何故観光地のファミマなどの看板がモノクロになるのか?
観光地などの看板が何故モノクロになるのか?「景観条例」って?
観光地や自然が豊かな地域を訪れると、ふと目に入るコンビニやチェーン店の看板がモノクロになっていること、ありませんか?ファミリーマートやローソン、スターバックスなど、普段はカラフルなロゴが目立つお店が、どうして控えめな色に変わるのか、その理由について詳しくご紹介します。
景観条例とは?
「景観条例」とは、地域の美しい景観や歴史的な建造物、自然環境を保護するために自治体が定める規則のことです。この条例は、建物の外観や看板の色、デザインに制約を設けることで、地域の雰囲気に合わせた街づくりを進めています。たとえば京都や鎌倉などの観光地では、歴史的な街並みを損なわないために、景観条例に従ってお店が設計されることが多くなっています。このような地域では、派手な色の看板や建物が周囲の風景に溶け込まないため、落ち着いたトーンの看板にすることで調和を図っているのです。
実際の事例
1. ファミリーマート(高野山店)
世界遺産にも登録されている和歌山県の高野山では、「ファミリーマート高野山店」は、歴史と伝統を持つ高野山の街並みに配慮し、ブロンズ色の瓦を使用した勾配屋根と、こげ茶色の板目ボードで仕上げた、落ち着いたデザインの店舗です。地域の景観を乱さないデザインが取り入れられています。高野山を訪れる参拝者にとっても、この控えめなデザインが荘厳な雰囲気を損ねることなく、高野山の魅力を引き立てています。
2. ローソン(京都府 八坂神社前店)
京都の八坂神社近くのローソンでも、通常の青い看板ではなく、モノクロのデザインが採用されています。祇園の伝統的な街並みに馴染むよう、色を抑えたデザインになっており、訪れる観光客に対しても神社周辺の厳かな雰囲気を崩さない配慮がされています。このような店舗デザインは、神社のそばに位置するローソンならではの光景です。
3. スターバックス(川越 鐘つき通り店)
小江戸の街並みで知られる埼玉県川越の「鐘つき通り店」では、スターバックスの看板も伝統的な和風デザインに合わせ、控えめな外観にされています。城下町の歴史ある風情を守るため、看板はもちろん建物のデザインにもこだわりがあり、まるで古民家カフェのような雰囲気を感じられるのが特徴です。
4. セブンイレブン(柳川高校前店)
福岡県柳川市の「柳川高校前店」でも、地域の景観を意識した看板デザインが採用されています。柳川は観光地としても有名で、特に伝統的な街並みや川沿いの風景が特徴的なため、セブンイレブンの通常のカラフルな看板を抑えたデザインにしています。こうすることで、地域の景観を乱すことなく、柳川の情緒を大切にしています。
景観条例のメリット
地域の魅力を維持
地元の景観や文化を保つことで、観光客にとって特別な場所であることが感じられます。伝統や自然を守ることで、地域の魅力がより引き立ちます。観光資源の保護
自然環境や歴史的建造物を保護することにより、観光地としての価値が維持され、長期的な観光資源となります。地域住民の生活環境向上
派手な看板や雑多なデザインが少なくなることで、住民にとっても落ち着いた住環境が保たれます。
景観条例と経済効果
景観条例が厳しい場所では、建築や看板にかかる費用が増えることもあります。しかし、観光地としての価値が高まるため、多くの企業は「地域に溶け込む」という戦略を取り、景観に配慮したデザインを導入しています。観光客にとっても「ここでしか味わえない」特別な体験を得られるため、結果として地域の経済効果が高まるケースもあります。
まとめ
ファミリーマートやローソン、スターバックスがモノクロになっているのは、単に「オシャレ」だからではなく、地域の歴史や文化を尊重し、観光地としての価値を守るための工夫なのです。次回、観光地でモノクロのコンビニ看板を見かけたら、その背景にある地域の思いを感じてみるのも一興ですね。
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