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9月6日に交わした約束 黒フェス2022

いろいろ溜まりに溜まった書きかけもあるのですが、取り急ぎ熱量をそのまま留めておきたいので。

今年も黒フェスの日が来ました。3年ぶりに豊洲PITでの開催になります。

9月6日といえばご存知の人も多いと思いますが、我らが南国ピーナッツこと「松崎しげるの日」です。
そして毎年「黒フェス しげる祭 白黒歌合戦」が開催される日でもあります。
2015年にデビュー45周年を記念して始まったこのイベントは、世の中が正体の掴めないウイルスに怯え、先の見えない不安感の真っ最中にあった2020年も(ももクロなど一部リモート出演もありましたが)客入れでの開催にこだわり、音楽の灯を絶やさない、歩みを止めない、という強い意思を示しながらここまで続けてきたものです。

その黒フェスに初回から欠かさず出演しつづけてきた唯一のアーティストがももいろクローバーZさん。松崎さんとの縁はちょうど10年前の春、西武ドームでのライブを告知するために松崎さんが公演中にサプライズ登場したのが始まりでした。西武ドームといえばライオンズ。ライオンズといえば球団歌「地平を駈ける獅子を見た」を歌う松崎しげるさんだろう、という佐々木敦規氏らしい強引さで始まった松崎さんとももクロさんの繋がりは、その後長きに渡り続くことになります。ももクロの次回大箱ライブを告知するためにライブ会場にサプライズ登場、「愛のメモリー」の替え歌で発表するというスタイルはコロナ前までは定番の演出となります。
ももクロと松崎さんの縁を振り返るとき忘れられないのは、2014年春の一大事、国立競技場大会の告知です。
2013年のももいろクリスマスは奇しくも西武ドームでしたが、当日はご自身のクリスマスディナーショーと被っていたため松崎さんのサプライズはないだろうと殆どのモノノフは思っていました。ところが、本編が終わりアンコール待ちの最中に突然スクリーンに以下のようなお知らせが。「これからアンコールでみなさんご存じの方が登場してある告知をします。歌詞をスクリーンに映しますので皆さんも一緒に歌ってください。しかしメンバーはもちろん内容を知らないので、決してフライングしないように」。そこで告知されたのが国立競技場公演という、ももクロ史上に残る演出でした。松崎さんは事前に歌唱を収録、そこでカメラを回したカメラマン氏と立ち会った川上マネージャーは男泣きに咽んだという逸話もあります。

2019年には明治座で初の公演を開催。その舞台には重要な役どころに松崎さんが出演して円熟の演技を披露してくださいました。

すっかり前置きが長くなりました。
そんなこんなでかれこれ10年を超える縁の中で、2015年から毎年9月6日に開催される黒フェスがお互い大きな存在になっていることを垣間見ることが多いです。
毎年同じ日に開催するイベントですから、必ず「1年ぶり!」「また来年!」という挨拶を交わすことになります。これは「あけましておめでとう」とか「お誕生日おめでとう」と近い特別な日の挨拶なのではないかと思ったのです。
いろいろあったけど何とか1年間を乗り切ってまた会えたことを喜び、別れ際には1年間を無事に過ごして来年の今日また元気に会おうという約束。それこそが黒フェスの黒フェスたる所以と解釈するに至りました。
特にコロナ以降、ここ2年あまりは先行きが全く見えず、世の中は閉塞感で満ち溢れています。そんな中でもこのイベントを(時には赤字覚悟で)続けてきた松崎さんのたくさんの思いの中には、ここで来年もまた会おうという約束を果たすことも大きいのかもしれません。
ももクロの告知で「愛のメモリー」を聞く機会は、実はここ数年ご無沙汰となっています。次回大箱の告知も意外とさらっと行われることが多く、それは仰々しい告知の演出に頼らなくてもいいほどに彼女達が経験値を高めてきたからかも知れません。だからこそ、とっておきの告知には是非ご登場いただきたいと切に願っております。
はっ。
また話が逸れました。
替え歌ではない「愛のメモリー」を堪能できる機会は、ここ数年、必ず年2回約束されるようになりました。
ひとつは9月6日の黒フェス、もうひとつは大晦日の「ももいろ歌合戦」です。大晦日にももクロと縁の深いアーティストをはじめ様々なジャンルの方々を招いて盛大に開催している年越しイベントに、愛のメモリーを携えて毎年ご出演いただいています。各々が主宰するイベントが日にち固定なのも何かの縁かもしれません。そしてその両方で聴く「愛のメモリー」には毎回鷲掴みにされるのです。

