、最後の最後に、
「元気でいてください、お互いに」
と言われて、不意を突かれたのでした。
夏菜子ちゃん自身も数々のもどかしさとやるせなさを重ねてきたであろうこの2年間。元気でいることが何より大切で、元気でいれば未来は開かれるという、当たり前のようでとても大切なことを教えてもらった気がします。
この2日間、個人的な事情で積極的には動き回らなかったのですが、それでもたくさんの大切な人たちと再開することができました。ももクロちゃんが引き合わせてくれた全ての人たちが健やかでありますよう。
またライブの下で会えますように。10年後も。
2日目は雨予報でぐったりしてましたが、終演後はかなり小降りになってました。
4色のライティングは最後にやっと撮れました。
(サンタさん、広角のレンズが欲しいです)