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輝かしい未来を見た

最近、移民問題やら裏金問題やら増税問題やらの厳しい現実を目の当たりにし続けたら、何だか未来に希望を持てなくなった。今に始まったことでは無いが、私は生まれてこの方ずっと不景気の世代なので、これから世界が良くなるという未来が想像できない。
諦めているわけではないし、我が子には絶対に幸せな未来を残したいと強く思っている。でもあまりにも自分は無力だし、何かを為すために擲つほどの財産も無い。子どもの手がかからなくなったらパートでコツコツNISAにでも積むしかねぇか〜、とかその程度の解決策しか思いつかん。
他人に期待はしない。世界は良くならない。自分で何とかしないと。

そう思ってた。けど、私は今日希望の光を見た。

買い物の帰り道、1歳の子どもを公園で遊ばせていたときのこと。近くの保育園の子どもたちがわらわらとやってきた。おしゃべりも達者で走る様も危なげないところを見ると、4.5歳かな?という子どもたちが20人くらい。
我が子はすべり台の付いている遊具で遊んでいたが、お構いなしにたくさん子どもたちが登ってきた。あぁこれは押し退けられて転んでしまうかな、と思ったその時
「そのまま遊んでいて大丈夫ですよー。すみません。」
と、保育園の先生が声を掛けてくれた。
不安だったが、しばらくそばで様子を見ていると、その子どもたちは驚くほど優しかった。
我が子が不安定な吊り橋のようなところに立っていたら、揺らさないようにそーっと通っていく子。
じっと我が子を見つめて、頭を優しくなでてくれた子。
我が子に道を譲ってくれた子。
すべり台の階段を登る足取りがおぼつかなくても、誰も急かす子はいなかった。みんな秩序を守って、楽しそうに遊んでいる。我が子もお兄さんお姉さんに揉まれて、楽しそうだった。

そんなとき、女の子と男の子が私の足元に来て我が子を「かわいいね」と言ってくれた。
私から見たらその子たちだって、同じようなものなので「君たちもかわいいよ」と言って頭をなでたら、二人ともえへへと笑った。

私はその素直な笑顔を見たとき、輝かしい未来の希望を見た気がしたのだ。この子たちなら大丈夫。未来の希望たちに怒られないように、私も頑張らなくちゃならんな。

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