やめられない、とまらない
リハビリ入院1ヵ月経たないくらいのある日、
「噛んで、ごっくんの練習やってみない?まめちゃんできると思うよ?」
そうSTの先生から提案があった。
なんと!!!まさか!本当にそんなことができるの?トライさせていいの?!?!
嬉しくてうれしくて、楽しみで、心がスキップし始めた。
「はい!是非やってみたいです!!」即答しない訳がない。
一方、まめちゃんは相変わらず斜め上をいっていた。
練習初日。
「私は、じゃがりこがいいです。じゃがりこ以外はやりません」
その次もまた、じゃがりこがいい!の一点張り。
この時ばかりは、絶対に!口を動かさない。
どんだけじゃがりこ好きなんだ笑
これまで、咀嚼はおろか、ペースト食も拒否だったことで、逆にじゃがりことか、グミ、マックのポテト、ラーメンの麺なんかをそのまま口にくわえて味を楽しむことができていた。
だから、ごっくんしたことはなくても、じゃがりこの味は知っている。
でも今は、口の動きがよくなっているので、口にくわえるのは危ないので禁忌となった。
咀嚼機能も十分ではないので、じゃがりこなんて早すぎるし、じゃがりこ自体にも注意書きが記載されている。
それでも、まめちゃんは諦めない。
ついに大人たちが折れて、じゃがりこを恐る恐る歯と歯の当たるいい位置にセットしてあげた途端
「カリッ、カリッ」
噛んだ!!
「やっぱりじゃがりこだったのかーーー!」
STの先生も思わず声を上げた。
その後も、かっぱえびせんや、サッポロポテトでは一切噛まないので(当たり前だけど、食べたくないってこと)
100歩譲って、ガーゼに包んだじゃがりこで自主練。
自主練初日から、じゃがりこがまめちゃんの一噛みで粉砕されていく。
じゃがりこなら、ガーゼ付きでもいいらしい笑。
そんなまめちゃんだったけど、心ゆくまでじゃがりこで練習を繰り返したら、ある日かっぱえびせんを食べる気になったようで
「カリッ、サクッ、サクッ」
食べた!!
そして、ごっくんまでできた。
気付けば、まめちゃん、かっぱえびせん止まらなくなってる笑
思わず、「ほらね!これが、やめられない、止まらないだよ〜」と言うと、笑っていた。
はじめての、やめられない、止まらない、かっぱえびせん経験。
小袋半分完食した。
退院して、お家でもかっぱえびせんを食べてくれてホッとしている。
安全に無理なく続けていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?