やめる気ないんなら、そんなこと訊かないで
「いやじゃない?」
「今訊く?ここまでしといて?んっ」
「ごめん。不安になるんだ」
「やめる気ないんなら、そんなこと聞かないで」
「ごめん」
「身体は正直なくせに」
「心の問題だから。やめるって言っても、もうやめらんないからね」
そんなんがいらないっての。
いつだって受け身なんだから。
覚悟するしか…、ないんだから。
男はいつだって舐めてる。
どんだけ女が嫌がったって最後は力で負けて無理やりされる。
逃げられない。
そんな絶対的な怖さみたいなの、男にはない。
せいぜい拒絶されたらってだけ。
それだって今みたいに関係ない。
男はヤッて終わりだけど、女にはその先がある、かもしれない。
そして、その“かもしれない”は、一生背負うことになるかもしれない。
その大きさは絶対わからない。
知ってても、体感できない。
ヤッて終わりじゃないんだよ。
そのこと本気で考えたことある?