手料理を食べてくれる喜び
リハビリ入院から退院する際、一番不安だったこと
「家でもご飯を食べてくれるのか?全く食べてくれなかったらどうしよう…全然食べてくれなかったら…続けられるだろうか(私が)…」だった。
退院したその足で、約束していた牧場に行って、頑張ったご褒美のすき焼き肉とハンバーグを買った。
それから、ハニーヨーグルトも試しに買ってみた。
ヨーグルトとか、気軽に手に入るものでお気に入りの食べ物が見つかってほしい!!
外出先でもどこでも買えたら、まめちゃんだけ我慢しなくて良くなるから。
(それに、学校の終日付き添いが続く限り、平日の夕食に経口摂取できる自信が持てないから、せめてお気に入りのヨーグルトかなんかを1日も早く見つけて、おやつに食べさせてあげたい!!)
ちなみに、病院で出たよくある3個パックのヨーグルトは一切食べなかった。
病院食では、好みの味だと完食するものの、まるでミシュラン調査員並みの舌を持っているようで、味の違いに敏感で、とにかく味にうるさかった。
そんな娘の舌は、私の食事に満足してくれるんだろうか…
それから、私は、病院や学校のように、粒を残さず綺麗なペーストを作れるのだろうか…
(胃ろうのミキサー食は、ちょっとくらい粗くても大丈夫なので、めちゃくちゃ適当に作っている)
とにかく不安だらけだった。
退院して、お口からのお食事、記念すべき1食目は、牧場で買ってきたハニーヨーグルト。
信じられないことに、完食。
正直、絶対好みに合わないだろうと思っていた。
リピ決定!!
2食目は、牧場で買ってきた牧場オリジナル国産ビーフ100%のハンバーグ、それからキャベツ、玉ねぎ、にんじんの炒め物と、アスパラとエノキのバター炒め。
こちらも、信じられないくらいよく食べた。
入院中は、一切食べなかった野菜もよく食べた。
まめちゃんは催眠術にでもかかっているのか?と思うくらい、口がしっかりよく動き、いいごっくんを繰り返す。
口の周りや衣服も汚すこともない。
口の中もいつの間にか綺麗になる。
信じられない。
本当に、一体何がどうなって、急に食べられるようになったのだろう?
それしか言えない。
驚き、喜び、褒めることしかできない。
他に言葉が出てこない。
リハビリでも特別何かをした訳ではなく、STでも自分のやりたい!を押し通し、それが認められないとやらないボイコット姿勢となるので、先生もひたすらまめちゃんのやる気を大事にして、食べたいものだけを食べさせただけ。
次の日以降も、
すき焼き
タンドリーチキン
茄子の煮物
菜の花のおひたし
さばのみりん干し
大根と挽き肉の煮物
キャベツのおかか和え
お好み焼き(豚玉)
バインミー
クリームシチュー
鮭の塩焼き
アスパラとエノキのバター炒め
某有名店でテイクアウトした塩ラーメン
中華スープ
納豆と豆腐
などなど
食べる、食べる、食べる。
こんなに食べて大丈夫なのか?と心配になるくらい本当によく食べる。
誤嚥が心配なので、今は、疲れる前にやめるようにして、残りは胃ろうからにしているけれど、メニューによっては注入分全てお口から食べている。
大嫌いなとろみ剤をこっそり2回ほど使ったメニューがあったけど、それも食べた。
パルシステムで人気のヨーグルトは食べなくて、口の中を拭き取り、牧場オリジナルのハニーヨーグルトに戻した途端よく食べるという、ミシュラン調査員のような舌は健在だ。
こんな日が来るなんて
もう考えないようにしていたよ。
極め付けには、病院の待ち時間に、セブンイレブンで私用に買ったクラムチャウダーを、車の中で試しにあげてみたら、食べる、食べる、また食べるんだもの。そして、食べるのが速い!
まめちゃんと、ずっとこんな風にしたかった
憧れが叶った幸せな時間
もっともっと、美味しいもの一緒に食べようね。
長生きしてね!!まめちゃん。
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