『ペライチ創業者山下翔一氏に学ぶ!Withコロナ時代を生きる私たちの【地域の在り方・生活や事業の在り方】を考える』ママ夢ラジオ2周年記念特別講演会(3)
2020年7月26日ペライチ創業者山下翔一さんをお迎えしてのママ夢ラジオ2周年記念特別公演会の文字起こしを複数回に渡ってお届けいたします
《 講演会の動画は⬆︎⬆︎ 》
《 講演会の文字起こしのマガジンは⬆︎⬆︎ 》
山下
「街を壊したことあります?という質問をすると、”街は壊したことないな”っていう人しかいないんです。普段のイライラしているストレスの発散で街を思いっきり壊せるとなったらやりたいじゃないですか。過去一番で面白い企画があるからと大手の企業に声を掛けて、地域の人も入って、『まち破壊フェス』のプロジェクト名でSNSでグループを作りました(笑)
たけおか
「破壊的な名前ですね(笑)」
山下
「そうそう(笑)でも、やるって言ってくれたんです。地域のお母さん達にも入ってもらったんですが、最初は、破壊ですか?大丈夫ですか?って心配してたんですね。そこで、これからのストーリーをお話しさせてもらいました。例えば、まち破壊フェスをやってツアー化して、全国から5万とか10万を払ってやって来た人達と、この街をパブリックビューイングしてソーシャルディスタンスをキープしながらリアルで椅子を並べて街が破壊されているところを見ながらお酒を飲めるんです。しかも、10分間ショベルカーの操縦を習って10分壊し放題みたいなのを5万円で破壊券として配って、爆破スイッチみたいなのを用意して10万円で押せるとか、海外のVIPな人たちも関空からヘリコプターを飛ばしてヘリコプターの上をVIP席としてそのままヘリコプターからお酒を飲みながら見てねとか、皆で壊していく。
次は、”壊したから今度は一緒に街を作ろうよ”というオファーをして、興味を持って集まった人に名誉市民などになってもらう。そうすると、あとは来るための交通手段と宿泊先があればいいじゃないですか。月額定額制の航空会社や住居のサブスクリプションがあるからそれを利用して、東京で仕事をしていた人たちも今コロナで東京じゃなくていいやという人もたくさんいるから、月の10日とか15日とか2週間とかを東かがわで街を作っていくところを一緒にやる。それを街作りや家作りが得意なタレントさんを巻き込んで”街を丸ごとDIY”みたいなコピーで日本中の人たちを巻き込んでいく。
そうしたら、東かがわ市役所の中に破壊課と創造課を作って、破壊課は破壊したい人と破壊して欲しい人をマッチングするプラットフォームを作ってどんどん街中を壊していく。壊したい人たちが壊していって、今度はその壊したい人たちの中から、壊したんだから作って!と創造課に働きかけていく人が出てくる。壊した人の予備軍が作る側に回って行って、そうすると来年は破壊の年で、再来年は破壊と創造の年、3年後は創造の年になるみたいな、3~4か年計画で。破壊の年でどんどん壊れて行くところは上空からカメラで定点観測して撮っておいてそれを海外に”ゴジラシティです”って言って発信して、破壊と創造が出来てきたら、今度はマインクラフトシティみたいな感じで海外に発信していく。
しかも、それを建設会社じゃなくて街の住民と外から来た人たちが自分たちでやっている、DIYされまくる街みたいな感じにする。
僕らが子どもの頃にシムシティとか街ツクというゲームが流行っていたんですけど、それを全国の人たちと一緒にやっていくみたいな感じ。そうすると、破壊するだけじゃなくて創造も一緒にやっている人はたぶんリスペクトされていって、破壊四天王みたいな人が街の中で出てくるんですよ。破壊というネガティブなイメージがだんだん”創造のための破壊”になる事によって、ネガティブイメージがポジティブに変わっていって、どう創造するか、創造するために破壊しなきゃいけない、そうすると破壊もやっていく。世界で一番、スクラップ&ビルドが高速で行われる街みたいな形にしたいですよね。
福岡市長の高島さんは『福岡市を経営する』というかっこいい本を出したので、東かがわの上村さんは『街を壊す』という本を出してもらおうと思っていて、そういう事をやろうとすると、めちゃくちゃ怒る人たちが出てくると思うので、一番最初に市長の謝罪動画から撮ってペライチに掲載しましょうって話をしてたんですよ。そうしたら、だんだん主婦の皆さんの目がキラキラし始めて、”街って壊していいんだ”と思い始めたんです。コメントでもいただいていますが”Do It yourself”ですよ」
大倉
「確かにそうですね」
山下
「街を”Do It yourself”ですよ、まさに」
たけおか
「壊すっていいですよね」
山下
「壊すのはいけないとかダメとか思っちゃうじゃないですか。でも、本来はそんな事は無くて、自由なんですよ。
自由なんだけど、いろんなしがらみだったり、しちゃいけないと思ってしまう。子どもの頃だったら何でもやっていいと思っていたけど、大人になる過程で現実だったりとか、誰かからいろんな事を言われて、夢に破れた人たちの現実を見ろよという言葉にだんだん皆さんは面白くなくなる魔法を掛けられているわけですよ。
でも、そんなのいいじゃないですか。楽しい事なんだから、わざわざ人に頼まないで、もちろんプロは入れて安全を担保した上で自分たちでやろうぜと僕は思うんです。
そしたら、街の主婦の方々は何と言い出したかというと、まだその話をした当日に、”楽しくなって来ました。そういえば市長、あの廃校になった中学校っていつ壊すんでしたっけ?”と。”来年の4月でしたっけ”と市長が言ったら、そこから2時間くらいで教育委員会に話を付けて来て、”まち破壊フェスのオープニングセレモニーで廃校の中学校を破壊していいそうです”まで取り付けてきました。
これすごく良い事例だと思っていて、出来ないとか想像してなかったものや、アンタッチャブルだとかお母さんはこうあるべきだとか、子育てはこうあるべきだとか、”こうあるべき”と決めつけちゃった時点で大抵のものは上手く行かない。環境も変化して行くし、自分自身がこうなきゃいけないんだと思った所から逸脱した時点で苦しくなっちゃうんですよね。でも、それを自由に楽しんで行く、変化自体を楽しんで行く心こそがこれからの時代すごく大事」
※山下翔一さんnote
※ママ夢ラジオホームページ
★[ママ夢ラジオの#ここだけの話]文字起こし担当:なかしまゆみえ(ママ夢ラジオ渋谷)
個人ブログ
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