『ペライチ創業者山下翔一氏に学ぶ!Withコロナ時代を生きる私たちの【地域の在り方・生活や事業の在り方】を考える』ママ夢ラジオ2周年記念特別講演会(2)
2020年7月26日ペライチ創業者山下翔一さんをお迎えしてのママ夢ラジオ2周年記念特別公演会の文字起こしを複数回に渡ってお届けいたします
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山下
「なるほど…そうですね、男性と女性でも結構違うかなと思っていて、男性って夢見がちじゃないですか。全然出来もしない事を”夢”と言ってワーワー騒いでいたら幸せですみたいなタイプも結構多いと思いますよね。割りと男性って遠くに旗を立てがちというか、届かないところの旗を立ててそこに向かってワーッと走ってるのが青春だぜ!みたいな。女性は、特にママさんとか現実的だったりとか、遠いものより身近な人たちを大切にする。男性はその目標を立てて逆算して埋めていくんですけど、女性は身近なところから大切にして行ってそれが可能性が広がっていって、その延長上に”こういう事が出来るようになった”みたいな方が合うとは思うんですね。
そういう意味では、たけおかさんがおっしゃっていた、大きなものじゃなくていいと思うんですね、夢って。しっかりやりたい事をやっていく、
その先に新たな夢が見つかるとか、そういった事はすごくあると思っていて。僕もママさん向けとか女性の方々のコミュニティで話すことも多いんですけど、特にママさんは自分を犠牲にしがちな人は多いと思うんですよね。まず自分より子供の事とか家族の事とか、それが続いちゃうとだんだん苦しくなって来ちゃって続かない。自分自身を誰かのためにと納得させて走っていくみたいなところあると思うんです。でも一番いいのって、自分の喜びが誰かの喜びになって繋がっていくのが一番パワーが出る。
僕、”ビジョン合宿”というのをやるんですよ。さっき”マイビジョン”と言ったと思うんですけど(文字起こし(1)参照)、30社くらいの会社の顧問とか役員をやっていていろんな相談に乗っているのですが、会社とか組織のビジョンを掲げる人は多いんですけど、自分の人生のビジョンを言語化していない人って結構多いんですね。
これって、「何を仕事にしていますか?何の活動をしていますか?」→「私はこういう活動をしています」→「何故やっていますか?」→「〇〇さんのご紹介でご縁をいただいてやっています」という人たちがすごく多いです。「それは本当にあなたがやりたい事ですか?」とずっと質問していくと、「実は…」みたいな事って結構あるんです。「流れで、言われてチャンスだと思った」みたいな。
すごく大事なことって、まずそもそも、どんな活動をするとかどんな組織にいるとか、それって二次的な事で、そもそも自分の人生をどう生きたいかというマイビジョンが明確に無いと、その下にどういう事業をやるかとか、どういう活動をやるかとか、どういう人達とどう繋がって行ってどうしたいかは、その次に手段としてぶら下がって
いるので、その根本の自分の人生をどう生きたいかをまず見つけるのが優先。自分自身の人生もそうだし、家族のビジョンとか、自分たちにファミリービジョンを作るのがオススメだと思います。まず身近なところからビジョンを作って行って、だんだんその活動のレイヤーが次は組織で何をやってそこのビジョンは何かとか、会社では何かとか決めていくのが大事。そこをきちんと何故やっているのかという所に紐付けて行くと、すごく自分自身に腹落ちしていく。
その過程に置いて、やりたい事を考えた時にそこが上手くマッチして行くと、皆がハッピーになっていくんだけど、頑張り屋さんで責任感がある人は、責任感があるが故に目の前の緊急性と重要性を鑑みて身近な人にこそ甘えやすいので、身近な方々を後回しにしやすいんですよ。そうすると、自分の中で罪悪感が溜まって行く。”ごめんよ”と思いながら走って行って、ふと立ち止まった時に
”何のために私これやってきたんだろう。幸せになるためにやって来たのに、なんで?”みたいな事態に責任感が強い人たちほど陥りやすい。女性の方が責任感が強い人が多いと思うんですね。男性の方がチャランポランが多いと思うんですよ(笑)女性はお子さんを育てて行く上て、この子の人生を背負うっていう責任を感じるじゃないですか。
でも、そうすると”完璧にしなきゃいけない””この子に〇〇してあげなきゃいけない”っていう、”~~なきゃいけない”と思った時点で、マジ苦しいですよ。
そこを、どう”~~なきゃいけない”から”したい”にチェンジ出来るかどうかが、人生・活動を楽しめるかどうかってところなんですね。
例えば、香川県に東かがわという街があるんですけど、そこに上村さんという市長がいて、昨年市長になったばかりで、最初の対談相手を誰にしようかと思った時に山下さんと対談したいと思ったとおっしゃっていただいて、彼から今年1月にお願いされて、今年2月に会いに行ったんです。そこで市長と対談イベントをやってボロクソにぶった切ったんですよ(笑)」
たけおか
「気になりますね、どんなぶった切り方だったのか(笑)」
山下
「結構ボコボコにしたんです、柔らかくボコボコに(笑)」
大倉
「柔らかいボコボコ(笑)」
山下
「そうですね(笑)2日間あって、その日は対談が終わって懇親会があって、翌日に街を市長と見て回った時に、すごい寂れていた。東かがわのメインの三本松駅の周りもいい感じの田舎なんですよ。空き家も多くて、誤解を恐れずに言うと廃病院みたいなのとか障子がペラペラしてるみたいな廃家屋があったりして、すごい寂れ感が半端なかったんです。
そういうのを、これをこのままにしておくよりは壊して立て直した方が良いんじゃないですか?という話をしたんですけど、市長が”やりたいんですけど、お金が無くて…”と言っていたので、お金をどうにかするのが市長の責任でしょう?とは思ったんですが、『まち破壊フェス』を来年やりましょうとその場で提案しました。もちろん特区を作って地域の方々の了承を得た上でやるんですけど、地域の中の人たちと外の人たちで街を壊していく。これはちゃんと意味が合って、”破壊のための破壊”ではなく、”創造のための破壊”。
今の人たちって生まれて街があってそこに何でもあって、そこに”有ること”が当たり前じゃないですか。でもそれって、本当は先人の人たちだったりとか、いろんな方々がちゃんと作って紡いで来てくださったからいろんなサービスも受けられるし建物もあるし、行政サービスも含めていろんなものを受けられる本来ならば感謝があるべきなんだけど、それが当たり前になり過ぎてるんです。本来この世って、破壊と創造を繰り返しながらこの地球は存続しているし、そこに対して当事者意識を持つこと自体が、今、希薄化してるんですね。
だから、国民が政治に興味を持つこともそうだし、自分の住んでいる街の行政に興味を持つこともそうだけど、”興味を持て”と言って持てたら、もう今の時点で持ってるんですよ。
それを持ててないのは、そもそも政治や行政が面白くないんですよね。
だから、一緒に街を作っていきましょうというオファーは最早おもしろくないから、壊しましょうっていうオファーにして、”街を壊したことあります?”という質問をするんです。
そうすると、街は壊したことないなって人しかいないんです」
※山下翔一さんnote
※ママ夢ラジオホームページ
★[ママ夢ラジオの#ここだけの話]文字起こし担当:なかしまゆみえ(ママ夢ラジオ渋谷)
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