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今時小学生のお小遣い事情やお金トラブル、編集部で話してみた

最近編集部でnoteを始めてみたのですが、企画案を色々とブレストする中で出てきたのが「小学生とお金」というなんともタイムリーなトピック。きっかけはママリに掲載した下記の漫画の反響が想像以上にあったことでした。

そこでせっかくなので、編集部内で「小学生とお金」について色々と話してみました。

参加者紹介

Maikoです。小1・小3の娘2人の母です。

みやざわです。私は小3の娘・小5の息子の母。この中では唯一男の子がいるメンバーです。

私は小2の娘の母です。まだ小2なので、色々これからかなって思っているので楽しみです。

小学生同士のお金トラブルは親同士のコミュニケーション減少が原因

ーそもそも「2000円持ってきてね」という漫画をママリに掲載しようと思った理由を教えてください。

子どもが小学生になると急にお金のことに対して親が敏感になるというのと、小学生の子どもがいる人からすると結構あるあるだなと思ったからというのが一番かな。自分の子どもにも似たようなことが起こりかねないという不安もあるしね。

そう。保育園や幼稚園の時と違って、子ども同士だけの付き合いがすごく増えて、親は子どもからしか情報が入らなくなる。だから文脈もわかりにくくなるし、子どもの友達の親のこともよく知らないことが増えるんだよね。そうすると家庭の価値観とかが見えにくくなるから、親としては自分の子どもが配慮すべきところをちゃんと配慮できているかがどうしても気になってしまうんだけど、この漫画はそういう難しさをすごくわかりやすく捉えてくれていたよね。

私の場合、まだ子どもが小2なのでこういう課題はまだなので、勉強になるなって思えたんです。そういう読者も多かったのかもしれない。

編集側からするとタイミングも良かった。4月入学の小学生を抱えている不安な親たちに対して適切なアラートが挙げられる漫画だとも感じられたので、反響があったのはそういう部分もあったかもしれないですね。

ー小学生同士のお金に関するトラブル経験はありますか?

うちは息子が小学校の友達と一緒に映画に行くことがあるので、チケット代と館内のポップコーンや飲み物代を渡すことがあるんです。でもたまに息子が「友達にポップコーン食べられた」と愚痴を言っているので、チケット代だけ持たされている子もいるのかな、と考えさせられたり…。

小学5年生になると子ども同士で映画に行ったりするんですね。まだ想像できないですが、学校で子ども同士が約束してってことですよね。

そうそう。だから親同士で合意している訳ではないし、全て子どもから聞いている話なので持っている金額をちゃんと揃えているのかも分からないんですよね。でも、みんなポップコーンを食べると息子が言うので、うちの息子だけ食べられないことにならないようにお金は持たせている。

些細なことに思えるかもしれないけど、もし金額が揃っていなかったら、そこから子ども同士が奢ったり奢られたりして、親が気づく頃には大ごとになっていたりする。まさに「2000円持ってきてね」の世界観ですね。

やっぱり親同士がお互いを知らないという部分が幼稚園や保育園の時との大きな違いなのでしょうね。どの親も子どもの伝言ゲームに巻き込まれている感じですよね。

確かに、本当にそれですよね。子どもにどうお金と付き合わせるか、って家庭によって大きく違うから、相手家族の方針がわからないが不安。定期的にお小遣いをあげる家庭なのかどうか、必要な時に渡す家庭なのか、あげているならお小遣いの額をどうしているか、お小遣いの使い方に制限を設けているかどうかとか。

どれもそれぞれの家庭が出した結論でしょうし、言い出したらキリがないほど家庭によるので、それを子どもからの情報だけで読み取るのが難しいですよね。

そのちょっとしたズレが、知らない間に問題になっていたりする。小学生同士のお金トラブルってそこからスタートする気がしますね。親の耳に入る時って、親の介入が必要になってからなので、それが怖いんですよね。

子どものお金の付き合い方に対し、近しい意思決定をしている家庭の子同士が友達になる

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ーそういう話を聞くと、似た家庭環境を持っている子ども同士が友達になっていく気がしますね

良くも悪くもそうなんですよ。

例えばさっきの映画を観に行く話だと、お金を持たせて子どもたちだけで映画館に行くことをよしとしている家庭じゃないと子どもたちは映画館に行けない。

子どもが1人で外出することをまだよしとしていない家庭の子ども、子どもが映画館で直接買い物をすることをよしとしていない家庭の子どもは、友達と一緒に映画を観るというイベントに参加できなくなる。

翌日学校に行った時に話題となる映画の話にもついていけなくなる。

こういうことが続くと、近しい意思決定をしている家庭の子ども同士が友達になっていくんだなって…。本当にそれでいいのかなっていう不安もあるけど、それが現実なのかもしれないとも思っています。

