大人に必要なスキルを本田選手のツイートから考える
先日、本田圭佑選手のツイートでこのようなものがありました。
このツイートに関してネット上の反響が大きく、宿題をやる・やらない論が繰り広げられました。私はこのやりとりを見て「本田選手は本当に宿題をやるなと言いたかったのかな?」と疑問を持ちました。おそらくそういうことを言いたかったのではないはず。そこで、本田選手の経歴などから本当に言いたかったことを読み解いていこうと思いました。
本田圭佑選手は言わずもがな日本サッカー界を引っ張っているスター選手です。最近ではサッカーだけでなく多方面で活躍されています。そんな本田選手のサッカー人生がこれまで順風満帆だったのかというと、そういうわけではなく、ガンバ大阪ジュニアユース時代にはユース昇格試験に落ちてしまったり、ACミランでの不遇の時代があったりと様々な試練を乗り越えてここまで活躍されてきました。
本田選手がここまでやってこられたのも、周りの様々な意見に流されず、信念をもって努力してきたからだと思います。このような本田選手のバックグラウンドを考えると、おそらく本田選手はこんなことが言いたかったんじゃないかな?と推察しました。
”自分で何も考えず、周囲の声や大衆の意見(≒宿題をやること)に流されるのはやめよう。自分が大切と思うもの、必要だというものを自分で判断できる思考力を持ち、自分を信じて努力しよう。”
大人になって痛感しますが、自分の頭で考えて意見を持つことは非常に難しいことです。私も会社に入って周りの声の大きな人たちの意見に惑わされたことが何度となくありました。そのたびに自分の力の無さを感じてきました。
本田選手がそのようなことを言いたかったのであれば、素晴らしいことだと思います。大人になっても身に付かないような大切な力を子どもたちに伝えてあげることは重要です。
ただ、子どもの中には(大人になってもですが、、)こうした意見をそのまま解釈してしまう子もいますので、宿題を例に挙げて伝えるのは避けたほうが良かったのかなーとも思いました。
話は変わりますが、小学校の頃に「自習ノート」と呼ばれるなんでもいいからノートを1ページ埋める宿題がありました。その宿題は1ページ埋めるために自分で題材を選択する必要があります。自分の好きなもの、苦手なもの、必要なものを判断して学習することで自分を知ることに繋がりますし、思考力・判断力が身に付きます。子どものころは思っていませんでしたが、これは大人になって必要な力です。そんなことを当時の先生たちは考えてくれたのだなと感じました。
長駄文にも関わらず、最後までお読みいただき、ありがとうございました。