優しくない世界と優しい世界
先日、会社の同期で飲み会がありました。飲み会が進むにつれ、ある同期Aの会話の節々から違和感を感じ、徐々にその違和感は大きくなっていきました。みんな楽しそうに飲んでいるけど、楽しそうじゃない。なんだろう、この違和感は・・・?
違和感がなぜ起こったのか、飲み会中は分かりませんでした。家に着いて落ち着いて考えると少し整理できた気がするので、今回はそのモヤモヤの正体について書きたいと思います。
・人気者の同期から感じる違和感
違和感は会話中に起きました。
同期A「同期の○○君(その飲み会にいない)は大学時代に率いたサークルの長だったことが今でも誇りに思っていてさー。」
周りの同期「そうなんだー。笑」
同期A「同期の○○君(その飲み会にいない)が参加しなくてよかった。何話せばいいかわからないしなー。」
周りの同期「たしかにそうだよねー。笑」
こんなやり取りが続いたとき、
「あれ、なぜだろう。全然楽しめてない。同期のみんなはどうして面白そうにしているんだろう・・・。」そんなことを考えていました。
この同期Aは人気がある方で、「あいつは地頭が良いやつだ。偉くなるはず。」といった評判を聞くほどでした。そのため「自分のセンスがおかしいのかな?」とも思いました。そんな違和感を抱えながら飲んでいたからか、あまり楽しめませんでした。そして家に着いた後、この違和感を整理して気づくことがありました。
・違和感の正体を考える
同期Aが話した内容は、相手を蔑んだ笑い、相手のプライドを利用した笑いといったものがほとんどでした。故意では無いかもしれませんが、相手を落とすことで自分の価値を高めるようにしているように見えました。最近だと「マウント」というのでしょうか。
この同期Aの周りで一緒に笑う同期は本当に面白くて笑っている人もいれば、周りに合わせて(自分の立場を守るために)笑っていたのかもしれません。
いずれにしても、このような雰囲気は居心地の良いものには感じられませんでした。
・優しくない世界、優しい世界
私のこれまでの友人関係を振り返ってみると、他人を蔑んで笑いを取るような”優しくない世界”で生きている友人が少なかったように思えます。知らず知らずのうちに自分から遠ざけていたのかもしれませんが、自分が”優しい世界”で生きている人間だからこそ強い違和感を感じたのかもしれません。
この同期Aは入社の頃から周りからの注目も高い「面白い人」として知られていました。そんな人気者の彼に対して、私はずっと苦手に感じていて「なぜ人気者なのに自分は苦手なんだろう。自分が変なのではないか?」と悩むときもありました。しかし、今回の考察で生きている世界が違うからだと理解すると少し心が軽くなりました。
そして、(どちらが良いのかは別として)自分は”優しい世界”で生き続けていきたいと強く思うようになりました。
相手を落とさないような配慮をしよう。
相手に安心させるような対応を心がけよう。
プライドを傷つけない優しいイジリをしよう。
こんなことを当たり前にできる世界をこれからも作っていきたいなと感じました。そして”優しくない世界”に引き込まれないように、その世界と自分にはギャップがあることを持ち続けていこうと思いました。
※ここで出てくる”優しい世界”と”優しくない世界”はどちらが良い悪いというわけではなく、どちらが自分が好む世界かということですので、そのように読み取っていただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。