「はじめてのコミュニケーション機器」
はじめてのコミュニケーション機器は、タンバリン
はじめて娘が気に入ったオモチャ。
それは、1歳のクリスマスプレゼントだった
"タンバリン"。
(我が家では、太鼓と呼んでいます)
娘は、身体をうまく動かせないので、握るとか、かじるとか、普通の赤ちゃんが好んで遊ぶオモチャで遊べませんでした。
どうしても諦められなくて、あれこれ買い漁ってはみたものの、どれも、娘には遊びづらい玩具ばかりでした。
やっと遊べる玩具が見つかった!
でも、この太鼓だけは違いました。
一緒に叩いて遊んでいるうちに、
それまであまり動かなかった手を動かすようになったのです。
1.工夫「位置を合わせてあげる」
それまであまり動かなかった手を動かすようになったことがとても嬉しくて、どうにか伸ばしてあげたい!と思いました。
ますば、娘が手を動かすタイミングに合わせて、
「自分で鳴らせた!」と思えるように、コッソリと太鼓をいい位置に置くようにしました。
そして、必ず、
「自分でできたね!」
「すごいね!」
これでもかってくらい褒めました。
すると、そのうち、段々と、ココを押すと鳴る♪がわかってきたのか、親が太鼓をいい位置に置いてあげなくても、手で探りながら、自分でうまく当てられるようになりました。
2.工夫「とにかく褒める」
コレはチャンスだ!
親が太鼓をいい位置に置いてあげなくても、手で探りながら、自分でうまく当てられるようになったことがとても嬉しくて、
もっともっと伸ばしてあげたいと思いました。
音を鳴らせたら、必ず側に行って
「すごいね!上手だね!天才だね」と今まで以上に褒めまくりました。
すると、ますます手の動きが大きくなり、動かす回数も増えて、音を鳴らすのも上達しました。
3.工夫「太鼓鳴らして呼んでくれたのわかったよ!」と伝える
またまたチャンス!
褒められて嬉しくなった娘が、もっとできるよ!と得意そうな表情を見せたり、
目の前で成長発達していく姿は、とっても嬉しかった。
もっともっと、もーっと伸ばしてあげたい!そう思いました。
音が鳴ったら、必ず側にいって褒めまくるだけでなく、
「まめちゃん、なぁ〜に?太鼓鳴らして呼んでくれたの?嬉しいよ♡ありがとう!」
と、伝えるようにしました。
いちいちスキンシップ&喜びまくることも続けました。
(本当に嬉しかった♡)
本人は、呼んだつもりはなかったかもしれないけど…でも、そういう事にしました。
私のウザいくらいの反応を繰り返していくうちに、娘がそのことに気づき、学習してくれるだろうと信じていました。
4.工夫「太鼓を鳴らして、呼んでね!」と伝える
願いを込めて、ステップアップ!
そばを離れる時に、一言添えるようにしました。
「これを鳴らしたら、すぐ来るからね!ママーって鳴らしてね!」
これらのやり取りを、毎日積み重ねていくうちに、太鼓を鳴らせば親が来てくれる!を覚えたのです。
入院中は、ナースコール代りに、この太鼓を鳴らして、看護師さんを呼ぶようになりました。
(鳴らしても、意図的に、呼んでいる!と信じてもらえなかったことも多いけど…)
5.工夫「玩具を落とされても、何度でも喜んで拾う!」
ある日、座位保持椅子に座って、娘1人で遊んでいた時に、偶然、太鼓が落ちました。
やったー!またまたチャンス!
「あらあら!落ちちゃったの〜?ハイ♡どうぞ」と大袈裟に手渡しました。
"太鼓が落ちると、ママが拾ってくれる"を気づいて欲しかったのです。
こういうの、乳幼児心理学ではナント言うのだっけな…?
とにかく、ソレを気付かせるために、大変だったけど、食器洗い中だろうとなんだろうと、第一優先で駆けつけました。
段々と、拾って手渡しても、またすぐに落とされるようになりました。
その度に、根気強く、喜んで拾いに行き、優しく手渡す(笑)
落とす速さが次第にはやくなった!
あっ!ニヤニヤいたずらっ子の顔してる!!
これは、わざとやってるなーー!!
ということは…
作戦成功!!!笑
未だにこのやり取りを大事にしたくて、敢えて娘のテーブルは、縁を高くせず、完全フラットにしています。
肝心の、電子タンバリンの正しい遊び方はというと…
曲を選んで、小さなボタンを指で押すことはできないけど、
曲に合わせて、太鼓を叩くことはできるようになりました。
何より、親子のコミュニケーションが深まるきっかけとなったことが、嬉しかったです。
もっともっと、もっともーーーっと
伸ばしてあげたい。
そして、ここから、長い長い…スイッチ探しが始まりました。