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映画の祭典!第2回日本マサオミー賞 発表!

愛と映画はタイミング


こんばんは、真央(まさお)です。

2020年に突入して早1ヶ月半。先日行われた2019年度のアカデミー賞では『パラサイト』がアジア映画では初となる4部門を受賞して話題となりました。

邦画好きとしては、日本映画が全然呼ばれていないのが切ないです。しかし、2019年も面白い邦画は沢山ありました!

そこで今回は2019年に公開の映画の中から、「これは!」と思ったを3作品を「第2回 日本マサオミー賞」として発表します!

【日本マサオミー賞とは?】
「優れた芸能には"ま.さ.お."が宿る」の信念のもと、今年公開された邦画の中から、ま.さ.お.に相応しい映画に賞を与えます。
賞はそれぞれ、「ま賞」「さ賞」「お賞」に分かれます。

ま賞:話の"ま"くらとも言える「予告」が面白くて見に行っちゃった映画に贈られます
さ賞:映画の"さ"ほう(作法)ともいうべき「俳優たちの演技」が良すぎて鳥肌がたった映画に贈られます
お賞:思わず唸ってしまうような"オ"チの映画に贈られます

前回の結果はこちら↓

それでは早速いってみましょう〜!

第2回日本マサオミー賞 発表!!

ま賞:『チワワちゃん』

受賞理由:

バラバラ殺人事件の被害者の身元が判明した

「千脇さんの遺体が見つかった東京湾広域です―」

それが私の知っている、チワワちゃんの事だとは最初思わなかった


衝撃的な台詞から始まる予告編は、派手な色使いと軽快なEDM、友人たちが断片的に語るちぐはぐな「チワワちゃん」の人物像によって、一度見たら頭にこびりつく中毒性がありました。

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原作は岡崎京子の同名漫画ですが、発表当時の1994年には無かった「SNS」や「スマホ」を取りいえることで、より情報化社会に流される若者のリアルが浮き彫りになっています。

パーリーピーポーではなくとも、同じ年代の我々は何かを感じずにはいられない傑作ではないでしょうか。

▼肝心の予告編はこちら


さ賞:『宮本から君へ』-池松壮亮

受賞理由:
これがなぜ、日本アカデミー賞俳優賞にノミネートされていないのでしょうか???

そう言わざるを得ないほど、池松壮亮さんの演技に心を掴まれました。最後まで血気溢れる熱演で、観ているこっちがぐったりするほどのパワーが画面から伝わってきました。
劇中で前歯が折れるシーンがあるのですが、池松さんは本当に自らの前歯を折ろうとして、周りが止めたそうです。恐るべし役者魂。

靖子に向かって「お前がいれば、俺の人生薔薇色だからよぉ!」と前歯が抜けて、顔から血を流した状態で、カッスカスの声で言うシーンが好きです。

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お賞:『僕はイエス様が嫌い』

受賞理由:
「そういうことか・・・」

最後に流れた一行の字幕に思わず、映画館で声が漏れてしまいました。

ちっちゃいイエス様が、田舎のキリスト教学校に引っ越してきた少年の願い(友達が欲しい、お金が欲しい、など)を叶えてくれるホンワカストーリー。

と思いきや、映画の後半に起こるある事件によって状況は一変します。神社や教会、クリスマスにお盆が入り乱れる「神様大好き日本」をシニカルに捉えた点が好きでした。

しかし最後の一行によって、ただの笑い話ではなく、自分自身にも起こりうる世界の真実を突きつけられた気がしました。

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総括:日本というニッチな市場を極める

いかがでしょうか?

すみません正直、3作品よりも『パラサイト』の方が面白かった…。そこは邦画贔屓してると言えども認めざるを得ません。

ただ『チワワちゃん』の二宮健監督は28歳、『僕はイエス様が嫌い』の奥山大史監督は23歳と、若手監督の映画が面白く、今後の伸び代が期待出来ます。

この2作品が良かった理由としては、日本のユニークな特性を上手くついた作品だと感じたからです。

ただ裏を返すと「日本を知らないと面白くない」という、「それじゃあアカデミー賞は狙えないわな」なのも確かです。

しかし今回の『パラサイト』しかり、『ジョーカー』しかり、貧富の差や親の介護問題は日本でも散見しているわけで、課題先進国と呼ばれて久しい日本に勝ち目がないとは思いません。

2020年はオリンピックイヤー。世界に轟く、金メダル的な邦画に期待です。

それではまた、来年の日本マサオミー賞でお会いしましょう。



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