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としまえん⑦

としまえんが閉園してもう1年半になる。
なのに、こうしてまたとしまえんについて書くことになるとは、自分でも思わなかった。

思い出してしまったのだ。昨日の深夜に。
布団に入ってもなかなか寝付けず、趣味で書いている小説の設定でも考えるか・・・・と思っていたところに、するりと忍び込んできた思い出。

私のなかのとしまえんは、いつも夏。夏休みに遊びに行くことが多かったからだと思う。
夏は強烈な日差しが肌を刺す。乗り物に並んでいる間もペットボトルの飲み物を飲みながら、列が進んで日陰に入れると「あぁ、涼しい」と思わず漏らしてしまう。
「休憩しようか」と、カルーセルエルドラドの周辺にあるベンチに座る。大きな大きな木が日差しを遮ってくれる。さわさわと心地の良い風の音がする。としまえんではお決まりのつぶつぶアイスを食べながら、次は何に乗ろうか、とおしゃべりする。
おしゃべりの相手は、親、祖父、妹、友達。みんな大切な人。今はもう会えない人もいる。

大切な人との思い出がつまったとしまえんが無くなってしまったことは、大切な人を亡くしたに等しい寂しさをもたらしたのだ、と分かった。大げさではなく、それが一番しっくりくるな、と昨日やっと分かった。

としまえんに会いたい。そう思うと、ぼろぼろと泣いていた。

このどうしようもない悲しみを吐き出すために、久しぶりにnoteを書いた。
冬は気持ちが落ち込むって言うし、もしかしたら見返したときに「そんな、おおげさな」と自分でも突っ込んでしまうかもしれないけれど。

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