松崎さんは自身のMCで「ももクロにはいつも助けられている。始めた頃に10年続けられたらいいね、と言っていたが、今は彼女たちと一緒に10周年まで続けたい」との言葉を残しています。松崎さんの漢気に支えられているのはこちらの方と思っているのに。ありがたいことです。

さて、黒フェス本編については各サイトに記事が掲載されていますので、正確で詳細な情報はそちらをご参照ください。

当日Twitterに書き殴った雑感などをまとめておきます。

・日にち固定は曜日によっては日程調整が大変だけど、また来年の今日会いましょう、という約束をできるのはこの上なく良きことと改めて感じた。
・ももクロちゃんと一緒に歳を重ねていくことの素晴らしさを松崎しげる御大に今更ながら教わる。
・それにしても毎年毎年琴線に触れるラインナップなのは何故なのか。今年は杉山清貴さん。オリジナルは3曲ともめっちゃ聴き込んできた曲で、ふたりの夏物語などをこの歳で生で聴けるとは、といろんな感情が湧いてきてやばかった。
・RABさんはももいろ歌合戦にオファーすべき。絶対ハマるし盛り上がる。夜に駆けるはイヤホンとかでちまちま聴くのではなく、ライブハウスのゴリゴリのPAで爆音で聴くのにとても相応しい曲なんだなと再認識。。めちゃくちゃアガった。
・OWVさんのような超絶かっこいいダンスユニットとAMEFURASSHIで対バンできないかしら、、、絶対相乗効果で凄いことになる。
・OWVさんに初見の人!?って問いかけられて手を挙げてたけど、、すみません、2020年のももいろ歌合戦で拝見してたの完全に失念していました…あれは配信だったので生観戦は初めてってことでご容赦ください……
・藤あや子さん、ももクロちゃんとどこかで共演されてたはず、と思ったら2018年にうたコンでご一緒してました。大晦日、お越しくださらないかしら。。
・今年のWACK枠はASPさん。なかなか聴く機会のないWACKに触れられる良い機会。後で分かったんだけどメンバーの1人がまあまあ古参ノフだったらしい。
・新しい学校のリーダーズ、うっすらしたイメージしかない状態での初見だったけど凄かった。これで未完成形態(1人お休み)だというのだから完成形はどうなるんだろう。
・OPアクトで素晴らしいパフォーマンスを魅せたリトルブラックドレスさんも実はノフだったとのこと。ほんとに幅広い若手に影響を与えているのだと改めて感慨深い。
・たいめいけんの茂出木シェフ、一時は体調が懸念されてたけどお元気な姿を見れて何より。ゆうちゃみとの噛み合わない掛け合いもらしくてすてきでした。今年は行列が凄くて買えなかったのでまた来年ぜひ。

来年の9月6日には、みんなで愛のメモリーを合唱できる世界が戻って来ているだろうか。歩みを止めない、という松崎さんの想いに応えるためにも、ぜひそうありたいものです。
来年もまた、元気に逢えますように。

コロナ以後はスタンド花も自粛、
という現場が多いので、
お花が来てるとすごく嬉しくなる
今年も長丁場でした
(音出し22時縛りらしくかなりギリギリ)
ありがとうございました!

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