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あさばみゆき先生、10周年おめでとうございます
あさば先生、作家生活10周年おめでとうございます。
先生の節目あるこの年を祝えること、この文面を読んでいただける可能性があること、本当に嬉しいです。
小学五年生の時に、先生の初めての作品である「いみちぇん」に出会いました。
何度か手紙でお伝えしたこともあるのですが、先生が毎回各巻でテーマにされているモモちゃんたちの悩みに沿って、私も成長してきました。
神経質で悩みがちな私は、解決を考える前に悩んで悩んで解決できない日々を送っていたのですが、発売されるいみちぇんを開けば、モモちゃんたちも同じことで悩んでいる、私の代わりのように頑張ってくれている、と勇気を貰ってきました。
特に16巻での『心の声』に焦点を当てた話は、私が当時気が病むほど悩んでいたことで、誰かにどう思われているか分からない怖さに怯えながら過ごしていた中学生時代でした。
サトリが引き出した本音は、その人が選ばなかった言葉
という一文を、今でも大事に抱えて生きています。
この言葉は、言われる側だけじゃなく言う方の自分にも返ってくる言葉でした。
暴言を投げつけてしまいたくなって自分が死にそうになるほど嫌いな時、その言葉を言わずに耐えたことが自分の本音なんだと思いとどまることがどれだけ自分の救いになったか、16巻のこの言葉が自分の中にあってよかった、いみちぇんに出会ってよかったと心から思いました。
いみちぇんを開くと、そこに私の人生が載っています。こんなに状況が重なるなんて行きすぎた偶然かと思っていたのですが、そうではないと最近つくづく思い知らされています。
わたしはいみちぇんに出会う運命だったんだ、出会うことは必然的だったんだと確信しています。
私が人生で行き詰まった時にいみちぇんを開けば必ず答えが載っています。
だからこそいみちぇんは私の中でこれからも一番大切な作品で、世界で一番大好きな作品です。
星にねがいをは読み終わった後に、「こんな文章を書けるようになりたい」とちゃんと勉強するタイミングを与えてくれたシリーズでした。
7巻に詰まった先生のエネルギーと想い、(これは誰目線だっていう内容になってしまうのですが)、四つの意味を込めた八人のキャラクターにあてた四葉のクローバーの伏線回収に本当に脱帽して、心から感動しました。
いみちぇんとは違う毛色、占いとおまじない、自分の恋を叶えようとする願いは身勝手な願い、気づけなかった重要なことをたくさんいただきました。
2巻の天沢くんの回では、ヒヨちゃんと天沢くんが正反対の性格をしているからこそ、私は北斗くんよりの考えもわかってしまう側だったので『ひとり』の重要さを改めて知ることができた巻でした。
みんな一緒、と善意で引き込みがちの大学生になった今でも、この時のセリフや情景を思い出して相手の意見を聞く重要性を再認識させられています。
サバイバーは、ここまでするのかと先生の執筆ペースのはやさに驚きしかありません。
どんどんどんどんスケールが広がっていって先生の頭の引き出しとこの情報量を一冊にまとめあげる筆致、構成力、全てにおいて尊敬の意です。
歴バスは、先生の作品がポプラキミノベルさんに愛されていることを実感できるシリーズで、それが本当に嬉しいです。
どうしても一巻が発売された年が高校生だったということもあり、読み返しの量もペースも他の作品より劣ってしまうことが悔しいのですが、歴史の知識がふんだんに使われているこのシリーズは社会苦手の子が手に取りやすい考え抜かれたシリーズで、バトルもキャラクターの個性も唯一無二の作品なのが本当に大好きです。
先生の作品の中で、「茶寮かみくらの偽花嫁」は特に(全部ですが)何度も読み返しています。
学校で友達にいみちぇんとセットでかみくらを勧めるぐらいには大好きで、鎌倉の聖地巡礼はこの前、三年越しに行ってきました。
初めて読んだ先生のライトノベルで、児童書しか読んでこなかった私には新鮮すぎる文体と雰囲気で、当時とても大人になった気分で読めたのが楽しかったことを今でも覚えています。
とりあえず美味しそう!から始まって、一旦ページを開くとめくる手が止まらなくなってしまうのが恐ろしいのですが、昔から大好きだった鎌倉にフォーカスした作品がとても嬉しく、今でも本当に大好きな一冊です。
今でこそ自分がオタクという自覚もあり、いっちょ前にSS書き上げて投稿しまくっていますが、二次創作を知らない昔のスマホに、いみちぇんの話をたくさん書いてメモしていました。
周りがやってるから自分も始めたのではなく、先生の作品の素晴らしさを受けて勝手に書き始めていました。それぐらい先生の作品は読者の心を惹くものがあって、読んだら感想を伝えたい衝動に駆られ、人に勧めたくなる感動が詰まっています。
なにより先生のお人柄の良さが、わたしは大好きです。どこまでも読者を第一に考えてくださって、毎手紙への一枚一枚の手書きでのお返事、ファンアートへのご感想、非公式とおっしゃいながらもSSを掲載されてファンを楽しませてくださるお心遣い、誰も傷つけない発言をされるその人間性全てが大好きです。
いつしかの補聴器の話も本当に感動して、わたしの大好きな尊敬する人はこんなにも心が広くてあたたかくて、読者のためを思って執筆しているんだと身に沁みて感じています。
いつまでも、先生が心ゆくまで小説を書いていただけることが一番の幸せです。
もし最後まで読んでいただけたのでしたら本当に幸いです。これからも一読者として先生の作品を拝読していきます。大好きです。