2年4ヶ月ぶりに参加したJA浪江定期大会が伝説をつくった話
6月最終週末のスケジュールが超過密になっていました。
24日(金)AMEFURASSHI単独ライブ【SONG & DANCE vol.1】at白金高輪SELENE b2
25日(土)ももいろクローバーZ祝典ツアー千穐楽 at武蔵野の森総合スポーツプラザ
26日(日)浪江女子発組合第8回定期大会 at道の駅なみえ(裏の河川敷)
推しグループ3つが3日間連続公演という、なんとも贅沢なことに。
AMEFURASSHIはアルバムリリース後1ヶ月で早くも次のワンマン、ももクロは17公演に及ぶアルバムツアーの集大成、そしてJA浪江はコロナ後初めて居住地制限なしで開催する定期大会。
これは3本とも絶対見逃せないのです。
がしかし、これを全部回すのは物理的にかなりしんどい。
アメフラは金曜夜の都心だから仕事上がりにさらっと行けるのですが、武蔵野の森から浪江への行程が厳しい。諸々考えた結果、途中まで移動して宿泊、そこから当日浪江を目指すことにしました。
(AMEFURASSHIとももクロのライブについては別掲。)
6月26日、梅雨明けを思わせる爽快な青空のもと、前泊地の日立駅前から浪江へ。
春の一大事以来の常磐道は快適そのもの。浪江は距離の割に意外とラクに行けるのはこの常磐道によるところが大きいです。
10時過ぎに道の駅なみえに到着。すでに組合員さんが大勢集まっていて、売店は知り合いがたくさん。
春の一大事の時にはなかったJA浪江コラボ商品なども店頭に並んでいて目移りするけど、取り敢えずお買いものは定期大会が終わってから。
今回は事前に整理番号が抽選で配布されています。浪江での定期大会は基本的に無料なので、物販でささやかながらお返しするのですが、そろそろサイン入り生写真が出てもいいんだよ。。。
コロナ前の定期大会は町役場隣のサンシャイン浪江で行われていましたが、換気の問題があり使用できないようです。地域限定定期大会の際は町役場駐車場にステージを設置するなどを経て、今回は道の駅裏手の請戸川河川敷で行われることになりました。
ここは春の一大事で「夜桜を見る会」と題した花火大会が行われた場所です。夜桜を見る会も事前抽選で整理券が配布されたのですが、残念ながら選に漏れて道の駅の前から花火を眺めていました。
請戸川での春の花火は以前からの恒例行事で、JA浪江の「なみえのわ」や「つながる、ウンメイ」でも歌われています。「夜桜を見る会」という名前はさておき、浪江の行事や風習をきちんとリスペクトしながら広めていこうとするJA浪江とももクロ陣営の姿勢には頭が下がります。
11時少し前から整列が始まり、河川敷へ案内されます。
河川敷の堤防にはカラーコーンが並べられ、最下段にレッドカーペットが敷かれてスピーカーが設置されています。ここをステージと見立てて、堤防を客席にするアイデアです。
整理番号の呼び出しは900番前後まであったようです。コロナ前の定期大会は500番台で最後尾だったと思うので、確実に組合員が増えていて嬉しい。
11時20分過ぎ、川上さんが前説に登壇。ライブ中の諸注意の後、メンバーが組合員の似顔絵を描く演出があるので先に選ぶじゃんけん大会が開催。河川敷は左右に広いので、両サイドの組合員への配慮も込めて、左右ブロックから1人ずつが選ばれていました。
と、JA浪江ならではの緩い雰囲気の中やっと本番スタートの空気になると、何やらスタッフがステージのスピーカーに覆いを取り付けています。
ん、こんな天気いいのに雨よけ?どういうこと?と思っていると、西の空が不穏な色になっています。これはもしや。妻が天気予報サイトを確認すると、間もなく雨雲が来そうとのこと。
やばい。
ここ全く逃げ場がないじゃん。
そういえば雨具の準備して来てください、と注意事項には書いてあったけど、この天気だから完全に油断してた。
取り敢えず直で濡れるとヤバいもの(スケッチブック、ペンライト、スマホ)だけカバンに避難させて、あとは天に任せよう。
定刻11時半を少し過ぎて、JA浪江のovertureが流れます。するとまさに時を同じくして、ポツポツと冷たいものが。
きた!
なんというタイミングの良さ。水撒く特効か。
メンバーも苦笑いしながら登場。河川敷の上から登場し、客席真ん中に設置した花道を降りてステージへ。
M-1 ハレノヒの足跡
JA浪江の最新曲。念願の道の駅での定期大会開催というハレノヒに相応しい選曲でした。が、音の響きが「晴れ」に通じるので一転して皮肉も入った残念な感じになってしまいました。
M-2 つながる、ウンメイ
ちぃちゃんの出だしがばっちり決まって過去一?ぐらいの素晴らしい仕上がりでした。しかし雨はどんどん強くなる一方。
さすがに苦笑いどころではない感じになってきたのですが、兎にも角にもMC。
雨は弱まる気配もなく、巻きの進行です。
ここでまさかのうけどん登場。アテンドのスタッフさんに傘を差してもらってますけど、これはちょいと無理じゃん? うけどん、ほんと頑張った。
そうこうしてるうちにPPPのマイクが故障。マイクがリアルに水没する現場は初めてです。
いよいよ駄目との判断で川上さんが登壇。あと1曲で締めようとのことに。リクエストの多い曲を最後にやろうとなり、決まったのがなみえのわ。
M-3 なみえのわ
「太陽がある限り 明日へ歩いていける」
の歌詞がとても沁みます。今日は太陽には嫌われたけど。
もうほとんど視界もないような状態で本当によく歌いきりました。メンバーのプロ根性に敬意を表したいです。
撤収モードの中、終演。
いつも定期大会はお見送りが定番のJA浪江ですが、まさかこの土砂降りの中でお見送りをして枯れるとは思ってもみなかったです。
大急ぎで屋根のある場所に避難する組合員を、メンバーは傘もささずお見送りしてくれました。
メンバーも組合員も、スタッフひとりひとりに至るまで全員が同じようにずぶ濡れになって、それでも笑いながら「またね!!」と言って会場を後にします。
さて、何とか道の駅に避難して無印良品でバスタオル買ったりしながら(この後メンバーも無印のバスタオル使っていました)雨宿りすると、終演予定時間の12時30分頃には雨が小降りになり、間もなくすっかり止んで青空が覗いてきました。
何ということでしょう。
ここまで予定調和とは。いや、予定調和じゃないし。
完全に天気を操っている(悪い方向へ)としか考えられない。
だったら最初から開演時間遅らせればよかったのに、とも思うのですが、この日はPPPのスケジュールが詰まっていたらしく、終演後すぐに浪江を発って東京に戻ることになっていたようです。普段より早めの開演時間もそのためで、逆にそれが完全に仇になった格好です。
ももクロの夏ライブは放水が定番ですが、水が撒かれるエリアと全く届かないエリアが完全に分かれていて、全員が水浸しになることはありません。ももクロに限らず、放水するイベントは全てそうでしょう。
今回、メンバー観客スタッフの全員が等しくずぶ濡れになるという、作りものでは出来ない貴重なライブになりました。中にはスマホや買ったばかりのグッズが水没してしまい散々な目に逢った組合員もいると思います。本当に過酷な現場でしたが、あの場に居合わせた人たちだけ共有できる、二度と出来ない体験は後々「伝説」と呼ばれるのでしょう。
8月27日(土)に次回定期大会の開催が発表されました。今回のリベンジを兼ねたものになると思うので、必ず参加したいと思います。今度こそ、降られませんように。
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