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滋賀県の実家を片付けて収益物件化した話~そもそもやる意味あるの?

こんにちは。まめちです。
世間では、というかマスコミ様は、
空き家問題やばいで~
アンタらボーッとしてたらアカンで~

とさかんに煽ってきますよねえ。
他人事だと思っていい気なものです。

この記事を読んでくださっているあなたは、
様々なご事情から、
生まれ育ったご自宅が空き家となってしまい、
あるいは空き家となることが確実視されており、
「我が事として」どうすべきか困っている方
と拝察いたします。

前述したとおり、世間(私はこの言葉を安易に使うのは嫌いですが)では
「空き家をそのまま放置しておくのは反社会的行為である」
という風潮が強まっていると日に日に感じております。
やれ家が傾いて今にも倒れそうだとか、
やれホームレスが住み着くだとか、
やれ壁に落書きされて付近の治安に悪影響を与えるとか、
あれやこれやとデメリットを並べ立てて「空き家の持ち主は何か責任ある行動をとれ」とご高説を垂れてくださいます。

また、このような記事を読むあなたの事ですので、
きっと責任感が強く、自分が実家を何とかせねばならんとお考えでしょう。
下世話な妄想をすると、
このまめちって野郎は小遣い銭まで手にしてるらしいしあわよくばワイもグフフ、
などとお考えの事かと愚考いたします。

ですが、まずあなたに考えていただきたいことがあります。それは、
「そもそも本当に実家の片づけなんてせにゃならんの?」ということです。

実家を放置しておくと、
家が傾く。ホームレスが住み着く。周辺の治安が悪くなる。→人様にご迷惑がかかる。
それは確かにそうかもしれません。しかし、それであなたに何か実害があるでしょうか?
考えてもみてください。
あなたは田舎の実家から離れたところで、新しくご家族を構え、あるいはお一人かもしれませんが、ご自身で立派に生活なさっているのではないでしょうか。
そのようななかで、遠隔地にある実家の周辺の人々に何か悪影響があったところで、あなたにどのような実害があるのでしょうか。

実家の片づけというのは生半可な作業ではありません。
金が、時間が、そして精神的な負荷が莫大に発生します。
その対価として得られる金銭的メリットは、必ずしも大きいとはいえません。

もちろん、実家の片づけを通じて得られるものは、金銭的な対価だけではありません。
自分の故郷の良さを再発見すること。
一度は去った自分の故郷で再度人間関係を作り上げること。
自分とは異なる、あるいは忘れていた価値観を思い出すこと。

何より、「何かをやり遂げ、金銭を得る」ことによる達成感は、サラリーマンとして上司からなされた指示をこなしているだけでは得られない、独特なものがあります。

もっとも、
あなたの社会的地位や収入、そして価値観によっては、「やらないほうがマシ」という選択肢も十分にあります。
私はそのような大切なものを犠牲にしても、この「実家の片づけ」という面倒くさいことに取り組むべき、とはとても言えません。
ご高説を垂れるマスコミやあなたの地元の自治体は、空き家を片付けるからといって一銭でもカネを出してくれるでしょうか?
「実家の片づけ」よりも、あなたの人生にとって、優先すべきことや、時間を割くべきことはあるのではないでしょうか?

繰り返しますが実家の片づけは生半可な仕事ではありません。
その手間暇を考えると「朽ちるがままに放置する」という選択肢も決して悪くはないと思います。
どうせ、実家の固定資産税なんて安いものなんですから。
「あとは野となれ山となれ」という考え方も十分にありだと思いますよ。


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