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恋愛に奥手な人にオススメのYouTube『世田谷ラブストーリー』

今回の日刊かきあつめテーマは「おすすめのYouTube」である。

家で映画を観るには、AmazonプライムやNetflix、U-Nextなどの映画配信サービスを利用することが多いが、YouTubeでも観れる映画がある
(中には違法でアップロードされた映画もあるので気を付けて)
YouTubeで観れる多くの映画は興行目的よりも、多くの人に観てもらいたい、知ってもらいたい、という目的で作られたものが多い。長編映画よりも、短編・中編くらいの尺のものが多い。

そんな数あるYouTubeで観れる映画の中で、こんなご時世で「恋愛に奥手になってます・・・」というアナタ(特に男性!)にこそ見てほしい映画が『世田谷ラブストーリー』である。

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タイトルでピンときた人もいるかもしれないが、この映画はback numberの同名曲をもとに『世界の中心で愛を叫ぶ』や『劇場』、『窮鼠はチーズの夢を見る』などの行定勲監督が制作した短編映画だ。

小説などの挿絵を描いている千次(浅香航大)は、出版社が主催したバーベキューで出会った一子(清野菜名)のことが忘れられず、メールをしてみることに。
すると思いがけずすぐに返信がきたことから、思い切って食事に誘うと「いいですよ~」との返事が。そこから二人で飲みに行くようになり、距離が縮まってきた二人であったが・・・

back numberの曲は「好きだ惚れた」の王道なラブソングというよりも、恋愛によくある些細な一場面を言葉にしていて、思わず共感してしまう歌詞が多い。

世田谷ラブストーリーの中にこんな歌詞がある。

もう終電に間に合うように送るヘマはしない

男性なら誰でも一度くらいは経験したことがあるのではないだろうか。本当は終電で帰ってほしくない、もう少し一緒にいたい。だけどそのことを言えなかった、ほろ苦い経験が。
そんな日の帰り道には、ひとり寂しく歩きながら「また遊ぼう」とだけLINEをしただろう。

しかし今や都内の居酒屋はどこも20時で閉店し、終電前には多くの人が当たり前のように家路につく。世田谷ラブストーリーにあるような終電直後のもやもやした気持ちを恋愛によくある一場面として感じることはできなくなっている。

今度は君を追いかけて もう今日はここにいなよ ちゃんと言うからまた遊びに来てよ

緊急事態宣言後も収拾はつかない。また今度は一体いつ来るのだろうか?
そう、また今度がいつかなんてわからない。

だからまた今度という考えを持つことなく、その一回に全力で向き合うことが恋愛にとって大切なのだと思う。そのことに気が付いたのは奇しくも、終電で送ることすらできなくなってからだった。

音楽も、映画も楽しめる『世田谷ラブストーリー』。おうち時間の合間に聴いて、観てみてはいかがだろうか。


文:真央
編集:香山由奈

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