妻子が一週間ノロで寝込んだときにひとりで子供の世話ができるだろうか
イクメンということばが一人歩きしているけれど、私が思う「イクメン」とは、夫婦どちらかが欠けたとしても、代替可能なスキルを持っていること。死ななければ、精度は高くなくてよい。
たとえば、妻子が一週間ノロで寝込んだときにひとりで子供の世話ができるだろうか。
これを基準に自分の育児・家事スキルを見直すことをオススメしたい。
これは、夫であるあなたが円満な夫婦関係を続けるためにもとても重要だ。
妻の体調が悪いときにかった恨みは挽回することが非常に難しく、妻からすると、自分が辛いときに助けてくれない夫は、役に立たないわ、存在してるだけで何で助けてくれないのかムカつくわ、むしろそんな体たらくならいない方がマシだ、となりがちで、その後何回うんちのオムツを替えたところで、手遅れだからだ。
1. 食事
妻は寝込んでいるので、当然ご飯は出てこないし、なんなら妻子が食べられる食事を用意しなければならない。
ここでポイントはたったひとつ
妻子が食べられるものを把握しているか
これだけだ。
細かく見ていくと、乳幼児なら以下がポイントになる。
①我が子はどのくらいの固さのどういうものなら食べられるのか
②我が子の食物アレルギーの有無
③まだ試していないアレルギー食材はなにか(蕎麦など重篤な症状が出るものをうっかり食べさせたら大変)
④誤嚥防止のための知識(ミニトマトは1/4カットにするとか、ナッツ類は避けた方がよいなど)
これさえ押さえていれば、健康を害さずに食事がとれるから、料理ができなくても、レトルトでも買ってきた惣菜でもからあげくんでもなんでもいいと思う。
レトルトのお粥でもいいから、忘れずに妻の食事も用意してね。
2. 病院・病気の知識
まずは、かかりつけ医はどこか、診察券や保険証、医療証のありかを押さえよう。
病院にかかるときはそれまでの経過を説明できるように。うちではLINEのノートに熱の経過や嘔吐の日時を記録して夫婦で共有している。
それから、感染予防のため、吐瀉物の処理方法なども押さえておいた方がいい。どのくらいの濃度のハイターにつける、とか色々ある。
3. 保育園・学校まわり
子供の回復前は保育園への連絡、子供が回復したら、妻に代わって、準備や登園などをする必要がある。
なにを準備したらいいか(連絡帳、検温など)、着替えはどのくらいいるのか、記名のオムツを用意するなど、寝込んでいる妻に聞かずにできた方がいい。
これは平時に一度やっておくことが重要。
4. 身の回りの世話
歯磨き、オムツの替え方、着替えや日用品のストックの場所など押さえておく。
お風呂上がりの保湿なんて忘れても死なないし、寝かしつけに1時間かかったって、問題は全くない。掃除機もかけなくても死なない。
死なないことははしょって問題ない。
以上、長くなってしまったけれど、妻が弱っているときに助けてくれるヒーローがひとりでも増えることを祈っている。