3分で終わる!プログラミング概要 #3 - 繰り返し
この記事は、非エンジニアやプログラミング初心者向けに
どのプログラミング言語にも共通の考え方を3分でお伝えしようというものです。今回は「繰り返し」です。
3分に収めるために、あえて説明を避けた部分もあります。
より詳しくは別途調べていただければと思います。
この記事では具体例に PowerShell を使います。
選んだ理由は windows 10 に標準搭載の環境だからです。
具体的な表記方法はプログラミング言語ごとに異なるので、
大枠の考え方に注目していただければと思います。
繰り返し
繰り返し処理を記述する構文として、大抵のプログラミング言語に for文 と while文 の二つがあります。
使い方次第でどちらを使っても同様の処理ができますが、
繰り返し回数があらかじめわかる状況では for文 が、そうでない状況では while文 が使われることが多いように感じます。
for文
for文は回数を数えるカウンタの役割をする変数を使って記述します。
次のようなかたちです。
for ( <カウンタの初期化> ; <条件> ; <カウントアップ> ) {
<繰り返したい処理>
}
処理の流れは次のようになります。
1. <カウンタの初期化>
2. <条件> を満たすか確認 (満たさなければここで終了)
3. <繰り返したい処理> を実行
4. <カウントアップ>
5. 2番に戻る
カウンタになる変数名は自由ですが、一般的に "i" が使われることが多いです。(おそらく"index"の"i")
次をご覧ください。
実行結果として
0
1
2
が表示されました。
処理の流れは次の通りです。
1. <カウンタの初期化> $i = 0
2. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ( → $i は3より小さい)
※-lt は より小さい かを調べる比較演算子
3. <繰り返したい処理> を実行 $i の値 0 を表示する
4. <カウントアップ> $i = $i + 1 ($i に 0 + 1 を代入する)
5. 2番に戻る
2. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ( → $i は3より小さい)
3. <繰り返したい処理> を実行 $i の値 1 を表示する
4. <カウントアップ> $i = $i + 1 ($i に 1 + 1 を代入する)
5. 2番に戻る
2. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ($i は3より小さい)
3. <繰り返したい処理> を実行 $i の値 2 を表示する
4. <カウントアップ> $i = $i + 1 ($i に 2 + 1 を代入する)
5. 2番に戻る
2. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ($i は3より小さくないのでここで終了)
while文
while文は次のようなかたちです。
while ( <条件> ) {
<繰り返したい処理>
}
処理の流れは次のようになります。
1. <条件> を満たすか確認 (満たさなければここで終了)
2. <繰り返したい処理> を実行
3. 1番に戻る
while文でも別途カウンタを用意して、
繰り返す処理にカウントアップの記述も加えることで
for文と同様の処理を記述できます。
次をご覧ください。
実行結果として
0
1
2
が表示されました。
処理の流れは次の通りです。
1. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ($i は3より小さい)
2. <繰り返したい処理> を実行 $i の値 0 を表示する
次いで $i = $i + 1 ($i に 0 + 1 を代入する)
3. 1番に戻る
1. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ($i は3より小さい)
2. <繰り返したい処理> を実行 $i の値 1 を表示する
次いで $i = $i + 1 ($i に 1 + 1 を代入する)
3. 1番に戻る
1. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ($i は3より小さい)
2. <繰り返したい処理> を実行 $i の値 2 を表示する
次いで $i = $i + 1 ($i に 2 + 1 を代入する)
3. 1番に戻る
1. <条件> を満たすか確認 $i -lt 3 ($i は3より小さくないのでここで終了)
今回は以上です。
読んでくださりありがとうございました。
今後取り上げてほしいテーマなどありましたら
コメントいただけるとうれしいです。
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