それはすごくわかります。うちも上の娘が学校で友達と約束をしてきて、お休みの日にお弁当を持って近くの公園に行くことがあるのですが、まだ子ども1人での外出をよしとしていない家庭もあって難しいですよね。一緒に遊べる友達が制限されていくし、家庭の価値観や意思決定がごく自然に子どもを取り巻く友達環境を作っていく

自分の娘がこれからそういう道を進むと考えると興味深いですね。それってお出かけだけじゃないですよね。

そう、実はゲームもそうなんですよね(ゲームの話ばっかりしている気がするけど…)。ゲームを楽しむ場合も、ゲームに参加する「縛り」を子どもたちが設けるんです。同じ武器や装備をしていないと参加できないとか、同じスキンじゃないと参加できないとか。しかもそういう装備やスキンには課金が必要なことが多い。

同じゲームを持っているだけではダメで、ゲーム内での課金を許してあげる家庭じゃないと、友達と遊べない子どもが出てくる。やっぱり各家庭の意思決定が子どもの友達環境に影響を与えるんですよね。

子どもがお金を使うことに対して家庭内でどのような意思決定をしているかが子どもの生活に影響を与えていると考えると、大きな決断ですね。

子どもにお金との付き合い方、お金に関連する人との付き合い方を学んでほしい

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ー小学生の子どもがいるここの3人でもお小遣いの与え方が違うのが面白いので、ちょっとそれぞれの家庭の方針について教えてください。

我が家は完全に申告制。必要な時に言われたら渡す感じなので、その場その場で決めています。お年玉など、本人がもらったお金は比較的自由に使わせているので、本人の意思でおもちゃを買ったりしていますよ。

上の子は小3でもう計算ができるので、もらったお年玉ギリギリまでおもちゃを買えるよう考えている姿を見ているのは面白いですよ。

かわいいし、想像できる。うちもどちらかと言うと申告制。でもお手伝いをしてくれたり、テストの成績が良かったりすると、不定期だけどお小遣いを渡しています。

親としてすごく深く考えている訳ではないけど、お金をもらうということは何かに対する対価だということを伝えられたらなという期待があります。1回のお手伝いに対して◯◯円ということを本人がわかっているので、お金をもらうことの大変さが少しは伝わっているのかも。

この前、小5の息子が「タウンワーク」の求人情報を見ながら、「この時給なら大変な仕事なんだろうな」みたいなことを呟いていたのを見た時は笑っちゃいました。

すごい、もう「タウンワーク」見てるんですか!?

うちの娘はまだ小2ですが、定期的なお小遣い制にしています。どちらかというと貯めるタイプなので、旅行に行ったりしたときにキーホルダーなどをお土産として買ったりしています。

お小遣いを定期的に渡すことでお金との付き合い方を学んでほしいという話をママ友から聞いたことがあって、その言葉に喚起されたのが始まりでしたね。

お土産のキーホルダーとか、ねだられたら買っちゃってるかも。必要なときに渡す方針にしていると、ダメって言いにくくなるのが難しいところ。

みほさんの家庭ではお小遣い性にしているから、お小遣いを使うべき場所が娘ちゃんにとってわかりやすくなっているのかもしれないですね。

でもやっぱり正解はないですよね。みやざわさんの息子さんの「タウンワーク」の話を聞いて、お金をもらうという意味をもっと伝えることも大事だなって感じました。

対価型に変えてみようかな。

お小遣いの話だけでもこれだけ3人で違う訳だから、子どもそれぞれが持っているお金、使っていい場所などは本当に家庭によってバラバラだろうね。だから子どもの話しか聞いていない親の立場からするとハラハラすることがあるんですよね。

こういうお金の使い方をすると、こういうことが起こるよってことを小学校で教えてくれたら、最低限のルールが子どもの間でできそうですよね。

そういう授業があったら、親として安心できる部分はあるなとは思います。

そうね。保育園や幼稚園の時のように子どもの友達の親と顔見知りではいられないので、子どもにある程度は任せるしかない。

それでも子どもとルールを明確にしておくことだったり、お金に関することはいつも以上にコミュニケーションに気を遣うとかかな。

小さい失敗をしながら、少しずつ学んでいくことしかできないですからね。親同士の大きな問題にならないように気をつけていくって感じなのかな。

ー1つの漫画記事からだいぶ広がっちゃったけど、このトピックは多くの小学生の親には楽しんでもらえそうですね。ありがとうございました。


今回の編集部座談会のきっかけになった漫画「2000円持ってきてね」もぜひ読んでみてください!


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