宇多田ヒカル『Play A Love Song』を聴こう。
おはようございます。
フジイ サダモリです。
先日からテレビで宇多田ヒカルさん出演
『サントリー 南アルプススパークリング』のCMが、放映されていますね。
そこで流れている楽曲『Play A Love Song』の、ポップなサウンドに思わず耳を奪われてしまった人も多いのではないでしょうか。
僕も多分にもれずその1人。
瞬時にiTunesで買ってしまいました。
ダウンロードで買うのは、小沢健二さんの『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』以来です。
で、この『Play A Love Song』。すんごい良いです。
どこから話せばいいか悩みますが、やはり歌詞ですかね。
宇多田ヒカルを宇多田ヒカルたらしめているものの中には、間違いなくその歌詞があって、それはなぜかと言うと、彼女にしか選び取れない単語や言い回しがあるから。なんですよね。
それは例えば、
『7回目のベルで受話器を取った君』(Automatic)であり、
『最後のキスはタバコのflavorがした』(First Love)であり、
『人生の岐路に立つ標識は有りゃせぬ』(道)だったりします。
今回(Play ALove Song)においても
『傷ついた時 僕は 一人静かに内省す』
に始まり、
『友達の心配や 生い立ちのトラウマは
まだ続く 僕たちの人生のほんの注釈』
と続きます。
宇多田ヒカルの曲を聴くときに、彼女の人生を
重ねるな。と言う方が不自然で、ファンとしてもいろいろと考えてしまうところなんですが、
それと同時に自分の人生もそこには当然あるわけです。
昔、ポールマッカートニーがwings時代に
『Silly Love Song』という曲を書き、
『みんなバカげたラブソングって言うけど、
それでもぼくはI love youって歌いたいんだ』
という歌詞を書き、大ヒットさせていました。
奇しくも今日は、朝鮮の南北首脳会談が行われていたりイマが大きな時代の転換点であることは間違いありません。
その中で
『長い冬が終わる瞬間 笑顔で迎えたいから
意地はっても寒いだけさ 悲しい話はもうたくさん
好きだって言わせてくれよ Can we play a love song?』
という歌詞は彼女が望むと望まないに関わらず、時代に大きく迎え入れられていくでしょう。
(このCan we play a love song?というフレーズ。
ラブソングをかけようよ。 なのか
ラブソングを演奏しよう。なのか)
このリンクしちゃう感じが宇多田ヒカルの
生まれ持った業のようなもので、おそらくユーミンなんかもそうだと思うのですが、しっかりとその点に関しても自覚的であるように感じます。
また、サウンド面においてもますます彼女は成長を遂げて居ます。
詳しいクレジットは見れて居ませんが、おそらくベースと最後のゴスペル風のコーラス以外は宇多田ヒカル本人のプログラミングをもとにしているのだと思います。
拙さはもう全く感じませんね。
2016年の活動再開以降、コンスタントに作品をリリースし続ける宇多田ヒカル。
特に今回の曲のような、一聴すると軽妙なポップソングの時にその中に彼女が忍ばせるメッセージは、とてもパワフルです。
しっかりとリスナーに寄り添うところから入って、なんとか明るい方向へ導こうとする。
宇多田ヒカルの歌詞にはよく
『戦う』と言う言葉が出てきます。
おそらく、彼女自身、そのような心構えで日々と向き合っているのでしょう。
僕たちもしっかり、自分の人生を歩んでいきたいですね。
この『Play A Love Song』、オススメです。
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