【手付金とは】

手付金とは、不動産の売買契約において、買主が売主に支払う金銭であり、契約の成立を証明し、契約解除時の担保として機能します。

①契約の証明
手付金は通常、売買代金の一部として扱われ、契約締結時に支払われます。

②相場と上限
手付金は、売買契約が成立したことを示す証拠となり、双方が契約を履行する意志があることを確認します。手付金の相場は一般的に売買代金の5%から10%程度で、不動産会社が売主の場合、手付金は20%以内でなければなりません。手付金の相場は売買金額の5%～10%とされているので、売買金額が3,000万円の本ケースでは、150万～300万程度が目安と考えられるでしょう！

③解約権の付与
手付金には「解約手付」という性質があり、買主は手付金を放棄する事で契約を解除でき、売主は手付金の倍額を返還することで契約を解除できます。手付解約期限は、不動産売買契約において、手付金を交付した後、相手方が契約の履行に着手するまでの期間に関する重要な規定です。ただし、どのような行為が「契約の履行に着手」にあてはまるのかについては、明確に定められていません。そのため、実際には契約解除の期限が契約書に明記されるケースが多いです。

④違約金としての機能
契約違反があった場合、手付金は違約金として没収されることがあります。買主が契約を履行しなかった場合、手付金は売主に没収されます。

⑤保全処置
不動産会社が売主の場合、手付金や中間金が一定額を超えるときには保全措置を講じる必要があります。これは、売主が倒産した場合でも、買主が手付金を回収できるようにする為です。

えんどう豆知識まとめ
手付金は不動産取引において非常に重要な役割を果たしており、その性質や取り決めについて理解しておくことは、安心して取引を進めるために不可欠ですね！
手付金は高額なので、売主様にお振込されるケースがほとんどだと思いますが、お振込の控えや領収書は必ず保管されて下さい。住宅ローンご利用される方は金融機関から提出を求められる事がほとんどです。

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