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愛情を感じる瞬間:サンボのご飯の魔法
こんにちは、たまごごはんです!
新米が炊きあがる湯気がふわりと漂う食卓。いつもよりちょっとだけ特別な夕ご飯。
「いただきます!」の声を合わせて、私はさっそく一口食べた。ほかほかのご飯が口の中で甘く広がり、思わず感激して声が出た。
「おいしい!日本に生まれてよかったー!」
その一言に、サンボが箸を止め、じっと私を見つめた。何かを思いついたように、すっと立ち上がると冷蔵庫の前に向かう。
「どうしたの?」と聞く間もなく、サンボは冷蔵庫を開けて、ごそごそと中を探り始めた。そして取り出してきたのは、佃煮、納豆、ふりかけ、海苔――サンボがいつも楽しみにしている「ご飯の友」の数々だった。
「これ、ママのご飯に乗せてあげる。」
サンボは小さな手でそっと佃煮をスプーンに乗せ、私のお茶碗の上に丁寧にのせた。それからふりかけをパラパラと振り、海苔をそっと添え、最後に納豆をかき混ぜて並べてくれた。
「おかわりもあるから、たくさん食べていいよ。」
その言葉に思わず涙がこみ上げそうになった。自分が食べるはずだったご飯のお供を、全部私にくれる心の優しさと、いつも私がしていることを真似して私に喜んでもらおうとしている姿がいじらしすぎて。
「ありがとう、サンボ。でも、これ全部サンボの大事なやつじゃないの?」
そう言うと、彼は少し照れくさそうに笑ってみせた。そして、箸を持ったまま私の顔をじーっと覗き込む。
「どう?おいしいでしょ?」
その目は自信に満ちていて、まるで「僕ってすごいでしょ?」とでも言いたげなドヤ顔。その表情が愛おしくてたまらなくなった。
「うん、おいしい!サンボが作ってくれたから、もっとおいしくなったよ。」
私がそう言うと、彼は満足げににっこり笑って、再び自分のご飯を食べ始めた。
隣で嬉しそうにご飯を頬張るサンボの横顔を見ながら、私は思った。こうして一緒にご飯を食べる時間が、何よりも幸せなんだと。そしてこの瞬間が、ずっと続けばいいのにな、と。
世界一のご飯の魔法使いは、私の隣に座っているサンボだった。
皆さんがお子様と接していて心が温かくなるタイミングはどんな時ですか??
良かったらコメントで教えてくださいね。