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Skypeで出会った顔がいい男に2ヶ月で振られた話。

※タイトル通り、交際2ヶ月で振られた話を綴ります。
出会った初日に男性をホテルに誘ったところから、性格が合わなかったと振られるまで。


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始まりは社会人1年目の冬。

暇を持て余した土曜日の昼過ぎ、私は慣れた手つきでSkypeちゃんねるの掲示板(Skypeを使って通話相手を探すためのサイト)で通話相手を探すと、2つ年上の男性と電話が繋がった。

なんとなく1時間程度、恋愛の話や仕事の話をしたことで相手の男性が普通に話せる相手であることを確認。この人と会ってみたいなという好奇心と、SNSで異性に会うことに慣れていた私は勢いに任せてこう言った。
「今晩、よかったらご飯一緒にどうですか?」

男性は突然の誘いに少し驚きつつも「いいよ」と答え、すんなりと夜ご飯の約束のアポイントメントに成功した。

電話を終えた後、何かあってもいいようにと私はしっかりと脇から股まで無駄毛処理を万全に行い、いざ待ち合わせの駅に着く。

待ち合わせの改札前には、チェックのコートを着た細身で可愛らしい顔立ちをした男性が立っていた。
私は、この人の顔タイプだ、とすぐに思った。

私たちは男の提案で焼き鳥屋に入り、焼き鳥何種盛りやらなんやらを頼んで、とりあえず乾杯をした。

可愛らしい顔立ちをした男は言った。
「好きな食べ物の話をしても相手のことはわからないから、好きな人と嫌いな人を教えて」

このひと、可愛い顔して捻くれているな、?
と私は思いつつ、逆にあなたの好きな人と嫌いな人はどんな人なの?と聞くと

「気を使えない人や常識のない人は嫌いかな」と案外、当たり障りのない答えが返ってきた。

そして、仕事の話になる。
事務の仕事をしている、と私は話すと、その男は「自分も事務の仕事をしてもよかったけれど、なりたいとは思わない」と言った。

この男、なかなかに失礼である????
その他にも、映画が好きで観た映画をアプリで記録していると話すと、「観た映画を記録して満足するタイプね」など、節々に偏見混じりな部分がたしかにあった。

でも、その時の私は、その男の顔いいからな、という謎に失礼な理由で我慢できた。

正直、この居酒屋での会話だけでは盛り上がりにも欠けていたし、次会うのは微妙だな〜とモヤモヤ考えながら、店の外に出る。

2人で駅に向かう途中、カラオケの前を通る。
ふと、このまま21時を過ぎた夜道を一人で歩いて帰りたくないなという気持ちと、もう少し一緒にいたいなという気持ちから、男をカラオケに誘った。

流行りの曲を聴く男と、自分の好きな曲しか聴かない私は、お互いに音楽の趣味は合わないが、男がこの曲は知っていると言ったエレカシの「今宵の月のように」を一緒に歌った。

1時間ほどでカラオケを出て、23:00すぎ。
カラオケから駅までの道、私はモヤモヤと考えていた。
改札の前で、お互いに少し話をして、そろそろ帰ろうか、となるところで私は言った。
「帰りたくないな。」
この時、私はかなり勇気を出していた。

男はポカンとした顔をして、どういうことか私に聞き直す。スマートじゃないところが、なんだか可愛かった。
男は一人で動揺していたが、何かを決めたのか、急に私の手を握って一緒に歩いた。
その後も、ホテルの周りを何故かぐるぐる歩き始めるので、私は「寒い」と言い、なんとかホテルに入る。

部屋に入ると男は話す。
ホテルに入り慣れてないこと。付き合ってない状態で致すことはしたくないこと。
過去に、付き合ってない人と致して、自分が相手から何を求められているかわからなくなったこと。

そして、男は私に告白をした。
過去に付き合った女性に浮気をされて、人間不信になったけれど、私のことはなんだか信じられる気がした、と言っていた。

今回もいつものように、ホテルを出たら終わるような関係になるだろうと思っていたため、面と向き合って「好き」「付き合って欲しい」と伝えてくれたことに、私は純粋に嬉しかった。

1月、男と出会った初日に交際を始めた。

付き合い始めてからは、金曜日の仕事終わりには家で一緒に過ごし、1日休みがあればドライブをして、誕生日には旅行に出かけた。
私は、好きになっていた。



3月が終わる頃、電話で初めて言い合いの喧嘩のようなものをした。
その次の日、男からLINEで「別れよう」と、送られてきた。

おしゃべりな男に比べ、口数の少ない私。もっと沢山私に話してほしかったこと。

言いたいことを言わないで、仮面を被って言葉を交わすことはできないこと。

このように感じる理由として、お互いに性格とか、趣味が合わないということも関係しているのではないかということ。

このような内容と一緒に、「もう会いたくないし、連絡もとりたくない」という男のLINEの一文で、交際は終わった。


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ここまで、長々とつまらない話を書き綴ってしまった。
相手のことお互いによく知らないまま付き合って、上手くいくことはあるんだろうか。

体だけで、付き合うのはもうやめたい。


失恋の時は、槇原敬之の「もう恋なんてしない」を聴くのが正解。