サニーデイ・サービス『DANCE TO THE POPCORN CITY』がすごく良い。
おはようございます。
フジイ サダモリです。
GWが始まりましたね。今日も何万人もの人たちが海外へ飛び立つとか。
まぁ、こうゆうハイシーズンに絶対混むと分かっているところにわざわざ高いお金を、払ってくれる人がいるお陰で、世界は回っているんですよね。
今日はあんまり関係ない二つのことを書こうかと。
一つ目は昨日の宇多田ヒカルさんの『Play A Love Song』についての追記です。
また歌詞に関してなんですが、何度か繰り返す
「Hold me tight and don’t let go」
というフレーズ。
そして後半に出てくる
②「側においでよ
どこにも行かないでよ」、また
「もう二度と離さないと
言わんばかりに抱き締めたいよ」
というフレーズ。
この①と②は言っていることが似ているようで違います。
何が違うのか。
言っている人間が違いますね。
①は「抱きしめて離さないで」と言っている彼女。
それに対し
②は「もう二度と離さないと言わんばかりに抱き締めたいよ」と言っている彼氏。
例えればそのように捉えることが出来ます。
宇多田ヒカルの表現ではたまに出てくるのですが、主人公と相手がいつのまにか入れ替わっています。しかもそれが**連続した時間の中で、自然に起きます。 **
女と男だったり、
親と子だったり。
そこにどれくらい本人が自覚的なのかは分かりませんが、おそらく、宇多田ヒカル自身、日々の生活の中で、頻繁に起きている感覚なのではないでしょうか。
この視点が入れ替わる設定。
宇多田ヒカルの特異な作家性を語る上で欠かせないポイントです。
いきなり売れてしまったので、あまり言われないことですが、かなり変わった歌を書く人なんですよね。
ちょっとそのあたり、気にしてもう一度彼女の作品群を聴いてみるのも、面白いかもしれません。
またもう一つの話題は昨日配信された
サニーデイ・サービス『Dance to the popcorn city』。
もう、再結成したバンドが再結成以前の曲を一つも入れないでライブ・アルバムを出すことがまずすごい。しかも、めちゃくちゃ良いライブ・アルバム。
ここ最近の三作品を混ぜ合わせた構成で、世界観がバッチリ合っています。
しかも新井仁さんのギターをはじめとした、サポートメンバーの演奏が非常に良い感じにしっかりしていて。うまいんですけど、うますぎないんですよね。この感覚って伝えづらいんですけど、めちゃくちゃ上手い演奏されてもサニーデイの表現にはフィットしてこないと思うんですね。
まぁ、感想がまとまらないので、また今度詳しく書いてみます。
とにかく凄くいいアルバムです。一つ一つのアルバム聴くのは大変という人には入門編としても十分機能するでしょう。
この後はさらに新作のリリースも控えているという事で(2年で4枚?)、ますます期待が高まりますね。
今日の一曲:サニーデイ・サービス『セツナ』